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第7回「わびさび-茶室の心と技-」その1

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大屋根板葺き

 11月14日(木)、薄曇り。今週は雨が続いていましたが、雲こそ多いものの、雨の心配はない日となりました。最近の寒波で気温が下がっている上に、雨が降ればつらい屋外作業となっていたでしょう。
 この日の男子グループの作業はまず、床の間側の庇屋根の最終処理から始めました。庇は重ね板葺きですが、オモヤの梁の木鼻が邪魔をして、2枚連続下材を葺いた部分があり、その目地を半割した板材で隠す作業が残っていたのです。このままでは雨漏りしてしまいます。ですから、目地の部分を半割板で塞ぎ、ビスでとめました。
 こうして、床の間側の庇屋根は完成しました。ここに乗って大屋根を葺くのですが、まず短い床の間側を葺き、それが完成したら、今度は長いステンドグラス側の大屋根に板を葺くというプロセスをイメージしています。まず、大屋根を覆っている古いビニール波板を外す必要があります。この作業はそんなにやっかいではありません。それからいよいよ屋根板を張ります。大屋根は重ね板葺きを断念しました。板の枚数が足りなくなっているのです。目地の露出した単純な縦板葺きとし、その上にビニール波板やトタン(鉄板)を重ねて防水する予定です。下側は庇屋根に坐ってビスを打ち込みますが、棟木の上はしばらく放置しておきました。これには事情があります。


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 大屋根を張り替えている間、外したビニール波板を洗浄しました。板材だけでは防水に不安があるので、波板を板材の上に張るのです。波板は長年放置されて腐りかけた落ち葉でドロドロになっていましたが、タワシで擦り、水で洗い流すと綺麗になりました。もちろんリサイクル可能です。

 ステンドグラス側でも、別の作業が始まっていました。正面に近い3枚の葺き板が著しく腐朽していおり、トタンに覆われていましたが、新材に差し替えることになったのです。この作業を担当したのは、我らが俊輔君(ほんと中村俊輔そっくり)です。ところが、いちばん高い位置は棟覆いの箱状トタンが被さっていて容易に動きません。しかし、1時間ばかりの時間をかけて、この箱物を取りはずすことができました。これで、ステンドグラス側の長い大屋根に板を葺くことができます。背面側露台上では、屋根の両側から板を渡し、下側は庇屋根もしくは脚立にのってインパクト・ドライバーでビスを打ち、棟の上ではTくんが両側の板を棟木にビス打ちしていきました。


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プロフィール

魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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