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本日です-仏ほっとけ会

日本海0220web


 昨夜、特別講演のスピーカをお迎えし、宴席を設けました。早めに切り上げたつもりですが、まだ酒が抜けません。これから朝風呂に入って体を元に戻しますので。
 いよいよ、「仏ほっとけ会」第1回の開催日になりました。最後の3日になって新聞報道が相次ぎ、おかげさまで参加希望のメールがいくつか届きました。今回は【一般聴講30名限定】としていますが、おそらく60名以上の盛会になるものと予想しております。

 参加予定者のみなさまへ: 本堂は寒いのでストーブ数台と懐炉を用意しております。ただし、出来るだけ厚着でご来場ください。では、大雲院でお待ちしております!!


読売新聞 大雲院記事
↑読売0220 ↓日本海0220(クリックすると拡大します)
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仏ほっとけチラシ 画像あり 縦位置_02web 仏ほっとけチラシ 画像あり 縦位置_03sam (新案)右画像をクリック!


 今年度の研究活動のうち、倉吉の歴史的風致と居住環境に係わる成果は第4回および第5回れきまち研究会で報告し、討議しました。倉吉と並ぶもう一つの大きな研究軸は、いうまでもなく、大雲院と摩尼寺です。この2寺についての調査研究はまだしばらく続ける予定ですので、「摩尼寺・大雲院仏教講座」なる企画を始めようと春ころから思案しておりました。ただ、このままだと言葉の響きが重すぎる。こういう場合、寅さんは頼りになります。仏ほっとけ・・・帝釈天の門前で育ち、僧侶に化けて法要を仕切ったこともある寅さんの口癖の一つです。映画「男はつらいよ」オリジナルの科白なら著作権侵害にあたりますが、古き諺に「仏ほっとけ神構うな」というのがあるとのことでして、私どもが拝借しても問題ないでしょう。というわけで、講座の愛称を、

   仏ほっとけ会 (ほとけほっとけぇ)

とさせていただきます。「仏ほっとけ会」は、摩尼寺と大雲院を主題とはしていますが、仏教に係わることならなんでもテーマにできる会にしたいと考えています。今回も、前園実知雄さんに「チベット仏教成立前後の考古学」と題する講演をしてだきますし、その前座としてゼミ生が「第4次ブータン調査速報」を発表します。古代日本の密教とチベット仏教は類似性が少なくないと言われており、両者を併行して研究する意義を再確認できる会にしたいと思っております。
 ようやく講座の次第が固まりましたので、以下にお知らせします。


挨拶文(仏ほっとけ会)_02 ←申し込み用紙(クリックすると拡大します)


 仏ほっとけ会-摩尼寺・大雲院仏教講座 第1回 【一般聴衆限定30名】
   日時: 2016年2月21日(日)12時30分~
   会場: 大雲院本堂(鳥取市立川町4-24)
    12:30 住職挨拶(田尻光照)
    12:40 趣旨説明(浅川)
    12:50 第1部 チベット系仏教遺産に関する講演会
  ①大石忠正&武田大二郎(公立鳥取環境大学保存修復スタジオ)
    演題「第4次ブータン調査速報」
  ②前園実知雄(奈良芸術短期大学教授・愛媛県埋蔵文化財センター理事長・
         橿原考古学研究所指導研究員・法蓮寺住職)
     演題「チベット仏教成立前後の考古学-もう一つのシルクロード(青海路)の調査から」
  14:10 コメント(茶谷満) 質疑応答
14:30【休憩】
 14:45 第2部 環境大学保存修復スタジオの活動報告
   吉田建人「大雲院の建築と建築厨子」
   高後敬太「樗谿所在旧大雲院の本坊に関する基礎的研究-平面の復元を中心に-」
   三島啓希「大雲院所蔵美術品の整理と分析-西国三十三観音像を中心に-」
   浅川滋男「摩尼山・摩尼寺の保全にむけて」
 15:30 コメント(佐々木孝文・眞田廣幸) 質疑応答
 15:50 大雲院美術品 特別拝観
 16:40 閉会

 *聴講希望の方は、事務局までご連絡ください。
  事務局:公立鳥取環境大学保存修復スタジオ(浅川研究室)
   〒689-1111 鳥取市若葉台北1-1-1
    e-mail: hozonshufuk@yahoo.co.jp  m-ysdknt@kankyo-u.ac.jp
    ℡&FAX: 0857-38-6775 09014499213

【解説】 摩尼寺は大山寺・三徳山と並ぶ天台宗の拠点的霊山であり、遅くとも平安時代後期には開山していました。その後、戦国時代に荒廃したものの、江戸時代前期に復興が進みます。その中興を担ったのが大雲院です。大雲院は鳥取東照宮を勧請した藩主、池田光仲(徳川家康の外曾孫)によって樗谿(おうちだに)に造営され、東照宮の管理・運営を一手に担いました。大雲院は藩内の寺社を統括する触頭(ふれがしら)でもあり、三仏寺・摩尼寺などの主要な天台系寺院をすべて末寺としていたほどです。とりわけ大雲院と摩尼寺の結びつきは強く、中興期の摩尼寺住職は引退した大雲院の住職が務め、没後は摩尼寺の墓地に埋葬されました。
 明治維新に伴う神仏分離令により、大雲院は東照宮奉仕をやめて境内を引き払い、立川にある末寺霊光院の敷地に移転しましたが、大雲院だけでなく三仏寺・摩尼寺など多くの社寺関係文書、西国三十三観音をはじめとする夥しい数の仏像、徳川家および池田家の位牌と建築厨子など大量の史料と仏教美術品を保管しています。その文化財価値は驚くほど高く、このたびようやく調査の第一歩を踏み出したところであり、ここに成果概要を報告する次第です。

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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