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ブータンの絵本『アシ・ツォメン みずうみのマーメイド』刊行!

 卒業式を終え、春休みで奈良に戻ってきて、その夜はまだ勢いでパソコンを動かせるのだけれども、翌日からヘタってしまった。いつもは2日で回復するのだが、今回はその倍の日数を要した。ソファに寝転がり、食っちゃ寝、食っちゃ寝。スマホで大谷情報をあさっていると、いつの間にか眠りに落ちる。夜になっても仕事をする気にならない。今日は大谷自身の声明があった。相変わらず誠実だと思う。それにしても一平さんはどこ行った? キチジローのたれ込みのよると、釜山から船で対馬に渡り、今は五島列島の隠れキリシタンの村に潜伏しているが、近々、カトリックのつてでマカオに入り、茨林囲のバラックに住みながら、カジノで働く・・・遠藤周作の『沈黙』(1955)を読み始めたが、目の病で文庫本は読みにくく、スコセッシの映画『サイレンス』(2014)を視たほうが早いか、と思い始めてる。篠田正浩の『沈黙』(1970)は原作とかなり異なるらしいが、『サイレンス』は忠実だと聞いている。


表紙BhutanEhon2024_H1H4_FIX0305_OL_page-0001


5冊めのブータン絵本集

 昨年春から取り組んできたブータン絵本3作の翻訳本が刊行されました。奥付では3月末日刊行となっていますが、なんとしてでも卒業式(20日)に間に合わせ、引き出物の一つにしたかった。図書情報と目次は以下のとおり。

【図書情報】
書名: アシ・ツォメン みずうみのマーメイド
 ASALAB報告書 第42輯:104p. 科研基盤(C)課題番号18K04543 成果
編集: 浅川 滋男  装幀デザイン指導: QUTUCO
版型: A4版横書 フルカラー
発行者: 公立鳥取環境大学保存修復スタジオ
発行日: 2024年3月31日
印 刷: 西尾印刷所(仮事務所) 
 〒680-0864 鳥取市吉成2-315-1

【目 次】
1.アシ・ツォメン みずうみのマーメイド p.2
2.ギャルポ王とヤンチェン姫 p.40 
3.じんせい なんて そんなもの p.67 
 コラム:トウガラシとチーズ p.39,65-66
 民話解題 p.96

3本の民話、およびコラムの内容については、以下のサイトを参照してください。

1.ブータン民話絵本の解題
(1)アシ・ツォメン: 湖のマーメイド 
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2772.html
(2)ギャルポ王とヤンチェン姫 
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2774.html
(3)じんせい なんて そんなもの 
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2773.html

2.クンサン・チョデン 『トウガラシとチーズ―ブータンの食と社会』の翻訳と考察《2022年度卒論概要》
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2659.html

ナマズ食の文化史的再評価と郷土料理としての復興(2)

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表彰ー最後の春休み

 はやくも全税協から表彰されてしまいました。助成期間は4月1日から1年間なので、報告書の提出はたぶん来年の今頃になるでしょうが、このたびの表彰は助成金を採択できたことに対するもののようです。
 モデルは「最後の春休み」の院生です。これは昨日(21日)の撮影。最後の最後まで修論をやってました。詰めというのではなくて、ほんの少しの部分を放ったらかしにしていたのね。これまでなら甘やかして代行したけれども、最後の春休みだからこそ、きっちりしてもらいたいと思いました。
 わたしはといえば、この春休み、余っている年次休暇を全て使い、ブータン調査の成果等を院生の修士論文を基に成稿することを誓います、なんちゃって。

《関係サイト》
1,ナマズ食の文化史的再評価と郷土料理としての復興
(1)採択 http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2787.html
(2)表彰 http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2813.html
2.東鯷人cafe(第1回)満員御礼
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2787.html



「最後の春休み」。これが作曲者ユーミンのバージョンです。歌唱力はハイファイセット(昨日アップ)、味わいはユーミンですね。1979年リリースのアルバム『OLIVE』所収。大学4年生=卒業の年だ。明日以降はカバーを探しますよ。

答辞と記念品交換

 答辞のテキストデータが届きましたので、ここに掲載します。


答辞

 寒さの厳しかった冬も終わり、桜の花が咲き始める季節となりました。本日は、私たち卒業生のためにこのような盛大な式を挙行していただき、誠にありがとうございます。江﨑学長をはじめ、教職員の皆様、ご臨席を賜りましたご来賓の皆様、保護者の皆様に、卒業生一同、心よりお礼申し上げます。
 4年前の春、これから始まる大学生活、新しい環境や出会いに心躍らせ、この公立鳥取環境大学に入学しました。しかし、待っていたのはコロナウイルスによる規制でした。入学式はなく、授業はオンライン、サークル活動は制限され、1年次の大学祭は中止。人と関わる機会がなく、ただ起きて、ご飯を食べて、家で授業を受ける。その流れを繰り返すだけの毎日を過ごしていました。
 2年次からは徐々に制限が解除されはじめ、大学へ行く日が増えました。活動できることに嬉しい気持ちのなか、ある日、楽器を背負った人の後をつけ、部室に飛び込み、勢いのまま吹奏楽部に入部しました。コロナの影響で活動ができず、規模が小さくなってしまった部活を再構築しようと決め、イベントの参加、学内自主演奏会等、少ないメンバーで率先して動いているうちに人が増え、たったの4人だった吹奏楽部は、20人ほどまで成長しました。部を一から作り上げるという経験、これは一人でできることではありません。縁があって集まったみんなの力がなければ成し遂げられませんでした。一緒に吹奏楽部を作り上げたことは絶対に忘れません。非常に濃い時間を過ごし、吹奏楽部での経験は私を大きく成長させました。
 また、授業、ゼミ、アルバイトなどで多くの友人に出会いました。何気ないことかもしれませんが、家に集まって勉強をしたこと、好きなバンドの話、一緒に歩いた帰り道もよく覚えています。みんなで行った卒業旅行、ゼミのフィールドワークで訪れた国内外の多くの場所、部の打ち上げ、個人的に開いてくれた誕生日会や送別会など。みんなとつながった縁が、ここの場では語りきれないほどの青春を形作ってくれました。
 もう少し、あと少し一緒に過ごせると思っていた分、今日この日に寂しさや辛さを感じている人もいるでしょう。それでも人生は次のステージへと進んでいき、そこにはたくさんの人との出会いが待っています。「我、人と逢うなり」と書く”我逢人”。人と逢うことからすべては始まる。人との出会いの尊さを表す禅語です。たとえ些細な縁でも、人との出会いは何かを生み、自分自身を成長させてくれます。これから壁に直面して気持ちが沈んでしまうこともあるかもしれませんが一人じゃない、人と支え合いながら、毎日を一歩ずつ歩んでいける皆様のステージが、人との出会いで輝かしいものであるよう願っています。
 最後になりましたが、ご指導いただきました先生方、サポートしてくださった職員の皆様、多くの時間を共に過ごしてきた友人たちに改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。そして後輩の皆様のご活躍と、公立鳥取環境大学のより一層の発展を祈念し、答辞とさせて頂きます。

令和6年3月20日
卒業生代表 環境学部 環境学科
尾前 輝幸

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記念品交換

 21日(木)11時半、本通りの「吾妻そば」集合と決めていたのだが、家を出る直前に一平さん問題を報じるTVニュースが目に入り、動けなくなった。これは相当ヤバイ話である。大谷選手自身はスポーツ賭博をやっていないだろうが、大谷口座から胴元に数億円が振り込まれた記録があるわけだから、「知らなかった」で逃げ切れるとは思えない。大谷選手は事情を理解していて、一平さんの借金を払った可能性があると言われている。一平さんがパソコンのログイン情報、口座のパスワードなどを知っていたとは思えないからだ。いまは「窃盗」説で収拾しようとしているが、多くの人が気付いているように、「肩代わり」説が濃厚である。
 「肩代わり」説の場合、一平と翔平は共犯になる。極端な筋書としては、MLBからの追放、とまではいかないが、試合出場停止の処分を科されることになる。そうならないために、一平さんの「横領」もしくは「窃盗」に着地させようとしているのか。裏金疑惑に揺れる与党幹部に対しては、「真実」を明るみに出す追及が已むことはないが、大谷選手の場合、有耶無耶のままをMLB、ドジャース、ファンは望むだろう。真実によって、日本の至宝が出場停止になることだけは避けたい、と皆思っているから。問題は司法だけ。このさきどんな結末を迎えるか、予断を許さない。


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学位授与式

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東の宣誓から尾前の答辞まで

 3月20日(水/祝)、午前10時から梨花ホールで学位授与式が催されました。卒業生・修了生のみなさん、おめでとうございます。世の中、甘くないけど、しっかり生き抜いてください。
 毎年のことですが、わたしは定刻には入場しません。もう定年が近いので素直に書いておくと、意味の無い長話を聴くのにうんざりしているからです。全員がそうだとは決していいませんが、凄いのがあります。信じられないくらい長いのもある。世アニ入学式のエガちゃんの挨拶を見習えといっても出来ないでしょうが、せめて学生の挨拶・答辞に負けないようなスピーチにしていただきたい。


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 おまけに、この日は低温、みぞれ雪混じりの強風で屋外の歩行に難渋しました。自宅を出る前の着付け(背広・ネクタイ・Yシャツ等)でまたドタバタ、車に乗って着物は乱れ、車を降りて傘の骨はへし折れ、さんざんな状態で大ホールに入ると、ちょうど卒業生代表尾前の答辞が始まる直前でした。


0320卒業式02学部07 張力凡くん(M2) ナマズ研究、上海講演論文訳で大活躍


 思い返せば、2022年4月の入学式で東が大学院生代表の宣誓をしたのが今の体制の始まりであり、このたびの尾前の答辞で一つの時期が終わりました。東の宣誓も好評でしたが、尾前の答辞はそれ以上に評価が高く、「良かった」という感想を職員や卒業生から聞かされました。 ブログに原稿を掲載したいところですが、なにぶんデータは尾前がもっているので、まだ掲載できません。明日、最後の午餐会があるので、そこでデータ共有ができれば、後日公開します。
 しばらくして記念撮影の時間になりました。以下に写真を掲載します。わたしのネクタイがひんまがっていますね。着慣れていないからこうなる。上海講演ではネクタイしなかったな。これからはネクタイなしを通します。


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条件闘争後の記念撮影



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冬虫夏草と宝瓶

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冬虫夏草

 ブータン、上海についで、マカオでも冬虫夏草を買いました。超高価な漢方薬として知られていますが、厳密にはチベット医学の薬草です。チベット高原に生息するオオコウモリガの幼虫に寄生して発生するオフィオコルディセプス・シネンシス(Ophiocordyceps sinensis)をさします。海抜3,000m以上の高地草原の地中にトンネルを掘って暮らす大型のコウモリガ(蝙蝠蛾)は夏に地面に産卵し、約1か月で孵化して土にもぐりこむ。このときに冬虫夏草属の菌に感染すると、幼虫の体内で菌がゆっくり生長する。幼虫は約4年で成虫となるが、幼虫の中で徐々に増えた菌は、春になると幼虫の養分を利用して菌糸が成長を始め、夏に地面から生える。地中部は幼虫の外観を保っており「冬虫夏草」の姿となります。


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 昨年の9~10月に仕入れた冬虫夏草は大きな焼酎の瓶に放り込み、しばし時間を置き、おもにこの冬に湯割りにして飲みました。長距離の自動車運転の後などに飲むと、体がほっこりして疲れがとれます。その焼酎が切れた。ふにゃふにゃになった冬虫夏草が瓶の底に残ったので、新しい焼酎を注ぎこんだが、味変はない。そこで、マカオで買い足してきたわけです。新しい冬虫夏草を17日(日)の夜、焼酎に全て放り込みました。しばらく待って呑みます。


0318宝瓶02 茶は台湾凍頂(マカオ都市大学礼品)


因久山の宝瓶と甘味処

 3月18日(月)、午前中はある作文に集中していた。書類とか論文ではないが、結構エネルギーが要ります。夕方に近い午後、郡家(こうげ)まで買い物に出かけた。一軒目は因久焼の窯元。また、このシーズンになりました。何品か買うと、必ずおまけに一品つけてくださる。今日は高価な急須をいただきました。たぶん玉露などぬるい湯でいれる日本茶に使うのだろうが、今回のマカオ行で大量の茶葉を買ったり、いただいたりしたので、ありがたい品である。
 このような、取っ手(柄)のない急須を宝瓶(ほうひん/ほうびん)というようだ。温い湯で味わう日本茶と違って、中国茶は煮沸した熱湯を使うので、取っ手がないと持ちにくいのが難点だが、風情はある。ちなみに、宝瓶は「ほうびょう」と読みたい。仏教の世界では、花瓶は「けびょう」、水瓶は「すいびょう」と呉音(南朝の音声)で読むのがならわしだから。お茶も仏教、とくに禅と係りが深いからね。
 二軒めは「甘味処」。お茶にお菓子。中国の菓子はぱさぱさの干菓子ばかりで食べにくかった。和菓子は素晴らしいよね。栗きんとん、柏餅、わらび餅、よもぎ餅・・・自分のものだけ買ったわけじゃありませんよ。


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学部代表の栄誉!

 じつは本日、事務室と送受信していて、研究室のウェイチアンが卒業式の首席代表だと知らされた。本人は何も言ってこないのだけれども、めでたいことです。私学時代の建築系環境デザイン学科では、首席の学生をよく抱えたものだが、公立の環境学科になってからは理系指向の学生から選ばれることが多かった。ASALABのような文科系のゼミから首席がでることは稀なので、とても喜んでいる。最後に、西尾印刷所の仮事務所(吉成)に行って、印刷完了した第5作めのブータン絵本を少数受け取った。正式な納品は明日以降なので、これについてはいずれまた!


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プロフィール

魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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