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グルリンポチェがやってくる(7)

グルリンポチェがやってくる p44 p.44


 いちばんはじめにかがやく朝やけのひとすじの光が
 山のいただきからひろがって


グルリンポチェがやってくる p45 p.45


 あけはなしたマドから家のなかに入りこみ、
 仏だんをあかるくてらしたとき、
 イェシェイちゃんはワクワクむねをはずませます。


グルリンポチェがやってくる p46 グルリンポチェがやってくる p47 p.46-47


 グルリンポチェがやってくる。
 少女はしあわせそうにさけびます。

 そう、そうなのよ。
 しずかにドルマおばあちゃんは言いました。
 グルはかならずやってくるの。
 イェシェイちゃんはお祈りの合掌(がっしょう)をし、
 ドルマおばあちゃんは法要の水さしに入った水をふりまきます※17

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グルリンポチェがやってくる(6)

グルリンポチェがやってくる p36 p.36


 ラモおばさんは牛をかっていない人みんなに
 ミルクの入ったオケをくばりながら言いました。
 せいいっぱいがんばってくれたのね、
 ありがとう、牛のおばあちゃん。
 ほらみんな、ほんの少しだけれども、お供えのミルクがあるわよ。


グルリンポチェがやってくる p37 p.37


 だって、きょうはグルリンポチェがかならずやってくるんですもの。
 グルはもうすぐ朝やけの光にのってやってくるの。


グルリンポチェがやってくる p38 p.38


 イェシェイちゃんは家じゅう走りまわり、
 これも、それも、なにもかも、ドルマおばあちゃんにわたします。
 おばあちゃんはそれらの品もので、仏だん※15に供えるお皿をみたしていきます。
 
 ドルマおばあちゃんは注意ぶかく
 じぶんが知っているあらゆる食べもののお供えをお皿につみあげていきます。
 畑でとれたてのゆでたイモ、


グルリンポチェがやってくる p39 p.39


 まだ実っていないオオムギの穂、
 サヤつきのみどり豆、
 焼き菓子ツォグはたくさんつみ上げ、
 さいごにタマネギの葉をうまく結びあわせて
 弓の形にしたものをのせます。


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グルリンポチェがやってくる(5)

グルリンポチェがやってくる p29 p.29


 だって、グルリンポチェは
 朝やけの光にのってやってくるんですもの。
 グルリンポチェはもうすぐやってくるの。


グルリンポチェがやってくる p30 グルリンポチェがやってくる p31  p.30-31


 ペム・リクジンおじさんはみんなに花をくばって言いました。
 花々でグルリンポチェをおむかえしましょう。
 おじさんは家のあちこちに花をおきました。


グルリンポチェがやってくる p33 p.32


 仏だん、戸ぐち、まどわく、
 そしてカベのすきまにさえ花があります。

 グルリンポチェはいたずら好きで、
 じぶんの好きなところから
 おうちに入ってくることができるんですもの。

 グルリンポチェはかならずやってくるんだから。



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グルリンポチェがやってくる(4)

グルリンポチェがやってくる p22 p.22


 いずれ果実になる大きい花や小さな花、かわいらしい花々※12
 そして葉のおおい茎の上に咲いた釣鐘のような、ふうがわりな花もあります。
 村の仏だんでグルリンポチェにささげるために
 赤、むらさき、ピンク、白、きいろの花々を
 おじさんとテンジンはカゴにいれます。
 ふたりはどんな花をもってくるのかな?
 イエシェイちゃんは知りたがりです。


グルリンポチェがやってくる p23 p.23


 いまにわかるわよ、とドルマおばあちゃんは
 思いやりあふれたほほえみで答えます。
 ふたりはみつけた花をぜんぶもってかえってくるわ。
 いつもそうなんだから。
 だって、グルリンポチェが朝やけの光にのってやってくるんですもの。
 グルリンポチェはかならずやってくるの。


グルリンポチェがやってくる p24グルリンポチェがやってくる p25 p.24-25


 ツェワンおばさんとウゲンおばさんは焼菓子ツォグ※13をつくっています。
 ごらん、ごらんなさい。いろんな形のツォグがあるでしょ!
 あつい油のなかでふくれあがった
 ねじれたお菓子もあるわ。



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ヤクと野牛の物語(4)

ヤクと野牛の物語 p23[著者紹介]



著者について

 リンジン・リンジンは東ブータンのルンツェ県※3クルトエゲンパカップの辺鄙な村にある貧しいはたおり一家に生まれました。リンジンは4歳のときゴムチェ(在家信者)として初期の教育をスタートさせました。1998年になって現代教育に転じ、やがてフィリピン共和国中央ルソン州立大学で農学の学士、オーストラリアのメルボルン大学で大学院の学位をそれぞれ取得しました。
 
 子どものころ、リンジンは物語を聞くのが好きでした。お気に入りの語り手はお母さんです。リンジンは読書家であり、文章を書くのも好きでした。2001年のメルボルンでの冬休みのあいだに「幸運のお守り」や他のブータンの田舎の民話、9つの説話集を著しました。「ヤクと野牛の物語」は子どもむけに書かれたリンジン・リンジンの最初の出版物です。リンジンのお気に入りの民話を子供たちと共有するために公刊したのです。

 リンジン・リンジンは1997年から2013年までブータン国民評議会の講師、研究プログラム主任、プログラム局長と委員を務めてきました。現在、ブータンの首都ティンプーにある王立経営研究所において、キャンベラ大学の正式(フルタイムの)な学生として大学院研究を追究しています。


イラストレーターについて

  テンパ・ラブガはフリーのアーティスト兼イラストレーターで、最近はティンプーの水龍スタジオで働いています。  {大竹}


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プロフィール

魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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