fc2ブログ

『鳥取県の民家』を訪ねて(44)

1113 ㉔№060 高田家 正面2


米子市の茅葺き民家

 11月13日(水)の続きです。

 No.060㉔高田家住宅: 米子市福万に所在する高田家は『鳥取県の民家刊行』直後の1974年に県の保護文化財に指定されました。代々庄屋を務めてきた家柄であり、主屋だけでなく長屋門や蔵など付属屋を今でも残している寄棟造茅葺で、九間取に復原できます。建築年代は江戸中期以降(~末期)。13代当主と14代のご子息にお話をうかがいました。


1113 ㉔№060 高田家 長屋門(当時) 1113 ㉔№060 高田家 復原図
↑報告書(1974)↓現状写真(2019)
1113 ㉔№060 高田家 長屋門


 ドローンでの空撮許可について訊ねると、警察の方から防犯上ドローン等飛ばさないよう強く言われているとのお返事でした。また「見学者を装い泥棒を企てる人もいるかもしれない」とお考えのようで、敷地内に他人を入れることに強い抵抗感があるようです。高校や大学、学術機関などが調査に入ることに対しては若い人たちの勉強になるならと協力的な感じでしたが、一般のお客様に向けた民家の公開等については、今まで無礼な人や失敬な人も少なくなかったため拒否反応があるようです。民家の撮影についても「家というプライベートな空間を撮影するのはおかしいんじゃないか」とおっしゃっており、その背景には外部の人を入れない方が民家の保存状態を維持できるというお考えをもっておられました。


1113 ㉔№060 高田家 庭2 1113 ㉔№060 高田家 庭


 庭はかなり手入れがされており、枯山水の砂模様もきれいでした。池の鯉はご当主の足音で水面から顔を出すようです。茅葺き屋根も非常に立派でした。これは職人さんが青森から質の良い茅を取り寄せてきたものだそうで、隙間なくきれいにしっかり詰まっていました。前回茅を葺き替えた際、使用済みの茅をご当主の意向によりむきばんだ遺跡へ寄付したそうです。また、県指定文化財であるため修理費などは負担してくれるが、それでは遅いと感じられており、長屋門など個人で改修している建物も多いようです。今後は、15代目が民家を継ぐ予定だとお話しされていました。住み続けることが民家を守ることであり、不必要に外部の人を家にあげないことであるというのが持論のようです。
 民家変容パターンはA類のA-1 現地保存です。


続きを読む

プロフィール

魯班13世

Author:魯班13世
--
魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カレンダー
10 | 2019/11 | 12
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR