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摩尼寺建造物の調査(Ⅷ)

1122境内01本堂05木鼻02 1122境内02山門01


箕甲

 「奥の院」から立岩を経由して境内に下りると、白帯が本堂向拝の寸法を測っていた。社長は天井裏に上っている。この日の調査参加者は2名のみ。先週はイッポだけだったから、1名増で改善の兆しありか・・・ 摩尼寺「最後」の補足調査を実施しようとしたにも係わらず、あまりの準備不足に調査はいったん頓挫した。この夏の長谷寺やブータンは何だったのか。問題の根は深いのか浅いのか・・・以来、学生に指示を出したり依頼するのが億劫になってしまった。抑も「不夜城」と呼ばれたASALABに夜の灯りがともっていない。隣のデザイン系研究室では毎夜課題に励んでいるというのに、ASALABにはだれもいない。という指摘を1週間前のゼミでしたところ、途端に学生が演習室で作業するようになったが、正直すぎる輩もいて睡眠不足に陥り、どうやら便秘に悩んでいるらしい?
 ゼミでチェックする図面の質にはかなり高低差がある。いちばん苦しんでいるのは摩尼寺山門の立面図(と平面図)。山門は小ぶりの一間門で、単純な切妻造だが、箕甲(みのこう)を舐めてかかれませんよ。結果、2週連続の駄目出し。次週も同じなら没だと宣言したのだが、しっかりした補足調査ができているのか、心配この上ない。だから、わたしも箕甲の写真を撮った。はたしてかれは箕甲を、そして立面図を描けるだろうか。


1122境内02山門03箕甲 1122境内02山門04全景


摩尼寺本堂断面図の実測

 本堂は単純な和小屋で、千鳥破風のない部分を切れば、断面図はそう難しくない。おそらく一部の3年生は描けるだろう。社長はプロなので、あえて千鳥破風と向拝を含む中心部分を実測している。これはなかなかやっかいだ。とくに向拝は思いのほか丈(せい)が高く、梯子を使えば獅子鼻はなんとか略測できるが、三斗組までコンベックスが届かない。本堂・山門とも大斗・巻斗の両方に特殊な皿斗をつけており、細部の寸法が欲しいところだが、現状では難しいかもしれない。本堂は、内外陣境の中央間が背面側より広くなっている。この柱筋のずれを解消するため、柱頭に幅広の板状台輪をのせている。台輪がベタ基礎の役割を果たしているのだ。
 わたしは登山靴を履いていたので、天井裏に上るのを断念した。靴下のまま屋根裏に上がると大変なことになる。社長に一眼レフの撮影をお願いし、昭和修繕棟札を下ろしてもらった。
 今週水曜日のゼミまでに白帯とセッツァンで2枚の棟札を実測、文字写しまで進めてもらうことになった。その日、会長は講義のため来学している。また、市教委のSさんにもチェックしていただくことになった。


1122境内01本堂01屋根裏01 20131125マニ0310291d7

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プロフィール

魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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