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ねずみのおばさん(1)

151008 Aunty Mouse p1トビラ トビラ(p1)

      ねずみのおばさん

        ブータンの伝統的な民話

    テキスト(再話): クンサン・チョデン
    イラスト: ペマ・ツェリン

151008 Aunty ouse p2 151008 Aunty Mouse p3 p2-3


 むかしむかし、タシ・ドマというまずしい少女が
ブンタンの村でくらしていました。
 少女は両親のいない子でした。お父さんもお母さんもなくなっていて、
ひとりきりで生活していたのです。
 まいにち少女は、村びとのため羊かいの仕事をしていました。
少女は羊たちを山腹(さんぷく)の放牧地につれていき、草を食べさせました。
 少女が羊たちを家につれて帰る夕べになると、
村びとは少女に夕ご飯のもてなしをしたものです。  【野間】


151008 Aunty Mouse p4 151008 Aunty Mousep5 p4-5


 羊が牧草をはんでいるあいだ、タシ・ドマはおおきな岩にすわり、
羊の毛をつむいでいました。
 少女は長いより糸をつむぎながら、紡錘車(ぼうすいしゃ:糸つむぎの道具)

   下へ 下へ 下へ

とさがっていくのをみるのが好きでした。
 お昼になると、少女は泉のほとりにある、
苔(こけ)でおおわれた土手にこしかけ、弁当を食べたものです。
 毎日少女はおなじ物を食べていました。ソバ粉のパンケーキ、
ケプタン(Keptang)です。
 ある日、少女がランチクロスからケプタンをとりだそうとしたとき、
とつぜん・・・


ブンタン(ジャッカル)の位置_01
↑ブータン王国の地図(ブータン旅行専門・ドラゴンツアーズ)
   www.dragontours.jp/about_geography.html
↓紡錘車
プロジェクト研究 ブータン 紡錘車



151008 Aunty Mouse p6 151008 Aunty Mouse [p7]


 ケプタンは少女の手からすべりでて、山の斜面を

   下へ 下へ 下へ

と、ころげおちていきました。考えるまもなく、タシ・ドマは
山をころがりおちるケプタンを全速(ぜんそく)でおいかけました。
 ケプタンはトゲだらけのヤブをかすめ、道をふさぐかたい大岩を
とびこえていきました。


151008 Aunty Mouse [p8] 151008 Aunty Mouse [p9] p8-9


  少女はケプタンをずっとおいかけていったのですが・・・
ケプタンはネズミの巣穴にすとんと落ちてしまいました。

  「ねずみのおばさん、私のケプタンを食べるのはいいけれど、
   ランチクロスはかえしてちょうだい。1枚しかもってないの。」
  「穴に入って、とりにこない?」という小さな声が聞こえました。
  「からだが大きすぎて、はいれないわ。」と少女は答えました。
  「ただ目をとじて、足をふみいれるだけでいいのよ。」という声がしました。

 少女は言われるとおりにやってみました。 【福島】


150901ケプタン090

↑↓ケプタン(蕎麦粉のパンケーキ)
プロジェクト研究 ブータン ケプタン

そば畑は こちら をクリック!


このシリーズは以下のサイトで連載しています。

 1年「ねずみのおばさん」
表紙・裏表紙 http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1090.html
(1)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1094.html
(2)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1113.html
(3)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1114.html
(4)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1122.html
(5)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1123.html


 2年「心のなかの部屋」
表紙 http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1090.html
(1)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1102.html
(2)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1118.html
(3)http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-1119.html

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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