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第5回「わびさび-茶室の心と技-」

1031茶室屋根葺き替え01 20131105茶室125122fe2


板屋根葺き替え作業

 10月31日(木)。曇り。まだ暖かかった10月も終わり、冬の匂いのする11月を迎えようとしている。今回はまず実験棟前に全員が集まった。その後、2班に分かれて、女子はそのまま実験室で活動。男子は全員先週確保して加工してもらった板材などを運び茶室へ移動した。
 茶室に到着すると、ゼミの先輩方が前日葺き終えた板屋根の一部がみえた。そして、棟梁からのアドバイスを基におもに屋根板の差し替え作業に取り組んだ。ここでいくつかのグループに分かれた。ステンドグラス側の背面部分では脚立にのぼり、ビニール波板をとりはずし、ノコギリで側面の板屋根の軒を切り落とした。最初は20㎝短くする予定だったが、上にトタンが被っているため、トタンの先端にあわせて板材も裁断していった。その後、大屋根にのせる長さ2mの板材を仮置きした。片面で11枚必要なようだ。


1031茶室屋根葺き替え01仮組


 床の間側では屋根に覆いかぶさっているビニール波板を取り外し、屋根板を納めるため木鼻状の梁の突出部分を13㎝短くした。その後、腐ったり傷んでいる屋根板を外す作業をした。これが意外にも、ネジ穴がつぶれていたりクギが硬かったりしてしていて苦戦苦闘した。そして、庇の屋根板をすべて外し、製材された新しい板材を葺く。まず板材の木口の両端から2cmの部分に線を引く。ここが上下材の葺き重ね部分になる。上下の板を重ね、交互にビスをうって、床の間上面の屋根葺きが完了。


1031茶室屋根葺き替え03


 正面側隅の露台上ではトチ葺きの葺き替え作業に取り組んでいたが、茶室周辺に繁茂するシイが細いのに異常に硬くビスを受け付けない。これには本当に驚いた。スギ、ヒノキ、マツなど針葉樹の柔らかさに対して、広葉樹の硬さを思い知らされたのである。ビスの回転が増えれば増えるほどその部分に熱が滞留する。先生は摩擦熱をおびたビスに触って、「あっちいいい」と叫んでいた。作業をしていて分かったことだが、使えるノコギリがほぼなくなってきた。新しいノコギリが必要だ。結局、シイの垂木は飾りにして、外からみえばい内側にスギの板垂木をわたし、トチ葺きの板材は板垂木にビス打ちすることになったのだが、いまのところ一番下の1枚しか葺かれていない。
 来週はトチ葺きの続きとステンドグラス側の大屋根の板葺きを進めることになる。かなり本格的な設置作業だが、なんとかなるだろう。(経営学科2年T.S)
  
 【残りの板材】
  ①大(大屋根用200㎝)24枚 ②中(庇用150㎝)17枚 小(トチ葺き用95㎝)21枚


1031茶室屋根葺き替え02


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プロフィール

魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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