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『大雲院仏教美術品目録』刊行のお知らせ

 本書は平成27年度公立鳥取環境大学特別研究費助成研究「大雲院とその末寺群の伽藍構成及び仏教美術に関する予備的研究」の成果の一部です。大雲院の仏教美術品については、写真集『大雲院』(池本喜巳撮影・1996)が輝かしい嚆矢ではありますが、それはあくまで写真集でして、本書こそが最初の研究成果と呼ぶべき業績です。ただし、昨年度の調査研究も「予備的」でしかありませんので、「内部資料」として刊行した次第です。今年度末には、なんとか「定本」をお届けしたいと願っています。
 さて、本書の構成ですが、第1章は仏ほっとけ会での発表概要を掲載してます。第2章は三島さんが卒業論文として取り組んだ大雲院仏教美術品、第3章は山本さんが卒業論文で取り組んだ摩尼山石仏の目録・データベースです。味気ない資料集のようにみえますが、文化財保護の側からみれば、目録・データベースほど役に立つものはないでしょう。第4章は大雲院及びジャンバラカン(ブータンの寺院)で採取した試料の放射性炭素年代測定結果を掲載しています。

 今年は徳川家康(東照大権現)の没後400年の年であり、鳥取東照宮勧請にかかわる大雲院の文化財が元旦から大きな記事になるなど注目を集めています。しかし、鳥取県内において、なお大雲院の美術品・建造物の重要性が巷間に流布しているとは言えません。今後も調査研究に勤しみ、目録・データベースを完成させることがASALABに課された課題だと考えています。(キム3号)


表紙mokuroku_web


  図書情報

 書名:      大雲院仏教美術品目録 (内部資料) ASALAB報告書 第34輯
 編集:      浅川 滋男
 発行:      公立鳥取環境大学保存修復スタジオ
 装幀・編集補助: 石川デザイン
 印刷:      冊子印刷社
 発行日:      2116年3月31日
 総貢数:     127貢





           『大雲院仏教美術品目録』目次

口絵 01
 大雲院美術品・摩尼寺景観 01
 ポスター1 高後敬太「樗谿所在旧大雲院の本坊に関する基礎的研究-平面の復元を中心に‐」04
 ポスター2 三島啓希「大雲院所蔵美術品の整理と分析-西国三十三観音を中心に-」05
 ポスター3 新谷恭規「摩尼寺建造物の調査と保全活用の構想‐庫裏を中心とする考察‐」06
 ポスター4 山本将吾「摩尼寺の構成資産と地籍の関係-登録記念物に向けての基礎的考察-」07
 摩尼寺の構成資産・摩尼山石仏分布・登録記念物申請範囲 08

目次/例言 09

第1章 調査研究の中間報告概要 11
 1)大雲院の建築と建築厨司(吉田・浅川) 12
 2)樗谷所在旧大雲院の本坊に関する基礎的研究‐平面の復元を中心に‐(高後) 16
 3)大雲院所蔵美術品の整理と分析-西国三十三観音を中心に-(三島) 18
 4)摩尼寺建造物の調査と保全活用の構想‐庫裏を中心とする考察‐(新谷) 20
 5)摩尼寺の構成資産と地籍の関係-登録記念物に向けての基礎的考察-(山本) 22
  【コラム1】天下人ゆかり‐徳川家康没後400年‐文物を訪ねて  24

第2章 大雲院仏教美術目録(三島啓希) 25
 1)大雲院仏教美術品一覧 26
 2)大雲院仏教美術データベース 29

第3章 摩尼寺石仏目録(山本将吾) 93
 1)摩尼寺石仏一覧表 94
  【コラム2】仏ほっとけ会(2016年2月21日)チラシ 98
 2)摩尼寺石仏一覧表・データベース(山本将吾) 99
  【コラム3】眞田「仏ほっとけ会-摩尼寺・大雲院仏教講座-」  116

第4章 放射性炭素年代測定結果(パレオ・ラボ) 117
 1)大雲院内陣入側柱 118
 2)ジャンバラカン本堂内陣2本柱 123

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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