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コンプライアンス

 コンプライアンスのSD研修に出席しました。勉強になりました。意義ある2時間だったと思います。正直、反省しないといけないことが多々あります。社会の意識がものすごく変化しつつあるんだな。その一方で、国会中継を思い起こすわけです。国会以上のコンプライアンス違反はないですよね。裁量労働制が新しい法案から削除されたとの報道があり、少しは罪の意識もあったのでしょうが、それ以外にもちろんもりかけ問題もありますからね。アスリートは子どもたちに夢を与え、国会(政治家)は子どもたちに嘘のつきかたを教える。国会の次は相撲協会だな。あの理事会もそうとう危ない。

 その後、部屋に戻ってネットをみると、五輪四連覇の伊調選手の関係者が栄監督をパワハラで訴えたというニュースに仰天。柔道、相撲、レスリング・・・みな昭和縦社会の伝統を温存しているわけです。それが必ずしもすべてわるいわけじゃない。栄監督のような功労者がこうして世間の批判に晒されてしまい残念ではありますが、これが一種の「社会的制裁」にあたるのでしょう。学校とか教育委員会も似たようなもんでして、苛めや盗難などを隠蔽することは「組織のため」であると上層部は当たり前に思っている。それがコンプライアンス違反であると言っても聞く耳をもたない。
 カーリング女子のことも頭にちらつきましたよ。吉田(姉)選手がソチ五輪の最中に、道銀から解雇通告された問題は一種のパワハラです。いくらなんでもソチで通告する必要はないわけで、その後の吉田選手の落ち込み方をみると、慰謝料を請求してもおかしくないぐらいの仕打ちだったと思います。しかし、これを転機にして吉田選手はLS北見に移籍し、結果として銅メダルに輝くわけだから、人生どう転ぶか分からない。こうした組織運営という点でも、マリリンの人心掌握は見事というほかありませんね。クラブの創設者がリザーブにまわっての大成功ですから。道銀もマリリンに学んでほしい。



↑コメントに注目

仕事さがし

近年の主要業績一覧

 年度末の教員評価に係わる業績提出に加え、久方ぶりの履歴書・業績一覧作成に取り組みました。また何かに使えるからアップしておきます。

 A 論文(最近数年のもの)

01 浅川滋男・大石忠正「西ブータンの崖寺と民家 ―ハ地区を中心に―」『公立鳥取環境大学紀要』第16号、2018(投稿済・審査中)
02 浅川滋男・宮本正崇・中田優人(2018)「松原田中遺跡の布掘掘形と地中梁に関する復元的考察」『松原田中遺跡』Ⅲ:pp. 951-985、鳥取県教育委員会 査読無
03 浅川滋男・大石忠正・武田大二郎・吉田健人「ブータンの崖寺と瞑想洞穴(2)―第4次ブータン調査の報告―」『公立鳥取環境大学紀要』第15号、2017:pp.63-81 査読有
04 吉田健人・高後敬太・木村鴻汰・浅川滋男「旧大雲院本坊指図の考証と復元」『公立鳥取環境大学紀要』第15号、2017:pp.47-62 査読有
05 吉田健人・浅川滋男「ブータンの崖寺と瞑想洞穴」『公立鳥取環境大学紀要』第14号:pp.51-70、2016  査読有
06 浅川滋男・檜尾 恵・岡垣 頼和・岡垣 愛・中島 俊博・清水 拓生(2016)「出雲市青木遺跡の原始大社造に係わる復元的考察」『古代祭祀と地域社会』島根県古代文化センター研究論集(16):pp.99-127、島根県教育委員会  査読有
07 原島修・中島俊博・浅川滋男「米子八幡神社の棟札と本殿・拝殿の建築年代」『公立鳥取環境大学紀要』第13号:p.99-118、2015 査読有
08 鈴木智大・中島俊博・浅川滋男「甘露寺と福建省の古刹」『公立鳥取環境大学紀要』第12号:pp.137-156、2014 査読有
09 箱崎和久・中島俊博・浅川滋男「山林寺院の研究動向」『鳥取環境大学紀要』第11号:p.69-84、2013 査読有  
10 眞田廣幸・清水拓生・檜尾恵・浅川滋男「クチャの千仏洞を訪ねて」(共著)、『鳥取
環境大学紀要』第11号:pp.85-98、2013  査読有
11 ASAKAWA Shigeo et al. “Innermost Sanctum Ruins of Mani-temple -Excavation and Reconstruction Study-” the 9th ISAIA(第9回アジアの建築交流国際シンポジウム)@韓国光州、2012(6p)査読有
12 ASAKAWA Shigeo et al. “Reconstruction Study on the Shinto-shrine Building Remnants in the Ancient Times of Political System based on the Ritsuryo Codes -A Case study on Aoki Ruins in Izumo-city-”the 9th ISAIA(第9回アジアの建築交流国際シンポジウム)@韓国光州、2012(6p) 査読有
13. 岡垣頼和・浅川滋男「岩窟・岩陰型仏堂と木造建築の関係に関する調査ノート」『公立鳥取環境大学紀要』第9・10号合併号:p.135-157、2012  査読有




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五輪オルチャン

懐かしい顔

 メダリスト十数名が帰国し、勢ぞろいの記者会見をしましたね。みんな良いこというな。以前とちがって、メンタルの教育をしっかりされているのかな。地であれだけ喋れるとしたら大したもんです。みんなキャスターや解説者になれる。

 このたびの五輪を通して、わたし個人が注目した人物は3名(3組?)います。まずは序盤の金与生。ネトウヨたちはぼろくそ書いてますが、あの人は正真正銘の北の切札だと思いましたよ。トランプも習も安部も、委員長とまともに交渉できるとは思ってないだろうけど、与生さんとなら話が通じるんじゃないだろうか。№2以下の軍人や政治家は駄目です。男は駄目。間違ったことを口にすると殺されるから、交渉相手にならない。与生さんはじつの妹ですから、兄を説得できる。北の卑弥呼かナウシカになりうる人材ではないでしょうか。ご懐妊を隠してまで南を訪れたのだから、ただの微笑み外交ではないでしょ。チキンレースはもうやめたいと思っている証ですよ。いきなり核廃棄を要求しても受け入れるわけないが、「今後核実験とミサイル発射を控える」→「拉致被害者を帰国させる」などの条件で交渉可能になっていくのではないかな。開会式では目もあわさなかったペンスも安部も、いまに面談を請願することになるでしょうね。とりあえずは「与生vs.イバンカ」会談を実現すればいい。日本には女性の切札がいないな・・・小池は転んで・・・そうか、昭恵さんがいるか。北にはケシの花が多いから訪朝歓迎じゃないですか。


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青い瞳のダンケルド -カーリング批評(8)

 常呂通信(2)

 新大阪の業務を終えて奈良の家に戻り、3位決定戦の録画を通しで視る予定だったのだが、予約したのに録画されていなかった。「土曜は寅さん」の自動録画と重複していたためと思われる。すでにカーリングの中毒症状になっていて、代わりに決勝の韓国対スウェーデン戦の再放送を少しだけみて眠りに落ちた。日本戦における韓国のショット率は脅威であり、藤沢さんがなんとか耐えて押し返したが、あの勢いを再現できれば王者スウェーデンも厳しい戦いを強いられるだろうと思っていた。それが、なんですか、これは? ホームの決勝でここまでショット率落ちるかね。

 話を三決前に巻き戻す。常呂からまたメールが届いていたのだ。

  LS北見のセカンド、サードは私の娘と常呂小・中学の同学年で、特に鈴木ユーミン
  とは仲良くしてもらっている様です。リードは一学年下の常呂高校の
  同窓ですし、スキップの父上は常呂小の時にクラス担任だったとか。
  ローカルティですが、ご家族含め皆さん素晴らしい方々です。
  道産子、常呂っ子らしく頑張って欲しいです。

 常呂の人たちの優しく生真面目な気質がよくあらわれていますね。それにしても、なんで常呂にカーリングが根付いたんだろう。カーリングホールを建設したから、というわけではないと思うのです。一歩間違えば、ただの箱物になって、ふつうのスケート場か体育館に改修されていた可能性だってある。カーリングホールを持続可能にした本当の背景がなんなのか知りたい。
 競技自体の魅力、学校教育・生涯教育での活用、国内外の交流、強化・育成の手法、スポンサー確保など、他の鄙びた過疎地(とくに雪国)が参考にできる要素がいっぱい詰まっている。
 雪と過疎地は関係が深い。だから過疎地は冬季スポーツが盛んになる。しかし、近年は若者のスキー場離れが進んでいる。一方、常呂は雪国の厳しさを逆手にとり、カーリングで地域の特殊性を強くアピールしている。17日間のオリンピックを通して、そんなことを堂々巡りのように考えていた。もちろん答えはでてこない。 【完】



↑イヴの全盛期。藤沢・市川がちらっと出てきます。ミックス系のブロンズに染め戻しちくりぃ、と問えば、イヴは答える。
「そだねぇ~」


青い瞳のダンケルド -カーリング批評(7)

祝銅メダル!

 どういうわけか、新大阪のホテルの脱臭喫煙ルームにいるのだけれど、鼻がむずむずしていけません。夕方チェックインすると、男子決勝をやっていて、序盤の3連敗から破竹の連勝で、準決勝ではカナダまで倒した米国が優勝候補のスウェーデンを決勝で下して優勝してしまった。8回5点のビッグエンドで勝敗が決しました。両国の選手とも漁村のおじさんっぽい男臭さをぷんぷん匂わせている。常呂漁港を思い出しました。
 半時間遅れで到着した仲間数名と居酒屋へ。7時半に女子カーリング三決が始まる。それでも9時まで飲みました。おかげで貴重な情報を得たんだ。みっなさ~ん、)(&%$$9さん&%お目+*度ですよ~~
 というわけで、シケモク臭の残る個室で3位決定戦の後半からライブ放送をみたんです。ロースコアの理想的な展開でしたね。昨夜のように、敵方に圧倒されているというムードではない。
 9エンドにスティールして逆転(4-3)。そして10エンドの最後、№1ストーンは赤(英国)であり、ミュアヘッドは2投めをスルーすれば同点においついた(4-4)。少なくとも敗戦だけは免れえたわけですが、延長が不利な先行になる。延長を避けるために2点を取りにいき、難しいダブルテイクアウトに挑戦して失敗(5-3)。結果、日本の黄玉がハウスの真ん中に押し出されて、試合は突然終わった。藤沢さんは、世界ジュニア選手権以降、何度かミュアヘッドと対戦して一度も勝っていなかったそうです(TV解説の市川さんによる)。このたびの予選リーグでも完敗でした。わたしも、正直なところ、ミュアヘッドが勝つだろうと見込んでいたのですが、日本は最後の最後に予測を覆してくれました。11戦6勝5敗。5回負けての銅メダル。5人が運を育んだ結果としか言いようがありません。
 嬉しいです。本当におめでとうございます。
 ミュアヘッドを乗り越えての銅メダルか・・・感無量です。



 

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青い瞳のダンケルド -カーリング批評(6)

ステイ・ポジティブ!

 疲れましたね。悔しいけれど、「勝つか負けるかわからないが最後に壁となって立ちはだかるのはミュアヘッドだろう」と予測したとおりになりました。4-7と劣勢の9エンド途中、英国がスウェーデンに敗れたという報せが届いたところから本当の熾烈な勝負が始まり、予想はついに覆らなかった。
 本当に最後まで勝負のわからない試合でした。ただし、少なくとも今大会に限っていえば、実力はホームの韓国が上でしたね。そだねぇ・・・サッカーの日韓戦に譬えるならば、ザックJAPAN前期の 日本>韓国 ぐらいの差があった。それでも、粘り強く延長戦まで食い下がることができたのはスキップのおかげです。セカンド~サードがショットミスを連発するなか、藤沢さんのショットで失点を防ぎ、得点を積み重ねた。ここが4年前と違うところでね。サードの船山さんが見事なアシストをするのにスキップは空振りの連続(見てる側はため息の連続)。ちなみに、北銀は鬼の居ぬ間の全日本選手権で三年ぶりの優勝を狙っていたみたいですが、決勝で富士急に敗れたそうです。
 悔やまれるのは1回の攻防でした。TV解説者が「後攻の韓国に複数点を与えてはいけない」と言っていた矢先の3失点。スイスや韓国は、リードからハウスの中心にストーンを集める戦法をとってくる。日本はそれを無視してガードストーンを置く。結果、ハウスの中は赤黄の石だらけになって大量得点か大量失点のどちらかに転ぶ可能性が高くなる。有利な後攻でこの戦法をとるのは結構かもしれませんが、序盤の先行ではまず失点を防ぐべきであり、敵のストーンがハウスに溜まったらどんどんテイクアウトしないと危険で仕方ない。そのテイクアウトに力がないのね。チームワークが良いのは結構だけど、小野寺佳歩のようにパワフルなセカンドがいないと強豪には太刀打ちできない・・・という発想は必ずしも正しくないんだな。そういう考えよって北銀は吉田姉と苫米地を解雇し、吉村と近江谷を雇用して弱体化したからねぇ。LSの場合、藤沢以外の3人もショット率を高めていくしかないんだわ。

 試合の流れは序盤から完全に韓国に支配され、後半になると、いつコンシード(ギブアップ)してもおかしくない状況を余儀なくされていましたが、9回以降は予選リーグと同じで、日本に神風が吹いた。問題は10回最後の攻防であり、韓国最後の一投がストーンを弾いて赤(韓)か黄(日)のどちらが中心に近いかを競う状況になった際、韓国は黄石の軌道をスウィープしていたのに対して、赤石はほったらかしのまま。たまたま黄が赤より内側にあったので延長になったけれども、あそこは藤沢さんが赤の軌道をスウィープしなければならなかった。しかしながら、結果として、石玉之神は日本に いったん 微笑んだ。
 延長になり、韓国陣は顔色を失っている。押せ押せのムードになったわけだが、日本は2エンド連続でタイムをとる。ここが運気の分れ目でしたね。10回のタイムは絶妙だったが、11回は要らなかったのではないかな・・・

 さて、マリリンは若いメンバーに「ステイ・ポジティブ」という指示を出したそうです。3位決定戦でも明るく楽しくポジティブにという発想は結構なことだが、ミュアヘッドはこういう修羅場を数限りなく経験していますからね。セカンド~サードがよほど頑張らないと劣勢を覆せないかもしれません。それでもなお、前向きな気持ちのままで、運を育んでほしい。



↑2006年の日本選手権で、常呂中学校ロビンズはトリノ五輪帰りのチーム青森を予選リーグで下し、全国3位となった。ロビンズのメンバーは吉田知那美(北銀→LS)、鈴木夕湖(LS)、吉田夕梨花(LS)、小野寺佳歩(北銀)であり、まさにLS北見の母体と言える。小野寺は吉村紗也香(札幌国際大→北銀)率いる常呂高校WINSのメンバーとしても活躍した。ロビンズ時代、藤沢五月(中電→LS)は北見市立北中学校でステイゴールドⅡというチームを率いており、後に世界ジュニアカーリング選手権に出場するが、ミュアヘッドには敗れている。捲土重来!!

青い瞳のダンケルド -カーリング批評(5)

常呂通信

 常呂町の知人から返信メールが届いた。

  先生の予測とおり日英ともに勝ちあがり4強です。嬉しいかぎりです。
  先日の地元ニュースでは「常呂神社」の参拝の様子が報道されて
  いましたが、「神がかり」的で強運のチームなんですね。
  明日の日韓戦が楽しみです。

 昨日書いたように、日韓戦は厳しいものになるだろうが、勝つか負けるか分からない。ただ、そのさき日本の壁となってたちはだかるのはミュアヘッドであってほしい。


常呂神社
http://blog.goo.ne.jp/picarin2005/e/3b5e357ad29aeda1c0f5d236769ecc64

青い瞳のダンケルド -カーリング批評(4)

女神対決

 午前のカナダ対英国は事実上の決勝と言ってもおかしくないほどの試合内容でした。ミュアヘッドはまたしても終盤にショットを向上させ、世界ランク1位のカナダを退けてしまった。古くからのファンとしては嬉しいけれども、これでレイチェル・ホマンが消えてしまうのはもったいないね。
 午後からは目もあてられなくなりました。男女とも下位に惨敗。泣くんじゃねぇ。ストーン研磨後の不調とはいえ、英国、スイスなどは持ち直してきているわけだから弁解になりません。
 スイス対日本(女子)の試合は車内のカーナビで聴いていたのですが、途中からサブチャンネルに変わって聴けなくなった。ニュース・ウォッチ9をサブチャンネルでやれってんだよね。さすがにこの日ばかりは桑子さんより常呂娘でしたね。ようやく映像にありついたのは名塩インターチェンジでして、あかもく蕎麦をたくりながら苦戦する日本を応援してました。
 それにしても、相変わらずアイスは読めていないし、判断はよくないし・・・あとで吉田さんは泣いていたけれども、調子がよくないんだから難しいショットはやめてBプランでいけばいいのに、なんて素人ながら思ってしまう。

 準決勝の相手は1位の韓国です。予選で土をつけた相手とはいえ、研磨後の大波にのる開催国なので、日本側によほど大きな修正がなされない限り、状況は苦しいでしょうね。男子最終戦の録画を巻き戻すような展開になる可能性は十分ある。泣きべそサードに替えてマリリン投入するか?
 勝負は分かりませんが、いずれにせよ、英国との再戦が実現する可能性が高まってきています。ここがいちばんの山場になる。繰り返すけれども、ミュアヘッドは甘くないよ。



↑順調にいけばカナダがベスト4だったはず。レイチェルの分まで日本はがんばんないとね。

青い瞳のダンケルド -カーリング批評(3)




黒髪のイブ

 ミュアヘッドは黒髪に変わっていた。以前はブロンドに染めていたのか、さいきん黒に染めたのか、よく分からないので、画像検索をかけたところ、2014年以前はブロンド、2016年以降は黒髪の写真がでてきたので、やはり元はブロンドなんだと思いこんではいけません。ウィキペディアにyると、「髪の色は元々黒であるが、ファッションのために金髪に染めて」いたのだそうである。つまり地に戻したわけだ。黒髪のイブはロシアのスキップのようにみえる。カナダのレイチェル・ホーマンが昔のイブだね。

 イブ・ミュアヘッドはやはり強力なスキップでした。ストーン研磨の影響がなお残っていたのか、最初の方はアイスの感覚を掴みかねていたが、途中からほぼ軌道を掌握し始め、日本のほうが混乱していった。今日の日本は、リラックスして楽しそうというより、やや緊張に欠ける場面が目についた。

 試合を決めたのは3点スチールされた6回の攻防だが、藤沢さんはとても難しいショットに挑んで失敗した。あそこは2点スチールでもやむを得ないという判断から英国の3点めを潰しにかかるべきだったのではないか。9回1点スチールされた場面も、藤澤さんは一度失敗しているコースを再度失敗した。試合後のインタビューで、後半のアイスの変化を読みきれなかったというが、なぜタイムをかけてリンド・コーチの意見を聞かなかったのだろうか。
 スイス戦はメンタルを少し緊張気味にもっていったほうがよいかもしれない。大きく負け越しているスイスではあるけれども、ランクは世界2位、2年前の世界選手権では決勝をはじめ3連敗している。決して油断できない。


 
↑Muir Woods とはサンフランシスコの近郊にある「ミュアの森」ということだが、この場合のミュアとは国立公園制度を提唱した人物の名前らしい。

青い瞳のダンケルド -カーリング批評(3)

rechel homan picture


新しい女神

 2月19日(月)。前夜、ストーンの研磨がおこなわれた。トーナメントの最中に石を削るなんてないことなんですが、と解説者は解説する。日本はパニックに陥り、カナダに3―8で惨敗。しかも、7回終了時のコンシードである。潔い負けとも言えるが、研磨された新しい石と氷の相性を確かめたいなら、もう少し粘ってもよかったんじゃないか・・・一ファンとしては、たとえ負けようとも、あと1~2回見たかったというのが本音です。
 それはさておき、カナダのスキップ、レイチェル・ホーマンには目が点になりましたね。女神ミュアヘッドがバンク-バに降臨したころのオーラを彷彿とさせる。この人がジェニファ・ジョーンズを倒してカナダ予選を勝ち上がってきたのか。それだけのオーラはある。しかし、なぜここまで戦績が伸びなかったのだろうか。

 一方、無敗で首位を独走していたスウェーデンも韓国に敗れてしまった。研磨の翌朝、上位2チームが敗北し、下位2チームが勝利した。しかも、負けた2チームは夜に再選。
 日本対スウェーデンはまさに息を呑む展開でしたね。藤澤さんと同じように、わたしも日本の負けだと思って画面をみつめていました。しかし、研磨の影響は日本以上にスウェーデンのスキップを悩ましていたようです。連戦連勝の立役者が不安げな顔で投じた最後の一投がどうなったかは皆さんご存じのとおりです。
 この一勝は大きい。さて、いよいよミュアヘッドとの対戦だ。ミュアヘッドは甘くない。両方応援します。



↑前哨戦では fujisawa が homan に勝利したのに・・・

第4回仏ほっとけ会、速報!

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青天寒堂

 2月18日(日)。快晴の下、第4回仏ほっとけ会(ほとけほっとけぇ)が立川の大雲院本堂で開催されました。冬の山陰には珍しい快晴ではありましたが、本堂はやはり寒い。この会を企画するにあたって女子学生にアンケートしたところ、「まちなかキャンパス」を会場にしたいという意見が圧倒的でした。女子たちは寒いのが大の苦手なんです。寒さに加えて、大雲院の美術品に関する研究も一名のみ(昨年は3名)ですから、まちなかキャンパスでも良いと私も判断し、仮押さえまでしていたのですが、「宝塔厨子内部公開」を絡めるため大雲院本堂での3回めの開催となりました。大雲院建造物系美術品の調査研究も一段落しましたし、研究室における女子学生の比率の高さを考慮すると、来年からは他会場になるかもしれません。


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 さて、大学や市役所のHPにはアップしましたが、新聞で広報することもなかったのに30名以上の来場者がありました。これぐらいの規模でちょうど良いね。来場者の皆様に大変感謝申し上げます。
 学生諸君の発表はおおむね好評でした。ゼミOBが3名も来てくれました、市役所の岡垣くん、大阪にいてエンゲル風係数の高い大石くん、環境学部1期生ながら市内で建設業に従事する高後くんの3名です。みんなありがとう。教師は嬉しかった。


0218ほとけ01岡崎01
↑岡﨑滉平 「大雲院宝塔厨子と徳川将軍家墓所」

0218ほとけ02吉富02
↑吉冨博子「上方往来の歴史的景観-河原宿を中心に-」

0218ほとけ03水田01
↑水田梨乃「フォトスキャンによる町並みの分析 -倉吉河原町・立川・稲常の事例研究―」

0218ほとけ04垣崎01
↑垣崎香菜「酒造りによる過疎地の地域振興 -規制緩和をこえて-」

0218ほとけ05吉田01 0218ほとけ05吉田02
↑吉田侑浩「ブータン民家仏間の考現学 -諸神仏の配置と調伏の構図-」

0218ココアと内蔵助
↑内蔵助とココア@円


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青い瞳のダンケルド -カーリング批評(2)

 1月17日(土)、朝までパワポづくりをしていたのに、9時に起こされた。因久山焼からの電話である。卒業の季節なんです。そこから二度寝した。雀の動画をみればすぐに眠りに落ちる。11時に目が覚めた。そうだ、カーリングをやってるぜ。チャンネルを回すがNHK地上派、BS1ともに別の競技でがっくりきたが、まもなく6チャンで映像を発見。
 すでに8回の攻防を迎えていた。先行の日本が5-3でリードしている。展開は韓国戦の逆になった。劣勢の中国がこの回、3点をとるビッグイニングにしてゲームをひっくりかえし、粘る日本を延長で振り切った。6-7の惜敗である。いつもより5~10cmストーンの位置がずれていましたね。疲労か、アイスを読みきれなかったのか。
 しかし、負けても常呂の女子たちは明るい。「良い勉強になった」と前向きにとらえている。これですよね、ポジティブ思考が徹底しているからメンタルが強くなるのだろう。連勝がとまり一敗したわけだが、こういう場合、次の試合がとても重要だ。その試合は同日夜におこなわれた。学生の発表練習を聞いて牛丼屋にでかけることになった。車内のカーナビでみてしまったのだ。仏ほっとけ会の前日でまだパワポもできていない。今夜はカーリングを辛抱しようと決めた矢先に日本対OARの試合をみ始め、牛丼食べた後も駐車場の車内でゲームを見続け、これはもう無理だと判断して帰宅した次第である。パワポなど全然進まない。
 OAR=ロシアは韓国・中国ほどのしぶとさはなかった。よほどのしぶとさと技術をもちあわせないと、いまの日本代表が発する太陽のような明るさに屈してしまうだろう。日本が8回、3点スチールして勝負はあっさり決まってしまった。スキップの藤沢さんは絶好調だった。いまや、我がミュアヘッドやジェニファ・ジョーンズに比肩するスキップに成長しつつあると言ったら誉めすぎかな。しかし少なくとも4年前(及びそれ以前も)感じていたイライラはもう消えてしまった。自分が失敗して苦境をつくっているのに、若い衆に戦犯をおしつけるかごとき発言がしばしばあり、何言ってんだこの人と毎回のように思っていた。前回、レギュラーとリザーブの中間にいた吉田姉さんは、ロコソラーレでは圧倒的なサードとして勝利に貢献している。ちなみさん、北銀を辞めて本当に良かったね。残った小野寺さんや吉村さんが心配になる。
 これから上位チームと4試合戦うわけだが、いまの明るさをキープできるなら2勝以上いけるんじゃないかな、そうなれば、当然ベスト4として決勝トーンメント出場だね。勝負はそこからだ。
 英国戦が待ち遠しい。27歳になったダンケルド生まれの女神の調子はどうなんだろうか。予選と決勝トーンメントで少なくとも2回戦ってほしい。どっちを応援するか、分かりませんよ。

青い瞳のダンケルド -カーリング批評(1)

運を育むLS北見

 ご無沙汰しておりました。カーリング(+雀)評論家のルパン13世です。
 女子日韓戦、痺れましたね。これほど熾烈なゲームもなかなかない。一打で流れが変わる展開の繰り返しであり、たまたま今夜は運気が日本に加勢したように思います。しかししかし、運も実力のうち。我らがグル(尊師)、土田浩翔先生は「運を育てる」という発想で雀の道を邁進しておられます。日本代表LS北見も、運を育み、実力以上の結果を残しつつあるのかもしれません。
 ちなみに、雀において流れや運気を重視する打ち手を「オカルト派」と呼びます。その対極にあるのが数学的確率を重視する「デジタル派」であり、前者は後者からみた場合の蔑称に近いニュアンスが感じられないでもありません。大乗仏教からみた「小乗仏教」のような語感でありますが、わたしはこういう偏見こそ滑稽だと思っています。サッカーを経験し多くのゲームを観戦しててきた者として断言すると、勝負の流れや分岐点がゲーム中にあるのは間違いない事実ですから。実力的に差があったとしても、試合の流れのなかで弱い方のチームが主導権を握る時間は必ずある。そうした時間に得点できるか否かで勝敗は決まるわけです。世界最強のブラジル代表を1-0で下したマイアミの奇跡、フランス代表を同じく1-0で葬った聖地サンドニでの戦いはその具体例にほかなりません。


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 昨日、アイスホッケーの女子日本代表は南北合同コリアチームに4-1で勝利しましたが、内容は芳しいものでなく、戦力的に格下の相手に長い時間主導権を握られていました。その苦境を耐えて日本女子は勝ちきった。今日のカーリングはその逆の戦いを強いられていました。午前の試合で強豪カナダを撃破し勢いにのる韓国は、あきらかに8回まで優勢に試合を進め、日本を押し切るムードが漂っていました。一方、日本は8回を終えて4-5の劣勢、しかも9回は不利な先行です。相手に1点取らせ最終回(10回)の後攻で2点取ってようやく延長です。しかしその場合、延長は不利な先行なのでスチールするしかない。絶体絶命の状態にあった日本が9回、10回と連続スチールして7-5の勝利ですから、本当に勝負事には何がおこるか分からない。しかし、勝利に向かう運気を育てたのは日本代表メンバー自身だったとしか言いようがありません。これは生き方の問題かもしれない。


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2018 卒論ポスターセッション

 ハッピーバレンタイン!
 さて、明日は卒論のポスターセッションです。

 2018年 2月15日(木)@本学多目的センター

◆12:00~13:30 学籍番号奇数

1147039 垣崎 香菜 KAKIZAKI Kana (副査金)
  酒造りによる過疎地の地域振興 -規制緩和をこえて-
  Local Promotion of the Depopulated Area by the Production of Alcoholic Beverages
   -Beyond the Deregulation -


1147151 吉田 侑浩 YOSHIDA Yukihiro (副査徳田)
  ブータン民家仏間の考現学 -諸神仏の配置と調伏の構図-
  Modernology on Buddhist altar rooms of the farmhouses in Bhutan
  - Arrangement of various deities and the composition of exorcism -


  【副査】1147059小松(松村)> 1147089津川(根本)> 1147117藤林(吉永)

◆13:30~15:00 学籍番号偶数

1147132 水田 梨乃 MIZUTA Rino (副査戸苅)
  フォトスキャンによる町並みの分析 -立川・倉吉河原町・稲常の事例研究―
  Analysis of the Townscapes by PhotoScan
   - Case study on Tachikawa, Kurayoshi-Kawaramachi and Inatsune -


1147086 谷口 希美 TANIGUCHI Nozomi (副査山本)
  喜見山鷲ヶ峰の歴史的景観に関する基礎的研究
  Basic Study on the historic landscape in Shuga-ridge of Mt.Kiken

1147032 岡﨑 滉平 OKAZAKI Kohei (副査荒田)
  大雲院宝塔厨子と徳川将軍家墓所
  Stupa Styled Buddhist altar for Prabhūta-ratna in Daiun-in Monastery
   and the Graveposts of Tokugawa general family


1147152 吉冨 博子 YOSITOMI Hiroko (副査新名)
  上方往来の歴史的景観-河原宿を中心に-
  Study on the historic townscape of the road called Kamigataourai for
   the procession of feudal lords - Mainly about Kawahara post-station towns -


  【副査】 1147030大林(新名)> 1147110坂東(張)

15;15~15:40 全体記念写真撮影
15:45~16:30 撤収



男はつらいよ-倉吉長屋物語(3)

ポスターセッション(水田)_01 (上・中)2013 (下)2017


そして解体、五軒長屋

 倉吉市河原町の県指定文化財「小川家住宅」の対面に建つ五軒長屋がついに解体される運びとなりました。小川家より「御近隣の皆様各位」と題する文書が河原町3班にのみ配布されたそうであります。
 
   工事名称:  借家解体工事
   工期:  平成30年2月13日~3月初旬ころまで

ということですので、明日から解体に着手してもおかしくない状況です。
 町並み愛好家のみなさん、できるだけ早いうちに現場で長屋群を撮影し、記録するようお願いします。倉吉市街地の名物景勝地がまたひとつ消えてゆきます。鄙びて傷んだ建物群ではありますが、所有者を説得して保全的に再生するのが文化財保護を担う官人の責務でありますのに。

 湿っぽくなっちゃいけません。賑やかにいきましょう!
 前川清、ばんざ~い!!



↑演歌はラテンだけじゃなくて、ファンクもあうの。


↑ほんと、この人伴奏下手だねぇ・・・鶴岡雅義を見習いなさい。

登録記念物-摩尼山の歴史性と景観の回復(21)

能海寛ポスターweb 能海寛ポスター


能海寛生誕150周年記念特別展

 島根県浜田市のチベット求法僧、能海寛の生誕150周年を記念した特別展が2月3日から8月31日まで大根島の中村元記念館で開催されます。そうだな、わたしは、雪が消えた3月に行こうかな。
 その雪なんですが、今年は浜雪でして、智頭とか志戸坂峠はたいしたことありません。鳥取市内が多いという印象です。それでも昨年のような50cm以上、最大で92cmというようなドカ雪は降っていない。多くて積雪15cm程度だと書こうしたところ、下の写真が送られてきました。摩尼寺・摩尼山は例外なんですよ。ここは砂丘、すなわち海に近いのに、佐治や智頭などの山間部にまけないほど雪が積もる。ほんま恐ろしい霊山です。ひょっとすると、魔女が支配しているのかもしれんね。ドゥクパ・クンレー様を呼んで、金剛の火炎放射で積雪を焼き尽くしてもらわんことには、年度内の案内板設置が間に合わんかもしれません。


0208門前設置位置01 0208門前設置位置02


雪の摩尼寺石仏群

 上が総合案内板の設置位置です。市教委(岡垣くん)と業者の立会の状況を示しています。近隣居住世帯との協議などから、標柱と説明板を横に並べて設置すると、橋の通行を妨げることになるから、説明板の前に標柱を設置することになったようです。
 下が案内版予定地の対象位置に佇む地蔵さん。門前でこの状況です。


0208石仏01門前01
↑門前、向かって左側の地蔵さん(座像)
0208石仏02参道01
↑↓参道(石段)脇にたつ地蔵さん(立像)
0208石仏02参道02
↑前掛けは赤、帽子は黒。凛とした顔貌だな。黒の帽子はあまりみませんね。手に風車をもたしても、風雪で吹っ飛んじゃうよねぇ。


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青蔵鉄道-吐蕃の道(7)

0830陳麻婆00 201802ちんちんまーぼ06010749ecf


陳ばあさんの詩吟と演歌

 8月30日(金)夕刻、ラサを飛び立った四川航空便は成都空港にランディングした。ほぼ一週間みなを苦しめた高地性後頭部鈍痛は飛行機に乗った瞬間、何もなかったかのように雲散霧消している。
 成都に着いてただちに「陳麻婆」レストランへ。陳ばあさんが作ったという麻婆豆腐発祥の料理屋で四川料理を堪能した。1週間辛抱した酒も解禁になり、ビールとワインをたるほど呑んだ。呑んで饒舌になるものもいれば、だれが頼んだわけでもないのに詩吟を謡うのもいる。おまけに、詩吟の前座だと言って「津軽海峡冬景色」を熱唱する女性まででてきた。わたしは、その人をミス・コルトレーンだと絶賛した。
 こんなユニークな者どもに対抗するには寅のタンカバイしかない。こちらはリクエストがあったのです。このあたりの盛り上がりについては、すでに報告しているが、そんな騒ぎのなかにあっても、大中画伯はひとり静かにスケッチの筆を走らせ、結構毛だらけ野郎の似顔絵を描いてくださった。
 幸福な食卓であり、自分がブータンで学生のためにこうした宴席をもってきたのかと自問しては後悔と反省の気持ちに苛まれた(なんちゃって)・・・が、食後のホテルでは爆睡である。


0830陳麻婆01大中01 0830陳麻婆04ビール

0831四川省博物院02チベット仏教01 0831四川省博物院01


四川博物院蔵伝仏教文物館

 8月31日(土)、午後の出国を控え、午前は四川博物院へ。おめあては「蔵伝仏教文物館」である。驚いたことに、写真撮影が許可されており、展示文物の8割近くを撮影させていただいた。いちいち説明することはできないが、お気に入りの緑タラ菩薩像を下にアップしておく。明代の作である。
 こうして私たちの旅は終わった。1992年のチベット初訪問時はただ高山病の苦しさばかり記憶に残ったが、このたびは苦しさの中に楽しさがあり、おそらくまたチベットを訪れるであろうことを予感させた。あれから半年が過ぎ、いまは雲南側からのチベット入境を秘かに夢見るようになっている。 【完の完】


0831四川省博物院02チベット仏教02
緑度母 Green Tara

民家のみかた 調べかた(9)

0206古民家発表会09おまけ


古民家発表会

 2月6日(火)。私たち4人が作ったパワポを古民家カフェで発表しました。各自で発表の日までに準備を進めました。前週までに野口・小浦が作ったパワポを教授のアドバイスを参考に改訂したものに、谷・菊谷が作成したCAD図面を貼りつけてパワポを完成させておきました。


0206古民家発表会02


 発表会の会場設営のため14時15分に演習室に集合。早め古民家カフェに行き、プロジェクターなどのセットをしました。14時50分から発表を始めました。教授、会長さんのほか、ゼミOBの岡垣さん(市教委)、卒論で忙しい吉田さん、古民家カフェのオーナーにも聞いていただきました。全員からかなり高い評価をいただき喜んでいます。会長さんと岡崎さんからもお褒めの言葉をいただきました。ただし、若干の課題もあると指摘されました。

 ①聴講者のためにパワポ資料をコピーして配布すべき。
 ②パワポの背景を古民家のイメージと絡ませて「こげ茶色の木目」にしていたのですが、プレーンな白の背景にしたほうが使いやすいし見やすい。
 ③自分たちの手描き実測スケッチの解像度が低いので、スクリーン(今回は襖)でぼやけてみえた。


0206古民家発表会03


 今回で4人での実習演習は終了しましたが、わたしたちはこの実習演習を通してかなり成長できたのを感じました。古民家の見学は教授が話を通さないとできない場所もあったので珍しい経験もできました。かなり活動的で大変なことも多かったですが良い実習演習だったと感じました。(小浦)  【完】


0206古民家発表会04
↑↓このたびの会場はいつも使っている奥座敷ではなく、イマ(カミサンノマ)から裏側に突き出ている角屋(つのや)です。復原図では、移築の際の増築とみなしていましたが、移築当初からあったそうで、しかし、曳き家する前の旧八東町に建っていた最当初あらあったのかどうかはわかりません。天井を張らずに小屋梁を露わにしており、しかもその梁は隣の旧土間まで続いています。その土間の端には井戸があったそうです。
0206古民家発表会07



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第4回仏ほっとけ会のお知らせ(2)

第4回 仏ほっとけ会-摩尼大雲チラシ_01 第4回 仏ほっとけ会-摩尼大雲チラシ_02sam


 先週末チラシを完成させ、週明けの月曜日(6日)、大学のホームページに広報記事がアップされました。チラシは上に掲載しています。右のサムネイルをクリックすると画像が拡大します。
 大学ホームページ「お知らせ」のサイトは以下のとおりです。

http://www.kankyo-u.ac.jp/news/2017nendo/20180201/

 以下、HPの記事を再録しておきます。
--
第4回仏ほっとけ会のお知らせ-大雲院宝塔厨子の内部を初公開!

 一昨年、昨年に引き続き、ASALABは大雲院本堂で「仏ほっとけ会(ほとけほっとけぇ)-摩尼寺・大雲院仏教講座」を開催します。このたびは徳川家歴代将軍の位牌を祀る大雲院御霊屋の本尊「宝塔厨子」の内部を本邦初公開します。宝塔厨子は、仏舎利と多宝如来・釈迦如来を祀る「一塔両尊」の構成を規範通りに残す稀少な仏教美術品です。興味のある方は、ぜひご来場ください。概要は以下のとおりです。研究発表は質疑応答を含めて一人15分、定員30名

 日程: 平成30年2月18日(日)13時開場
 会場: 大雲院本堂 (暖房装置が新装され本堂は大変暖かくなりました)
      〒680-0061 鳥取市立川町4丁目24 TEL: 0857-22-5608
 コメンテータ: 眞田廣幸・佐々木孝文・岡垣頼和他
 次第: 13:00 開場
13:15 ご挨拶 田尻光照住職
13:25 研究発表1 岡崎 滉平「大雲院宝塔厨子と徳川将軍家墓所」
13:40 研究発表2 吉冨 博子「上方往来の歴史的景観-河原宿を中心に」
13:55 研究発表3 水田 梨乃「フォトスキャンによる町並みの分析-立川・倉吉河原町・稲常の事例
14:10 研究発表4 垣崎 香菜「酒造りによる過疎地の地域振興-規制緩和を超えて-」
  【お茶休憩】
14:35 研究発表5 吉田 侑浩「ブータン民家仏間の考現学-神仏の配置と調伏の構図-」
14:50 ミニ講演  浅川 滋男「摩尼寺地蔵堂の復元-賽の河原の歴史的景観-」
15:10 閉会挨拶
15:20 大雲院御霊屋本尊「宝塔厨子」内部初公開~随時解散  

 主催・お問い合わせ先: 公立鳥取環境大学保存修復スタジオ
    〒631-0801 鳥取市若葉台北一丁目1番地1
    FAX&TEL:0857-38-6775   E-mail:hozonshufuk@kankyo-u.ac.jp
 *参加希望者はファックスまたはメールでご連絡ください。


20170504宝塔厨子03 DSCN8381宝塔厨子01

【関連リンク先】 
第4回仏ほっとけ会のお知らせ(1)
大雲院と鳥取東照宮(ⅩⅩⅧ) 
大雲院と鳥取東照宮(ⅩⅩⅩ)


図3 フォトスキャンで作成した町並み連続立面図(倉吉市河原町等 一部の建物は登録文化財申請中)
フォトスキャンで作成した町並み連続立面図(倉吉市河原町・鍛冶町2丁目)  

登録記念物-摩尼山の歴史性と景観の回復(20)

鷲ヶ峰連続立面図180208_02web


CADによる復元

 摩尼山鷲ヶ峰「賽の河原」を囲む地蔵堂・西国三十三観音石仏覆屋・鐘楼の復元図が完成しました(設計はmts一級建築事務所に委託)。以下、各堂宇の復元概要について説明します。

〇地蔵堂 
 断面は原則として三祖堂の矩計を参考にした。ただし、明治の絵葉書古写真にみる地蔵堂の屋根勾配はかなりきつくみえるので、三祖堂の宝形瓦葺きより強い7/10(正面)、9/10(背面)とした。
 昭和13年11月12日の『因伯時報』にいう格子戸が古写真では格子戸にみえない。ガラス戸の上下羽目板に縦連子を並べている。いわゆる「盲連子」であり、これを記者は格子と表現したのだろうと考えた。手描き復元ラフでは正面扉を引き違い戸にしたが、いまいちど精査した結果、両引戸と判断した。敷居の溝は1本で、両側の花頭窓の背面に片引き戸を隠す。


180206-1地蔵堂一式_01
↑地蔵堂平面復元図  ↓地蔵堂復元正面図・断面図
180206-1地蔵堂一式_02


 意匠上もっとも問題になったのは正面脇間の花頭窓である。年代が近いと推定した龍門寺巡礼堂(南部町・1823)の比例をまず採用したが、縦横比が絵葉書古写真とあわないので、以下の3案を比較検討した。

  A案: 「三祖堂内外陣境花頭窓」をほぼそのまま採用
  B案: 「龍門寺巡礼堂」圧縮採用案(当初案)
  C案: B案を古写真にあわせて縦横比調整

 下の比較図にみるとおり、古写真に近いのはA案もしくはC案であろう。しかし、類例の縦横比を調整するという方法は復元のあり方としては適切ではない(B案のように全体の比例を維持しながら縮小・拡大するのはありうる)。結果、A案を採用することとした(↑)。A案は三祖堂内外陣境の花頭窓であり、明治31年の「寺院所有物明細帳」は享保三年(1718)の建立とする。この記述を鵜呑みにするわけにはいかないが、三祖堂内外陣境の建具は非常に古めかしいものであり、18世紀に遡る可能性を否定できない。かりに地蔵堂の花頭窓がこれに近い形式であったとすれば、やはり「寺院所有物明細帳」の記載する地蔵堂の延享元年(1744)建立説の傍証になるかもしれない。


地蔵堂立面図_01比較
↑花頭窓の比較検討。左から、A案:「三祖堂内外陣境花頭窓」採用、B案:「龍門寺巡礼堂」圧縮採用案、C案:B案を古写真にあわせて縦横比調整


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シェムレアップ通信

E5EAFB2F-AB85-401D-8E69-EF310DE952C0.jpg プラサ・プラン


たまにはインスタ風に

 東南アジアを旅している愚息より愚女に送信されてきた写真です。シェムレアップのアルコール遺跡群ですね。アルコールのなかでは何と言ってもタ・プロムだと推薦しておいたので行ったみたいですが、印象に残ったのはコーケー遺跡やベンメリア遺跡などを巡る郊外ツアーだったとのこと。コーケー遺跡の周辺にあるプラサ・プランという小さいマイナー遺跡がとくに良かったそうです。シェムリアップから車で二時間くらい。まだわたしは郊外の遺跡群をみていない。近いうちに訪問しようと思います。

 いまはバンコクまで移動していて、16日間の長旅もまもなく終わる。帰国は明日?


5DDECFCB-ECBB-4BAF-BAC0-3A4D1309CC3E.jpg コーケー遺跡神殿

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青蔵鉄道-吐蕃の道(6)

ツェタンDSC_0197


ミンドリン寺 

 8月30日(金)。チベットの最終日。8時半前ツェタンのホテルを出発する。これまでマイクロバスの前方か中ほどの席だったが、一番後ろの席に教授と陣取る。走り出してすぐに後悔する。道路は一応舗装されているが凹凸が目立つ。それにスピードを抑制するために所々段差が設けてある。よく揺れる程度ではない。喋っていると舌を噛みそうになるほど跳ねる。
 1時間ほど経って見学先の敏珠林寺(ミンドゥリン・ゴンパ)が位置するダチ渓谷の入口に到着。トイレ休憩後の道中は、道路幅の関係からスピードが出せないため安泰。寺院に近づくと山の中腹のチョルテン(仏塔)の背後にタルチョ(五色の祈祷旗)で大きく表現された図様が眼に入る。


8月30日 敏珠寺のチョルテンとタルチョ 敏珠林寺チョルテンとタルチョ


 敏珠林寺寺は、ニンマ派の中心的な寺院である。チベット仏教の代表的な宗派はニンマ派、カギュ派、サキャ派、ゲルク派という。敏珠林寺は10世紀末には存在していたとも言われるが、ダライラマ5世の師テルダクリンパが1670年に中興?して以後繁栄し、ニンマ派南流の総本山となった。天文学やチベット医学の分野ではとくに重要な存在らしい。1960年代の文化大革命によって、爆破を含む荒っぽいやり方でほとんどの建物が破壊されたが、再建が進んでいる。他のチベット寺院と同じく本堂は3層の高僧堂宇である。釈迦牟尼仏を本尊として多数の尊像や壁画を配する。このうち3層の仏殿壁画は奇跡的に文化大革命の破壊を免れたものという。また、2層の部屋には多数の経典が収められていた。


8月30日 敏珠寺回廊の壁画 (2) 8月30日 敏珠寺回廊の壁画 (1)


ラサから成都へ

 見学後、ラサ空港近くのレストランで昼食をとり、空港内に入る。今回の旅では観光者用の土産物屋を一軒も訪れることがなかったため、空港内で土産物を買いあさった。その中に乾燥マツタケを加えたが、帰国後、調理してみると香りも味もにしなかった。
 空港でまた「スケッチ」でひと悶着した。同行者の一人が空港内の出発ロビーでスケッチしていところ警備員数人に取り囲まれる始末。軍事的な施設のスケッチだと疑われたらしい。それでも、予定どおり午後4時前無事に成都に向かって離陸した。成都到着後の夕食会場で、腹を抱えて笑う騒動があったが、その報告は教授に譲る。【完/会長】


8月30日 ラサ空港にて 8月30日 ラサ 最後の食事

青蔵鉄道-吐蕃の道(5)

8月29日 ノルブリカンのアクテン・ミギュ・ボタン タクテン・ミギュ・ボタン


慈しみの庭

 8月29日(火)8時半、ラサから約200㎞南に離れたシェタンに向かう。バスに乗り込むまでのロビーで、教授は若いフロントの女の子に日本から持ち込んだお菓子をあげて談笑している。いつ仲良くなったのか・・・。
 午前はまずポタラ宮の近くに位置するダライ・ラマの夏の離宮「ノルブリンカ」へ。ノルブリンカは18世紀中ごろ、ダライ・ラマ7世によって造営がはじまったという。ノルブリンカは「宝珠の庭」という意味らしい。宝珠といえば、真言マニが意味するものであり、それは観音菩薩が備えた慈しみや思いやりの象徴である。だから、ノルブリンカは「慈しみの庭」ということだろうか。広大な面積を有する敷地内に歴代ダライ・ラマが建てた幾つかの離宮が所在する。見学したのはダライ・ラマ14世が生活していた「タクテン・ミギュ・ボタン」。1965年に竣工した建物で、ダライ・ラマ14世は3年後ここからインドに亡命したという。


8月29日 シェタン道中の麦畑 裸麦畑


歓喜の玉

 ラサ空港近くのレスランで昼食の湯麺をすすり、吐蕃の故郷ツェタンに向かう。出発してまもなく検問所でチェックを受ける。バスはヤルンツァンポ川沿いを走る。裸麦(高地寒冷種の大麦)の畑が広がる景観が印象的だった。途中、川沿いの「雅魯蔵布」(ヤルザンプ?)で休憩する。「雅魯蔵布」は展望台と小さな土産物店と不衛生なトイレがあるだけ。店では老女が玉(ぎょく)製品などを扱っている。しばらく冷やかしていると、後期密教を象徴するかの歓喜仏玉製品を発見した。手にとって眺めていると、教授が値下げ交渉を始めた。110元(約2000円)を80元(約1500円)に引き下げようと努力されているようだ。老女にその嫁か娘らしき若い女性がが加わり、交渉が不調のような雲行にみえたたため、言い値で購入する。実際には値下げ交渉はうまく行っていたらしい・・・歓喜の玉は、我が書斎で人目に触れることなく眠っている(ダッショと内蔵助がとくに興味をもっていると聞いている)。


8月29日 シェタンの町並み (2) 8月29日 シェタンの町並み (1)
 ↑(左)雅魯蔵布 (右)ツェタン(澤当)の新市街地


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青蔵鉄道-吐蕃の道(4)

8月28日 ポタラ宮全景 ポタラ宮


ラサの大昭寺とポタラ宮

 8月28日(月)。朝8時半にホテルを出て、大昭寺(ジョカン)に向かう。大通りでバスを降り大昭寺への小路に入る。賑やかな通だ。通りの両側に土産物店などの店舗が並ぶ。店舗の外観は中国の都市にみられる形式だが、教授が訪れた1990年代はチベット特有の石造の高僧都市住宅が軒を連ねていたとの説明を受けた。
 7世紀、チベットを統一した吐蕃王ソンシェンガンポは、ネパールからティツゥン妃を迎えた(唐の文成公主妃はソンツェンガンポの息子の嫁として迎えた)。大昭寺はティツゥン妃によって7世紀中頃に建立されたと伝えられる寺院で、ラサ巡礼に訪れる人々の第一の目的地だという。われわれが訪れた時も大昭寺の門前は参拝者でごった返し、門の周辺では大勢の巡礼者が五体投地をおこなっていた。門前の「唐蕃会盟碑」はチベット史上とくに有名な史料である。


8月28日 大昭寺本堂 8月28日 大昭寺巡礼者


 寺院の門はネパールの方向あたる西を向くという。この門を潜ると石畳の内庭があり、正面に方形三層の主殿が建つ。主殿の内部は薄暗い。中央部が礼拝空間の広間となり、その回りが回廊状になっている。そして、回廊に面して観音や薬師、阿弥陀などの仏像を安置する小部屋(堂)が並ぶ。チベットではこれらの堂を時計回りに巡り仏像を拝していくのが習慣という。主殿の正面の奥の堂に祀られる釈迦牟尼像は、チベットで最も権威ある仏像という。参拝者が多く、ゆっくり拝することができない。ブータンでも感じたが日本の仏像とあまりにも異なる像容に少々戸惑う。


8月28日 アイケアメレストランにて前園實知雄先生と教授 茶館「マキェアメ」にて


 大昭寺の拝観後、隣接する八角街(バルコル)のバザールで買物し、八角街の街路を見下ろす茶館「マキェアメ」でお茶を楽しみ、ポタラ宮に向かう。ポタラ宮は観音菩薩の化身として、また僧形の王としてチベットに君臨した歴代ダライ・ラマの居宮である。「東洋の法王庁」と称される豪壮華麗な建造物だ。17世紀、ダライ・ラマ5世の創建と伝える。ポタラ宮の見学は事前予約制で、入場する時刻が定められており、遅れることができない。昼食抜きで宮殿のゲートを潜る。宮殿内部への入口は建物群の最高所に近く、それまで長い階段が続く。


8月28日 ポタラ宮の長い階段


 空気が薄い。昨日ホテルで購入した圧縮酸素は持ち込めない。体力が続くか不安を感じながらゆっくりと上る。教授は異常に元気。何とか遅れずに観劇場だったという広場「デヤン・シャル」にたどり着く。ここからダライ・ラマ13世と14世が暮らした白宮に入り、そこを抜けてポタラ宮の中心となる紅宮の第4層に至る。薄暗い中、右回りに弥勒仏殿や各世代のダライ・ラマを祀る霊塔を拝観しながら第3層、第1層と降る。各層の仏殿に祀られる金色に輝く仏像や彩色豊かな壁画に圧倒される。中でも第1層のダライ・ラマ5世の霊塔は多数の瑠璃やダイヤモンドなどの宝石をちりばめたもので、その荘厳さに圧倒された。紅宮全体が立体曼陀羅の世界を表現しているというが、まさしく仏の世界を体感した思いだ。カルチャーショックを感じながら、建物の外に出て、余韻に浸りながら長い階段を下る。

8月28日 ポタラ宮白宮入り口
↑ポタラ宮白宮入口  ↓ポタラ宮白宮入口
8月28日 ポタラ宮紅宮出口


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青蔵鉄道-吐蕃の道(3)

0827ラサ直前01 ラサ直前 


タンラ峠を越えて

 8月26日 目が覚める。腕時計は午前3時04分を表示している。時計の表示を高度計に切り替えると標高4,700mとなっている。時間的に最高所標高5,072mの唐古拉(タンラ)峠を越えたようだ。列車の外は真っ暗。目が覚めた時はそうでもなかったが、徐々に頭が重くなる。青蔵鉄道の客車はカナダの航空機メーカーでもあるボンバルディアの技術が導入されたものという。寝台の枕元にある空気の吹き出し口に顔を近づけ深呼吸するが、効果があらわれない。
 7時過ぎ、食堂車に移動し日の出を見ながら朝食をとる。饅頭とゆで卵、野菜の付け合わせとヨーグルト(青海伝統酸奶)。他に定番のお粥。頭が重くて、食欲全くなし。教授は元気一杯。教授に勧められてヨーグルト口にする。美味しい。少々気分が良くなった気がした。朝食の少し前、同行の人から「ダライラマ14世重体」の報を聞く。万一の場合はどうなるのか、一瞬、緊張した空気が流れる。


0827食堂車02ご飯01 朝食(食堂車)


 列車は標高4,000m代のチベット高原を走る。車窓からは樹木が全くない荒々しい山並みが続く。途中、山並みの中に氷河をみる。ラサに近づくとともに、緑と定住集落や放牧されたヤクが目に入ってくる。午前11時10分、定刻にラサ駅に到着。到着後、「入蔵許可書」のチェックのためしばらく待機。鈍感なためか、ラサ到着の高揚感のためだろうか空気の薄さは感じない。ただし、日差しは強い。 


0827ラサ01 ジョカさん


 現地ガイドのジョカさん(MS)等と合いマイクロバスでホテルに向かう。ラサでは大型バスの運行は禁じられているという。車内で高山病予防のため①飲酒の禁止と禁煙、②急がない、③本日はシャワーを控えること④水分をとることなどの注意を受ける。ホテルはチベット族エリアの「雪城天堂大酒店」。ホテルでの昼食後は高度順応のためフリータイムとなっていた。教授は元気であり散策に出かけたいようだったが、私は用心のたま部屋で休むことした。夕方、教授とホテル前の路地に並ぶ屋台を冷やかす。私はただついて歩くだけ。教授は店番の老若の女性と会話を楽しんでいる。
 夕食はマイクロバスで移動し、市内のレストランでとる。その帰り、ガイドのジョカさんからホテルで医者が高山病対策のために血中酸素飽和濃度を測るとの説明を受ける。濃度の数値が80以下だと点滴などの治療が必要だが、当然保険は利かない。私は76、教授は一回目が84だったが2回目は78になっていた。教授はインチキ臭いと判断。当然、治療は受けず。【続】


0827ラサ02
↑ラサのホテル  ↓ホテル門前のバザール
0827ラサ04

民家のみかた 調べかた(8)

古民家カフェ現状図 CAD現状図


成果発表会に向けて(2)

  1月23日(火)・30日(火)の2週にわたって、私たちはパワーポイントを作る2名(野口・小浦)と、現状図・復原図をCADで作図する2名(谷・菊谷)に分かれて作業を行いました。私は12月に方眼用紙に手描き図を基にしてCADで復原図を作成しました。CADの教材『やさしいJW-CAD』は一通り終えましたが、一から図を作るのは思っていたより難しく、作成に時間がかかりました。ですが、下図のように無事完成させることができました。1月30日の最後には作成したパワーポイントで発表練習をしましたが、先生からかなり修正点を指摘されました。
 発表会は日程調整の結果、2月6日(火)に行うことが決定しました。会場は当初の予定どおり、古民家カフェです。発表構成と分担は以下のとおりです。

 人間環境実習・演習A発表会「民家のみかた 調べかた」

  1.民家のみかた調べかた(1)
     -どんな民家が古いのか  (野口)
  2.民家のみかた調べ方(2)
     -実測と復原の方法   (谷)
  3.古民家カフェの平面を測る (小浦)
  4.古民家カフェの平面を復原する (菊谷)

 日時: 2018年2月6日(火)15:00~
 会場: カフェ黒田

  今回の発表練習で指摘された課題を踏まえて、2月6日の発表会に臨んでいきたいです。 (菊谷)


カフェ復原図 CAD復原図
プロフィール

魯班13世

Author:魯班13世
--
魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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