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立川~樗溪の町並み調査(4)

160819 補足調査2 図1


 残暑見舞い申し上げます。4年のゆめみしです。
 本学の前期期末試験は8月5日で終了し、5日は研究室の大掃除(そのあとゲロゲロ?ビンビン??)、6日・7日はオープンキャンパス。先生は暇そうでした。以後、夏休みです。そして、8月9日、すでに授業があるはずはないのですが、居住環境実習・演習(Ⅱ)で約束したとおり、樗谿~立川の町並み補足調査を私と3年生でおこないました。

  前期には、町家等建造物データベース、連続立面写真の作成のため、3回に分けて調査エリア内の建造物及び周囲景観の撮影を実施し、それを元にデータベース、連続写真、連続立面図、分布図を作成いたしました。
 しかし、研究すればするほど、写真の撮影枚数が不足している建造物があり、建築形式・屋根形式・用途などが判別できないものが少なからず増えていきました。それらを補正するために今回の補足調査をおこなうことにしたのです。情報が不足している建造物はデータベースの隅に追加した完成・未完成チェックボックスで「未完成」となっています(図1)。検索すれば、ただちに未完成のデータベースが表示・印刷・編集できるようにしました。


160819 補足調査1 図2 補足調査が必要な物の例(FE-010)


 データベースでは基本的に建造物1棟につき、様々なアングル(正面・左・右)から撮影した3枚の写真(図2~4参照)を掲載するようにしております。しかし、私の不手際で正面しか撮影をしなかったため、そのせいで、補足調査の撮影枚数が増えてしまいました。
データベースの調査票の枚数は563枚ですが、今回はその半分近くにあたる233枚分で追加の撮影をおこなったのです。補足調査が必要なもののうち、120件分が私の撮影した建造物でした。3年生の皆様、申し訳ありません。


160819 補足調査3図3 160819 補足調査4図4
↑立川町の山沿いの通り(D地区にある近代和風住宅(DN-002)。図1・3・4は同一の建造物ですが、このような3面写真をデータベースに掲載することが望ましい。


160819 補足調査5 図5


 グループ分けは以下の通りになりました。1班につき約55撮影しました。

  1班 吉田Y・岡崎
  2班 水田・谷口
  3班 吉冨・垣崎
  4班 浅木

 樗谿公園に10時半に集合し、暑くならないうちに調査を終えるつもりではありましたが、10時半の時点で気温が高く、歩いていると汗が噴き出し、全身汗でびっしょりになりました。
 今回の活動では作成したデータベースのうち、写真の再撮影が必要な建造物に「未完成」の欄にチェックを入れ(図2参照)、それだけ印刷。そして各班にお渡しし、実際にデータベースを参照し必要な写真の撮影をしてもらいました。印刷ポイントの問題でモノクロ印刷にせざるを得なかったのが心残りでした。ASALABではこのような建造物の撮影をする際はラベルに住所・番号・日付を書き込みまずそれを撮影しますが、今回はデータベースに住所と番号が掲載されている為、日付のみを書いたラベルとデータベースに書かれた住所・番号を撮影することでラベルの代替としました。(図5)


160819 補足調査6図6
↓図2のデータベースでの不足分を埋めるために撮影したもの
160819 補足調査7図7 160819 補足調査8図8


 1組あたり55件という数は、多いようでそうでもなく、補足調査は2時間ほどで終了しました。終了したころにはさらに暑くなっていました。今回の調査を持って、3年生はお盆休み前最後の活動となりました。私は今回の調査からお盆休みまで下宿の大掃除や家族サービスで忙しかった為、お盆休みを軽く返上してデータベースの修正を行いたいと思います。


160819 補足調査9図9 写真を修正しました。

 今年度前期の町並み調査は前述の通り、連続立面写真やデータベース作成の写真撮影と、樗谿公園周辺の景観貢献度の高い町並みの連続立面図作成をおこないました。今後は、以前の記事で述べたように、補足調査の修正分も含め、データベースの修正に取り組み、少しでも完成度を高めていけるよう精進してまいります。データベース以外では、絵図より樗谿・立川地区の町並みの移り変わりの調査や、後期に居住環境実習・演習(Ⅰ)で実施予定の連続立面図のスケッチ対象地の選定にも取り組みます。私にとっては大学生活最後の夏季休暇となり、旅行をする計画もありますが、ゼミ活動や卒論をメインにして、最後の夏休みを満喫していきます。(ゆめみし)


160819 補足調査10図10

160819 補足調査11図11 160819 補足調査12図12 160819 補足調査13図13
↑山の手通り沿いの町家(IN-013)
このような建造物の立面図を描きたいと思っております。

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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