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名勝「摩尼山」整備構想(1)

0915マニ06採寸02


摩尼山ー歴史の道

 9月15日(木)、先生と社長さん、ケントさんとともに摩尼山に登りました。この6月、「摩尼山」は国の登録記念物(名勝地関係)の答申がなされました。奥の院の巨岩や立岩などを中心とする景観、山頂や展望所からの眺望景観が高く評価されたものです。また、名勝地の範囲には多くの文化財建造物や石仏なども含まれています。それらをめぐるトレッキングは自然と文化財に接する最良の機会となります。トレイルとなる旧参道も「歴史の道」として文化財価値の高いものですが、度重なる土砂崩れなどで荒廃が著しくなっています。今回の登山の目的は、文化財としての旧参道の整備方針を定めるための基礎調査(第1回)という位置づけです。
 わたしの役割は巻尺の0m点をもつことです。先端を教授が持ち、距離を測っていきます。基準点から約何メートルで何があるかを記録していくのです。社長さんとケントさんはルートマップのコピーを画板に貼り付け、道の変化を詳細に記述していきます。また、GPSカメラで主要なポイントを撮影します。


0915マニ01倒竹01 倒竹


倒竹

 摩尼寺境内へ向かう石段を登ってはいけません。石段の前から右にそれる道に入っていきます。いきなり左側に広大な竹林があります。竹林の竹が土砂崩れのため倒れています。倒木ならぬ倒竹ですね。しばらくすると、1本丸太橋に至ります。一昨年の2014摩尼寺紅葉コンサートの際、山頂トレック大会にあわせて地域住民が1本丸太を付け足し、2本橋になったのですが、その新しい1本がすでに腐り始めていました。その後、まもなく3本丸太橋に辿りつきますが、この丸太橋もすでに中折れしています。こういう比較的新しい橋はスギの丸太を使っています。スギは1~2年で駄目になります。入口の1本丸太橋はシイなどの硬木であり、材種の選択はとても重要だと思いました。


0915マニ02丸太橋02 0915マニ02丸太橋01
↑右側の新材が撓んでいる。 ↓落石が道を塞ぐ
0915マニ03落石01


丸太橋の劣化

 二つの丸太橋の間に植林はありませんが、道はすでにかなり荒れています。右肩は土砂崩れで埋もれ、左肩は道が摩尼川に崩れていっています。落石は至るところに散乱しています。二本めの丸太橋を過ぎると、右は摩尼川、左はスギの植林地となります。植林地は数百メートルに及びます。毎年春、この植林地の土砂崩れで倒木が繰り返されます。植林地の地上権は造林公社がもっているそうですが、道幅だけ倒木がカットされ、その他の部分は倒木が倒れるまま放置してあります。路肩の崩落も顕著です。名勝地として好ましい景観とはいえないでしょう。


0915マニ04三本橋01
↑三本橋は何度新調してもこのように・・・ ↓スギ植林地の倒木処理
0915マニ05植林地の倒木02 0915マニ06採寸01


 まもなく慈覚大師の案内板に至ります。ここは奥の院方面と久松山方面に分かれる三叉路になっていて、2種類の道標が設置してあります。これらの距離表示には誤差が大きいことが2011~12年の調査でわかっています。ケントさんやタクヲさんが2011年に廃材で制作した手作りのサインボードも、すでに文字が読みにくくなっています。「奥の院」に至る道標については新装するしかないと思われます。


0915マニ07標識01




0915マニ08道流路01 0915マニ08道流路02


植林地の荒廃

 スギの植林地は摩尼川の水系にそって拡がっています。ですから、ときに土砂崩れの堆積物が水路を塞ぐことにもなります。その場合、源流の水は道にあふれ出し、道を川のようにしてしまいます。そういう水浸しの場所が3ヶ所ありました。川を埋める土砂についても植林の責任者が浚渫すべきものではないか、と思いました。浚渫された土砂を道に重ねるという意見もありましたが、そうすると道がグスグスになります。浚渫土砂は水路と反対側にある平地に積み上げるしかないように思います。【続】


0915マニ08道流路03 0915マニ08道流路04

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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