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緊張の夜(1)

 寒冷前線が通過して、冷え冷えとした夜でしたね。風も強かった。撫子たちにはいつもの溌剌とした表情がキックオフ前から消えていました。そもそも、キンチョー・スタジアムという会場名がよくない。とりわけ山根さんはとても緊張していたように思います。
 厳しい五輪予選だからベテランで臨むという監督の方針にわたしは賛成です。ならば、ハウスキーパーさんもベテランでないとねぇ。キャッチできるボールをパンチしたり、バックパスからのクリアをポップフライ・キックしたりすると、それは悲劇の前兆です。1失点目はキーパーのキックミスから始まった。バックパスを正確にとらえてセンターライン近くまで押し戻していれば、あの失点は生まれなかった。
 オーストラリアはキーパーの弱点を見抜いていて、バックパスせざるをえないようにDFにプレスをかけてくる。バックパスをみるたびに悲鳴をあげておりましたが、監督や他のメンバーはなんともなかったのでしょうか?
 さて、大野さんはたしかによくなかった。じつは昨年のW杯からそうだったんです。だから、決勝のアメリカ戦は澤さんを先発させろ、と書いたりしたのですが、昨夜の場合、大野さんよりもまずはキーパーだったのではありませんかね。遅くとも前半でGK交替だと私は思いましたよ。

 フィールドでは横山・中島の新規参入組が躍動しました。これは収穫だ。がんばっているのはベテランだけではない。そのベテランたちが力を発揮できないでいる。とりわけ、宮間主将のボランチがもう一つ機能しない。これまでどおり、左のアウトサイドに出したいのだが、その場合、代わりのボランチが頼りないのと、活躍している中島さんの行き場がなくなる。
 また、横山さんの出来がよいので、切り札として岩渕さんを投入しにくい。こうした矛盾を抱えて、監督の采配は後手にまわってしまいました。今のメンバーをフル活用するにはどういうシステムがいいのでしょうかね。
 いやシステムが本質にあるわけではない。中一日ですからね。やはり鍵を握るのはローテーションでしょう。韓国戦で、どれだけ先発を入れ替え、結果を残すことができるか。同じメンバーで臨むとまた負けるでしょう。メンバーを控え組にして辛勝すれば、撫子は蘇ると思います。天下分け目の大一番になるね。

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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