鯉に願いを-ネコノミクスの街(2)


昨夜報告した27日の視察時、新刊の報告書『地蔵盆を未来へ-倉吉の歴史まちづくり(Ⅱ)-』を70冊ばかり地元に置いてきました。さっそくお配りいただき、さらにはまた「河原町自治会公民館便り」83号に紹介していただきました。上の右側の小さな画像をクリックすると公民館便りが拡大し、文字が鮮明に読めますので、ぜひともご閲覧ください。
昨日も述べましたが、「旧小川酒造に集中する」というお上のやり方に冷気が拡散しつつあります。記念館で何をどうするつもりなのか、地域住民に対する情報公開すらなされていません。旧小川酒造はたしかに河原町・鍛治町の町並みの拠点であり、その保全整備を否定するつもりはありませんが、五叉路周辺は明倫地区の町並みのもう一つの拠点であり、さらにまた点在する茅葺き民家や伝統的町家の文化財価値はとても高いものです。
文化財を専門職として給料(税金)をもらっている人たちが、一部の文化遺産を贔屓にして、他をないがしろにしているとすれば、そこには何か癒着や利権めいたものが絡んでいるんじゃないか、とさえ勘ぐりたくなります。そもそも文化財の保護とは、行政が独断で決めるものではありません。複数の学識経験者の評価を踏まえ、地域住民の意見を十分に汲み取りながら進めていかなければならないものです。どうもこのあたり、平田にしても倉吉にしても、実権を握る人物が勘違いしており、文化財保護のあるべき姿から日々遠ざかっているように思えてなりません。
今夜はこの程度で控えますが、場合によっては、当方もモードを切り替えざるをえない時がくるかもしれない。そうならないことを祈っております。