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ナイジェリア

 開催国ブラジルに対して南アフリカが素晴らしい戦いをした。組織化されたディフェンスでブラジルの猛攻を押し返すだけでなく、クリアボールを拾ってからのビルドアップがじつに見事で、なんどもブラジルのGKを震え上がらせた。なにより一人ひとりの技術レベルが高い。正確なトラップで、相手にボールを触らせず、正確なパスで味方につなぐ。時としてみせるドリブルにも迫力があった。攻守にわたって粘着性がある。球際に強く、しぶとく、相手を自由にさせない。今朝みた南アフリカならユーロ本戦に出しても恥ずかしくないだろう。ベスト16からベスト8を狙える力があると思って画面を凝視していた。
 ブラジルは叩かれなければならないほど、ひどいチームではないと思う。ただ、ネイマールの立ち位置が若干気になった。背番号10をつけてゲームメーカーの匂いを強く漂わせている。まわりの選手を使う側になっているのだ。もう1枚欲しいね、ゲームメークを任せることのできる選手が。そうすれば、ネイマールはストライカーとして躍動するだろう。現状では、左サイドに貼り付いたゲームメーカーのような役割で、かれの良さを発揮できていない。それでも、ブラジルは十分強いチームなのだが、今朝は、むしろ南アフリカが良すぎたんだ。アフリカ予選3位の南アフリカがこのレベルなのだから、首位のナイジェリアはどんだけ凄いのか、予想するだけで気持ちが暗くなっていった。日本に勝ち目なし・・・

 日本の試合が始まってみると、ナイジェリアは南アフリカほどの躍動感がない。長旅で疲れているのだろうか、それほど切れを感じなかった。ところが開始6分でいきなり失点。13分までに2失点、90分で5失点。アジア最終予選で防御率0.4を誇ったU23日本代表の守備組織は崩壊しきっている。正直書いておくと、開始前、先発GKが櫛引であることを知り、ヤな予感がした。最終予選突破の立役者もアントラーズ移籍で出番を失い、自信をなくしている。実際、何度かキックミスをして逆襲を招いた。キックの失敗というと撫子初戦の山根さんを思い起こしますね。DFも不調であり、なんとか機能していたのは植田だけ。両サイドの藤春(OA)・室谷は後半やや立ち直りの兆しをみせたが、塩谷(OA)だけは救いがたい状態に終始してしまった。OA2名の追加により、4バックラインは明らかにリーダーを失ってしまった。植田を中心とする守備網を再構築するためには、1)まずCBとして岩波を復活させ、2)塩谷は右SBもしくはアンカーにまわすべきではないか、と思います。室谷、遠藤については、今回使えないのではないか?
 かくしてOA2名により混乱を招いた4バック陣ですが、もうひとりの興梠選手もPK決めただけで、ほとんど消えてしまっていた。最年長(30)としてリーダーシップを発揮してほしいし、攻撃の基点となって満足するだけじゃなく、もっと裏を狙って点取りに行かないと。いまの状態ならば、次戦も先発させるべきかどうか、悩ましいところであります。まだまだあるよ。ボランチを中心として中盤の球の繋ぎもひどかった。南アフリカとは真反対だ。トラップができないし、パスが通らない。とくに原川と遠藤のミスパスが多すぎた。あれじゃ攻められません。
 ともかくナイジェリア戦は惨敗だね。なにかの間違いで4点入り、得失点差ー1で終わったのは不幸中の幸いとしか言いようがない。中二日であと2試合。修正しきれるかどうか、アヤシイ限りですが、ターンオーバーを含む大修正以外に途はないわけでして、少なくともGK、OA1~2名、キャプテン遠藤は交替じゃないかしら??

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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