浜湯山辣韮ドリーム(2)

WSに大谷の影を追う日々
11月3日(木)、文化の日。いつものように目覚めてテレビを点ける。いつものようにメジャーリーグの生放送が画面にあらわれると思いきや、強張った顔をしたアナウンサーが早口でニュースをまくし立てている。どのチャンネルに変えても同じ。北朝鮮がまた例の飛翔体を連続で打ち上げたのにJアラートがなんとかかんとか・・・ん~困ったものだ。困ったものだが、何ができるわけでもない。米韓軍事演習に対するリベンジであるようだが、ロシアが背後で糸を引いてないことを願う。
しばらく待つと、画面はメジャーリーグに戻った。ワールドシリーズに私たちは大谷翔平の幻影を追っている。昨年までメジャーのポストシーズンを視ることなどなかったが、今年は春から秋まで大谷選手の活躍に熱中しすぎてしまい、慣習の法則というやつか、大谷選手の出番がなくなってなおメジャー中継から抜け出せないでいる。はたして大谷は、投手として、あるいは打者としてポストシーズン、とくにワールドシリーズに通用するのか、という視点がどうしても消えない。もちろん通用する。仮にヤンキースに大谷がいたら、アストロズにスィープされることはなかっただろうし、パドレスに大谷がいたら、フィリーズを倒してワールドシリーズに進出していたかもしれない。

ただ、ワールドシリーズを戦う強豪チームでは、ピッチャー兼DHというスタイルは難しいかな、とも思う。理由は簡単。強豪チームには、強力なDHが存在するからだ。アストロズならアルバレス、フィリーズならハーパー。いっかな大谷と雖も、打力でこの二人を控えに押しやる力があるとは言えない。とくにハーパーの活躍は驚異的だ。ジャッジの比ではない。オーラを拡散するその姿は、まさに大谷翔平を彷彿とさせる。一方、投手としての大谷はワールドシリーズにどうしても必要な人材だと思う。ストレート主体のバーランダーが打ち込まれ、球威が少々劣る変化球投手のダルビッシュも打ち砕かれた現実を鑑みるに、変化球主体でありながら、160キロの速球(4シーム&2シーム)を投げる大谷は短期決戦の勝利におおいに貢献するだろう。間違いない。
サッカー言論界の山本太郎
メジャーもあと2~3試合で終わる。スポーツメディアの中心はサッカーのカタールW杯に移行しつつあるようだ。ネット上では、レオ・ザ・フットボールという元吉本芸人のチャンネルが注目を集めている。森保監督や田嶋会長に対する辛辣な批判を容赦なく繰り返すので、まともなサッカーフリークから熱烈な支持を集める一方で、森保派や元代表選手らからはバッシングの対象になっている。彼は、プロとしてのキャリアはないけれども、サッカーに対する造詣は深く、間違ったことを言っていない。正しい指摘を早口で語る。サッカー言論界における山本太郎のような存在として露出度を高めているが、その分だけ非難の的になりやすく、メンタルが心配になる。

