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今年度最後の講演-米子北高校出前授業@本学

ブータンの崖寺と黒い秘奥の空間-魔女・悪霊・土地神の変化と不変

 以前少しだけ仄めかしましたが、高校生対象の講演依頼がきています。本学の出前授業の一覧から、たまたま選ばれたようです。受けようか断ろうか、少々悩みました。わたしの後任になる人は、同じ講義は絶対できないからね。わたしの学術的座標はとてもおかしな位置にある。モンゴロイドで言えば、チベット人のような、変なクラスターの中にぽつりといる存在だから、代替は効かない。その点、前近代的な研究者なのかもしれませんね。かつて晩年の村田治郎は、学生に向かってこういったらしい。「君たちは卒業してから私の偉大さを知るだろう」、と。まっ、そういう感覚が自分にもないわけではありませんでね。今は分からないかもしれないが、時間が経って高校生たちも「あっ、あの先生の講義を聴いた」と思うことがあるかもしれない。
 で、やろうと思います。講義内容は本学3年次後期の教材を転用します。本学の場合、優秀な学生なら1年も3年も理解度は変わりません。1年が理解できるのだから、進学クラスの高校生だって理解できるでしょう。ただし、自主BANが必要なスライドも出てくるかもしれないな。
 日時等を書いておきます。メモ代わりです。

1 日 時 3月6日(水) 今回 13:05~14:05 
2 場 所 本学100講義室
3 参加者 米子北高校30名(進学コース等)+教員2名
4 講義名 ブータンの崖寺と黒い秘奥の空間-魔女・悪霊・土地神の変化と不変

 3月8日(金)からは、香港経由でマカオに飛びます。4泊5日。テイ君に会うんだ。昨日は、ライン電話がつながりましたよ。マカオの路地裏長屋群「囲屋(ウェイオッ)」に興味があります。とくに、豊臣・徳川の弾圧から逃れた日本人キリシタンが定住したという茨林囲をみてみたい。久しぶりにポルトガルの微発泡ワインを嗜める。たしなむだけですので。


ベンジのギョンカン
トンサ地区ベンジ村のボン教徒旧封建領主宅ナグツァンのギョンカン(土地神ムクツェンを祀る)


《関係サイト》
遥かなるNews250
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2779.html
今年度最後の講演-米子北高校出前授業@本学
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2797.html
ブータンの崖寺と黒い秘奥の空間-魔女・悪霊・土地神の変化と不変
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2803.html
       

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東鯷人cafe(第1回)満員御礼

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かつて「東鯷人」を読んだ学生と会場設営

 2月23日(金/祝)の東鯷人cafe(第1回)を控え、21日から準備を始めました。発表者は準備に忙しく、わたしと家内に加えて小錦くんの三人だけの準備を翌22日まで続けたのです。小錦くんは2019年後期のプロジェクト研究「漫画と文献で読む魏志倭人伝」に参加した経営学部の学生です(当時2年次)。1回めの記録を調べてみると、彼は「後漢書倭伝・宋書倭国伝」現代語訳の6回目を担当しています。『後漢書』倭伝は『漢書』地理志を引用しているので、東鯷人も出てきたはずですが、わたしに記憶がないので、彼が覚えているはずもないでしょう。非常に朗らかな学生で、3年次以降も学内ですれ違うとにこやかに挨拶してくれるし、なにより帰宅時に立ち寄るセブンイレブンでバイトしていて、買い物すると非常に丁寧な対応をしてくれるので助かりました。
 彼は、昨年度末、就職が内定してから悩んでいました。本当に行きたい職場ではなかったからです。で、鳥取にもう1年いたいけど、先生はどう思われるか、と真顔で訊ねられたので、「男はそんなに早く社会に出る必要はない、自分の人生だからやりたいようにやればいい」と答えたら、彼は本当にそうしてしまって、1年浪人のあげく、本命の会社から内定を勝ち取ったのです。指導教員は卒業と同時の就職を薦めたそうですが、彼は1年残って、いまは悔いがない。良かった。


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左端が小錦君。その左側にコーヒー横町がみえる


コーヒー横町

 セブンを皮切りに、マルイとダイソーで茶菓など買い揃え、会場の環境大学まちなかキャンパスへ。駅前の便利なところにあるにも拘わらず稼働率は低いそうで、今回のフォーラムでの活用をスタッフは喜んでくれました。正直なところ、私個人は全く使わない施設なのですが、今回のフォーラム定員25名にはうってつけの規模と判断しました。おまけに、設備は最新。電子ホワイトボードに、天井のプロジェクターから直接画像を映し出せる。その画面に電子チョークで書き込みもできます。若葉台キャンパスの講義室よりも新しい設備に準備段階から興奮仕切り。なんども電子チョークで落書きしました。また、飲料が充実しています。とりわけエスプレッソ・マシーンがすばらしく、何杯でも美味しい珈琲をおかわりできる。湯沸かしポットも大きく、紅茶のTパックが横に置いてあります。わたしたち準備班は、この給水区画を「コーヒー横町」と名付け、手描きの案内書を何枚か貼りました。
 当日は12時過ぎに発表者等は集合。予約客以外の聴講者も続々あらわれ、会場は25名満席となりました。万歳!


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講演雑感

 午後1時、定刻どおり、講演会を開始。一人20~30分の講演なので、のんびり喋れないが、さほど進行の遅れはなかった。

1.政田 孝「麒麟の源流 序説」
 発表者は市内で税理士事務所を営み、本学経営学部の非常勤講師を務める。昨年8月よりASLAB所属の研究生となった。研究主題は「麒麟・麒麟獅子・獅子舞」。昨年12月14日の「みちくさの駅」送別会で招聘した駒井氏の講演「「鳥取県の石造物-獅子と狛犬」は政田氏の研究に資すると考えて実現したものである。今回は前半で中国考古学・古代史から麒麟の起源説をまとめ、後半で日本の狛犬・獅子の問題に触れたが、前半と後半をつなぐのは大変難しいと感じた。将来的には、西欧のユニコーンと東アジアの麒麟に系譜関係があることを証明したいようだが、途方もない資料が必要であり、いまのペースで研究を進めるなら、論文としての完成はわたしが鳥取を去って後のことになるであろう。


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2.尾前 輝幸「真実性と快適性からみた古民家再生の動向-鳥取と北陸の寒冷過疎地から」
 ポスターセッションで人気を集めた卒論を発表してもらった。いちばんの元ネタは浅川の上海l講演だが、自ら美山・丹波篠山・今井町・奈良町・若桜・板井原・竹所(カールベンクス)・ブータンなどを訪れて事例数を増やすと同時に、雪国のセカンドハウス問題について、昨年度の河原町T家再生計画、みちくさの駅、大原古町の例などから問題点を指摘した。現状の補助金制度(移住・撤去・リフォーム)では全然経費が足りないのである。ふつう学生はパワポに忍ばせた科白を棒読みする傾向にあるが、レーザポインタを使ったフリートーク気味の部分もあり、好感をもたれたようだ。本人に訊いたところ、横町のコーヒーメーカー騒音に負けないように、大声を出したことでリラックスできたという。「カールベンクスの作品はお金持ちが買うのか」という質問があったけれども、誤解があるようなので、ここに説明しておく。ただのお金持ちがカールさんの再生古民家を買っているのではなく、都会での仕事をリタイアした高齢者が自分の最後の住処としてカールさんの民家を買い、限界集落での晩年の生活を決意した、ということである。かくいう私も、もし近隣にカールさんの設計による売物件があったら、買いたいところだが、新潟方面まで移住するのは流石にしんどい。結局、奈良に戻るしかないという現実がある。


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3.東 将平「仏教に潜む非仏教/前仏教の諸相-ブータンの秘境から
 なお修論に苦しんでおり(締切は2月29日)、相当疲れているのか、やや顔色が冴えなかった(風邪の初期症状だったらしい)。ブータンにおける前仏教/非仏教系神霊の属性と祭場に関する考察など、どこかでだれかがやっているとは到底思えない研究であり、オリジナリティもレベルも高いのだから、もう少し余裕をもって、やや科白からはみ出してもよいので、聴衆に訴える工夫がほしかった。それでも、16日の修論公聴会から明らかに前進していることが分かった。あと一歩で修論はできあがるので完全燃焼してほしい。


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東鯷人カフェ(第1回)のお知らせ【予報3】

チラシ「東鯷人カフェ」-復元・民家・民俗を語る


駐車場のご案内

 東鯷人cafe(第1回)が2日後に迫ってきました。一部のメールなどで、日時を3月23日と誤送信してしまいましたが、2月23日(金/祝)午後1時~ですので、お間違いなくお願いします。なお、定員には若干余裕がありますので、今からでもご予約ください。
 本日は駐車場のご案内をします。駐車場が必要な方はお問い合わせください。

1.エイラク駐車場(鳥取市永楽温泉町)
エイラク駐車場

2.本通りパーキング(鳥取市栄町)
本通りパーキング

【イベント名】東鯷人カフェ(第1回)-復元・民家・民俗を語る
1.日時: 2月23日(金/祝)午後1時~3時半(定員25名)
       飲み物・軽食付きカフェ形式の気楽な講演会です(無料)
2.会場: 公立鳥取環境大学 まちなかキャンパス
https://www.kankyo-u.ac.jp/about/alliance/machinaka/
3.次第:
13:00- ごあいさつ
13:05-13:30 政田 孝「麒麟の源流 序説」
13:30-13:50 尾前 輝幸「真実性と快適性からみた古民家再生の動向-鳥取と北陸の寒冷過疎地から」
13:50-14:15 東 将平「仏教に潜む非仏教/前仏教の諸相-ブータンの秘境から」
14:15-14:35 武内あや菜「菅原遺跡円堂復元の批評-行基を供養する十六角形の建物」 
14:35-15:05 岡垣 頼和「鳥取城の復元-中ノ御門表門と渡櫓門」
15:05-15:30 浅川 滋男「東鯷人と建築考古学」

4.主催: 公立鳥取環境大学保存修復スタジオ
  共催: 麒麟のまち想造プロジェクト
  後援: 日本遺産三徳山・三朝温泉を守る会

5.お問い合わせ先:hozonshufuk@kankyo-u.ac.jp
  このブログにコメントしていただいても構いません。

 多数のご来場をお待ち申し上げます。

【会場:環境大学まちなかキャンパス】
〒680-0833 鳥取市末広温泉町160
日交本通りビル3階301号室(まちパル鳥取3階)
TEL:0857-30-5501 FAX:0857-30-5503
E-mail:machicam@kankyo-u.ac.jp

大学院修士論文発表会(2月16日)のお知らせ

ブータンでのフィールドワーク成果を披露します!

 先日軽く触れましたが、大学院修士論文発表会が3日後に迫ってきました。いちどパワポ案をみせてもらったのですが、昨年11月25日の三徳山フォーラム「崖と建築のヒエロファニー」の段階から進歩がみられないので、大直しを命じたところであり、間に合うか不安ですが、一歩前進した姿をみせたいと考えています。発表会は2月16日(木)午後1時より開催されます。東くんの発表は2人目です。
 
1.発表日時: 2024年2月16日(金)13:30~14:00
2.会場: 27講義室     *概要4ページの締切は2月14日(水)
3.発表者: 東 将平
4.演題: ブータンにおけるボン教/非仏教系の遺産-クブン寺とベンジ村を中心に

 4年間ASALABに在籍し、番頭役を務めてきた滅私くんの学内最後の発表です。彼のおかげでなんとかゼミは存続しえたと思っています。関係者ご一同、ぜひ聴講してあげてください。


東鯷人cafe(第1回)でもスピーチします

 上の成果は、演題を少し変えますが、2月23日(金/祝)の東鯷人cafe(第1回)でも話してもらいます。

【イベント名】東鯷人カフェ(第1回)-復元・民家・民俗を語る
1.日時: 2月23日(金/祝)午後1時~3時半(定員25名)
       *飲物・菓子付きカフェ形式の気楽な講演会です(無料)
2.会場: 公立鳥取環境大学 まちなかキャンパス
3.次第:
13:00- ごあいさつ
13:05-13:30 政田 孝「麒麟の源流 序説」
13:30-13:50 尾前 輝幸「真実性と快適性からみた古民家再生の動向-鳥取と北陸の寒冷過疎地から」
13:50-14:15 東 将平「仏教に潜む非仏教/前仏教の諸相-ブータンの秘境から」
14:15-14:35 武内あや菜「菅原遺跡円堂復元の批評-行基を供養する十六角形の建物」 
14:35-15:05 岡垣 頼和「鳥取城の復元-中ノ御門表門と渡櫓門」
15:05-15:30 浅川 滋男「東鯷人と建築考古学」

4.主催: 公立鳥取環境大学保存修復スタジオ
  共催: 麒麟のまち想造プロジェクト
  後援: 日本遺産三徳山・三朝温泉を守る会

5.お問い合わせ先:hozonshufuk@kankyo-u.ac.jp


《連載情報》東鯷人cafe(第1回)のお知らせ
予報1 http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2786.html   
予報2 http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2788.html

東鯷人cafe(第1回)のお知らせ【予報2】

チラシ「東鯷人カフェ」-復元・民家・民俗を語る


チラシが完成しました!

 東鯷人cafe(第1回)のチラシを完成させました。何から何まで詰め込んだごちゃまぜのデザインになってしまいましたが、開催日まで2週間を切っていて時間がないので、これで行きます(上の画像をクリックすれば拡大するので御活用ください)。なんとか25席が埋まることを祈るばかりです。以下、予報1の繰り返しになりますが、講演の話者・演題・スケジュールを見やすくしています。なお、講演会の呼称「東鯷人cafe」の「東鯷人」については、 こちら をご参照ください。

【イベント名】東鯷人カフェ(第1回)-復元・民家・民俗を語る
1.日時: 2月23日(金/祝)午後1時~3時半(定員25名)
       飲み物・軽食付きカフェ形式の気楽な講演会です(無料)
2.会場: 公立鳥取環境大学 まちなかキャンパス
https://www.kankyo-u.ac.jp/about/alliance/machinaka/
3.次第:
13:00- ごあいさつ
13:05-13:30 政田 孝「麒麟の源流 序説」
13:30-13:50 尾前 輝幸「真実性と快適性からみた古民家再生の動向-鳥取と北陸の寒冷過疎地から」
13:50-14:15 東 将平「仏教に潜む非仏教/前仏教の諸相-ブータンの秘境から」
14:15-14:35 武内あや菜「菅原遺跡円堂復元の批評-行基を供養する十六角形の建物」 
14:35-15:05 岡垣 頼和「鳥取城の復元-中ノ御門表門と渡櫓門」
15:05-15:30 浅川 滋男「東鯷人と建築考古学」

4.主催: 公立鳥取環境大学保存修復スタジオ
  共催: 麒麟のまち想造プロジェクト
  後援: 日本遺産三徳山・三朝温泉を守る会

5.お問い合わせ先:hozonshufuk@kankyo-u.ac.jp
  このブログにコメントしていただいても構いません。

 多数のご来場をお待ち申し上げます。

【環境大学まちなかキャンパス】
〒680-0833 鳥取市末広温泉町160
日交本通りビル3階301号室(まちパル鳥取3階)
TEL:0857-30-5501 FAX:0857-30-5503
E-mail:machicam@kankyo-u.ac.jp
*駐車場は分散的になっておりますので、お問い合わせください。


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プロフィール

魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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