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太中誠画伯を偲ぶ展

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 2017年の西蔵行に同行し、昨年4月の日本南画院展(大阪市立美術館)で日本南画院賞受賞作を鑑賞させていただいた太中(おおなか)誠さんが昨年七月享年82歳で他界されたという寒中見舞いが奥様より届いた。驚いた。病院の窓外に映る平凡な元里山の風景を精緻に描いた作品に圧倒された記憶が生々しい。まさか、あの日から3ヶ月後にお亡くなりになるとは想像だにしていませんでした。ご冥福をお祈り申し上げます。
 2月末より川西市で「誠を偲ぶ展」が開催されるというご案内があり、卒業判定で忙しい時期ではあるが、鳥取-奈良の往復路の中間点なので、できる限り訪問したいと思っている。

  日時: 2020年2月27日(木)~3月1日(日)
         木・金曜日 11時~17時
         土・日曜日 10時~17時
会場: 川西市ギャラリーかわにし
      (川西市栄町20番1号 阪急「川西能勢口駅」駅舎1階)
      https://www.city.kawanishi.hyogo.jp/shisetsu/1002909/galley.html


《関連サイト》
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2034.html
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1766.html

0126猫とパソコン

太中画伯作品展-里山想望

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第59回 日本南画院展

 一昨年の青海~チベットツアーに同行された建築業の大先輩、太中誠さんから作品展のご案内が今年も届いた。お手紙によると、現在闘病中とのことであり、このたび出陳された「里山想望」は病棟の窓外の景色を写し取ったものだそうである。「里山が住宅開発により消えゆくのをなんとも憂いて」の作品と記されている。
 できればGWの初日あたりを利用して大阪会場を訪れたいと思っている。

 京都展: 2019年4月16日(火)~4月21日(日)
       入場時間 09:00~16:30 @京都市美術館別館等
 大阪展: 2019年4月24日(水)~4月29日(月・祝)
       入場時間 09:00~16:30 @大阪市立美術館地下展覧室(天王寺公園)
       ℡ 06-6771-4874 


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太中画伯からの手紙

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日本南画院展に出品

 昨年の青海・チベットツアーに同行し、青蔵鉄道では同じコンパートメントだった太中(おおなか)誠さんからお便りが届いた。ご覧のようにラサのポタラ宮を水墨画に仕上げられており、日本南画院展に出品されるとのことである。太中さんには最後の晩餐で似顔絵まで描いていただき、このたびはまたこういうお誘いまでいただいて感謝に耐えません。伏して御礼申し上げます。
 東京店はすでに終わってしまったが、京都展・大阪展はまだまにあう。ぜひ行ってみたいとは思っている。ただし年度末に突然、中国建築史学会からの招聘講演の依頼があり、GW前には原稿を提出して福州にむけ出発することになっているので、事案的な猶予は非常に厳しいところがある。
 うまく時間を捌きたい・・・


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失敗を怖れるな

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失うものはなにもない

 さて、子どもの日だ。午後になってから田原本で開催されている版画展が最終日であることに気づき、大急ぎで会場をめざす。ところが、カーナビが木瓜てましてね。平城NTから二十数キロしか離れていないのに高速に乗ってしまい・・・近回りしているのか、遠回りなのかさっぱり分からない、おかしな道中になりました。
 西竹田という農村集落にある和風住宅をギャラリーに活用している。常設ではなく、GWなどの限定期間でギャラリー&カフェにしたものなんだろう。最近、こういう活用が流行ってますねぇ。


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 和風住宅は新しくみえるが、中2階形式であり、トオリニワ(土間)の痕跡を残すので、やはり明治中期ころに始まり近頃改修したものであろうか。全体に数寄屋を意識している。続き間の座敷には版画をのせたイーゼルが規則正しく並んでいる。素朴で剽軽な版画に目を奪われた。動物・仏像・風景を主題としつつ、漢語の格言と複合させるパターンが多い。漢文は案外読めた。復元と係わる主題のものもある。唐古・鍵の楼閣をみてどきりとした。懐かしいようで、冷めてもいて、微妙な心境。


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↑見覚えのある?風景


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タケシとリーチ

170426集合写真 たけしの猫タクシー


ノビタ先輩と再会

 4月26日(水)。私は今月、就職活動でずっと関西に出ていたので、4年生になって初のゼミ活動になりました。3年生と初めて会ったので顔と名前が分かりませんでした(泣)。早く覚えるようにします。本日は県立博物館へ「バーナード・リーチ展」「アートたけし展」を見に行きました。博物館に至る道中、先生は母校を濠の対岸から眺めつつ鳥取城跡のことなどを説明されましたが、そこで研究室のOBにばったり。なんでも鳥取城で卒論を書いたノビタさんという方だそうです。ノビタがのびた??

バーナード・リーチ展

 イギリスの陶芸家、バーナード・リーチは1887年に香港で生まれました。幼少期を日本やシンガポールで過ごし、10歳のときに母国イギリスに戻ります。ロンドンの美術学校でエッチングを学びながらラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の著書を読み、日本に憧れを抱きます。その後、リーチは来日して「白樺」同人の柳宗悦らと出会い生涯の友人となりました。日本の民藝に魅せられたリーチは各地の窯場を訪れて技術指導し、自らも作陶し多くの作品を残しています。彼は生涯で20回来日しました。山陰両県にも度々訪れています。
 中央に動物や自然を描いている皿が多く、絵付けはシンプルで抽象的ですが、抽象的な絵付けが何を意味しているかは容易に分かります。先生から、デッサンやスケッチなどの基礎的技術が高いから、こういうことができるんだと教わりました。ピカソは無茶をしているようで、じつは基礎技術が卓越しており、その能力を背景にして前衛的な実験をしているから凄いのであって、リーチの場合も、基礎技術に裏付けられて抽象的な絵付けをしているから、シンプルにみえるけれども誰でも真似できるわけではない、ということです。
 図録等によると、リーチの民芸/芸術活動の要点は「東と西の結婚」と言うことで、世界の多様な文化を経験してきた彼ならではの表現がうかがえました。ミュージアムショップで、リーチ展の関連商品としてカップのレプリカ等を売っていましたが、高くてびっくりしました。買ってもきっと使えずに飾ると思います。これでは実用品としての民芸の原点から離れてしまいますね。


170426看板 アートたけし展表 リーチ展表


アートたけし展

 素朴ながら重厚なリーチ展とは打って変わって、展示場はカラフルで明るい雰囲気でした。たけしさんは初め天使をモチーフにした絵から描き始めたそうです。小学生が描いたような絵が彼のお気に入りらしいですよ。誰でも描けるような雰囲気はありますが、固定概念に縛られた凡人には到底真似できないと思います。個人的にはビデオカメラや時計を無理やり壊して分解したものをキャンバスに貼り付けられた作品が好きです。ただ、カフェの席での先生の意見はちょっとちがいました。

   リーチとは真反対で、たけしには絵を描くための基礎技術がない。だから、アイデアに
   頼らざるを得ない。アイデアの面ではピカソの影響を強くうけている。リーチ展と同期
   開催になったことはたけしにとって災難というか、不運だと思う。雲泥の差がある・・・
   一連の作品は、作品そのものの出来映えではなく、「たけしが描いた作品」であること
   が評価の対象になっている。

 そういえば、作品の多くに猫が描かれていました。いちばん上の写真は原寸の猫タクシーで全員で記念撮影したものです。
 

170426仁風閣正面


吉田璋也 写真展

 休憩後、先生は常設展のリーチの作品を見にいかれましたが、4年生は町並み関係の卒論を抱える者がいるので、仁風閣へ特別展示「吉田璋也 写真展」を見に行きました。仁風閣は、明治末に皇太子殿下(後の大正天皇)が山陰地方を行啓された際の御斎所として建設されました。最近では、映画「るろうに剣心」のロケ地として有名ですね!
 仁風閣2階のひと部屋に民藝運動家の吉田璋也が昭和13年頃撮影した「鳥取の民家」の写真パネルが展示されていました。大雲院のある立川町の写真も含まれていましたが、町並みではなく、町家(民家)単体の写真ばかりで、今も面影を残すのは登録文化財「吉村家住宅」ぐらいでした。鳥取県庁舎や裁判所などは現在とはまったく違う建物でした。この町が昭和18年の大地震や昭和28年の大火を経て現在のようになっていくのですね。

 帰り際、堀を渡ったところまでぱでぃさんが一直線。よくある音声ガイドのボタンが並んでいると思いきや、アーティストによる「ふるさと」の歌唱が聴けるのです。ぱでぃさんが選んだのはEXILEのATHUSHI!彼女がこの日いちばんテンションの上がった瞬間でした。 (みひろ)


170426ふるさと


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プロフィール

魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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