パリンカの夢(9)

居住環境実習・演習(Ⅱ)中間発表 その3
焼酎とはさまざま材料からつくられる日本の蒸留酒である。とくに九州・沖縄地方で親しまれてきた地酒だったが、いまは日本中に愛好者がひろがっている。山陰には砂丘の長芋焼酎、隠岐の海藻焼酎などの特産品もある。アルコール度数は20~45%まで幅広い。炊飯した米と水に麹を加えて発酵させると「甘酒」になり、さらに酵母イーストを加えると「どぶろく」になる。これを蒸留すると焼酎になる。

ブランデーとは、果実酒から作った蒸留酒のことで、主に白ブドウのワインを蒸留してタルにいれ熟成させたもの。リンゴやチェリーから作られるブランデーも存在する。一方、ワイン醸造の際に出るブドウの搾りかす(ポマース)を再発酵させてつくる蒸留酒をグラッパと言う。 グラッパはイタリア、クロアチアなどの地中海地域でおもに食後酒として愛飲されており、おびただしい数の地酒がある。醸造酒の絞り粕を応用した日本式グラッパが最近島根県で製造・販売されている。グラッパになぞらえて、リゾッパと命名されている。リソとは「米」を意味するイタリア語である。日本酒醸造後の米の絞り粕からアルコールを蒸留した酒で、吟醸酒の香りを残したフルーティな焼酎である。
