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摩尼寺建造物の調査(V)

1121 修繕札07  1121 修繕札06


昭和修繕の棟札を発見!

 毎度のように、「最後の・・・」などと書く摩尼寺の調査が延々と継続しております。昨日(20日)からは本堂断面図作成のための調査が始まりました。この日は「茶室」制作を指揮する先生と白帯さんを除いた全員が参加。本堂は千鳥破風付の入母屋造で、学部生には難度が高いため、主担当は社長さんに決まりました。
 今日のお噺はその余話です。

 本堂断面図を描くためにはもちろん天井裏に上らなければなりません。天井裏で先々回に棟礼をみつけ、先回それを下ろして、これからセッツァンが詳細調査をすることになっています。私は二度も天井裏に上がっているので、社長さんの案内役として、また昨日も暗闇にもぐりこんだのでした。これから2~3回本堂に通い、社長さんは本堂の断面図を描かれるわけですが、ASALAB2期生のエースですので、どのように料理されるのか興味津々です。


修繕棟札CIMG2600


 天井裏の部材には埃が積もっており、所々外されている箇所がある。紐や木材も乱雑に天井板の上に置いてある。私はまず以前発見した棟礼の場所に社長さんを案内したところ、あの大きな棟礼が立てかけられていた位置の下側に小さな板がみえたのだ。横架材にもたれかかった状態で天井板の上に置いてある。手にとってみると、「本堂屋根 大修善」の墨書を確認できた。と書かれていた。安政七年(1860)の棟礼よりずいぶん軽く、小ぶりなものだが、屋根の修善を記録した札で、「昭和六年十月」の年号も示されている。裏に墨書はない。先生に電話してもっておりるべきかどうか問うたところ、「今は寸法を測り、写真を丁寧に撮る」よう指示があったので、それに従った。昭和6年(1931)の修繕棟札とはいえ、本堂の歴史を知る有力な史料であるのは言うまでもない。詳細調査のため、いずれ大学に持ち帰ることになるかもしれない。
 屋根裏に上がるたびに何かを発見するケントでした。


修繕棟札あCIMG2614 1121 修繕札05
プロフィール

魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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