紅葉の巡礼トレッキング(3)


摩尼寺から山湯山へ
樗谿からの山歩きを終えて摩尼寺門前にたどり着くと、二軒のお茶屋さんが暖かい甘酒で迎えてくださいました。山歩きで疲れた体に甘酒が染み渡ります。甘酒を堪能した後、参加者はニ軒の茶屋に分かれて特製「精進弁当」をいただき、次のトレッキングにむけて活力を蓄えました。
大雲院から始まった巡礼トレッキングも、いよいよ摩尼寺~砂丘オアシスの最終区間へと突入しました。門前から摩尼寺境内の裏側に続く坂道の途中で、まず摩尼寺の墓地について説明しました。大きな墓石があり、それは大雲院と摩尼寺で住職を務めた17世紀末~18世紀初の僧侶のものです。墓地の少し先にT字路があり、そこを左に折れると、砂丘へ続く林道となります。最初は草木が繁茂する舗装のない道ですが、まもなく舗装された林道に変わりました。コースを彩る落葉広葉樹の葉は、赤や黄を帯びており、一段と深い秋を感じさせています。また、これまでのトレック区間と比べて比較的緩やかな下りの坂道であり、山道から望める風景に見とれている参加者も少なくありませんでした。


↑林道の紅葉 ↓山湯山の梨園



浜湯山のラッキョウ畑
山腹の梨畑から集落を抜け、山湯山の農業センターで小休止。綺麗なトイレがあります。そして、ラッキョウ花畑へと・・・行く前に「愛の小径」をしばらく歩かざるをえません。学生は少しどきどきしていたりしたのかもしれませんが、大人たちは、なんてことない、という顔をされています。
そして、ラッキョウ花畑にたどり着きました。約1週間前、ゼミ活動で赴いた時には、綺麗な紫色の花が広大に展開する景色が望め、その壮麗さに思わず息を呑みました。しかし今回は、残念ながら花が少々色あせていました。紫の花の約半分が白に変色していたのです。花の散り際だったのかもしれません。以前のような絶景ではありせんでしたが、それでも広大なラッキョウ畑に感嘆の声しきり。遠くにみえる摩尼山を借景にしてラッキョウ畑での記念撮影を楽しんでおられました。
ラッキョウ畑をジグザクに歩き、まもなくゴール地点の砂丘オアシス広場に到着しました。無事ゴールできたのも、参加者のみなさん協力あってのことだとしみじみ感じました。また、途中険しい道が続く道中においても、楽しそうにトレックしているみなさんの姿をみて、このイベントが開催できて良かったと、スタッフの一人として強く思いました。天候への不安が危ぶまれた今回のトレッキングでしたが、参加していただいた参加者のみなさまにいま一度感謝の意を表する次第です。 (笑上戸20)
