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男はつらいよ-ハ地区の進撃(10)

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アンビエントカフェに絵本を

 9月2日16時前、首都ティンプーに戻った。街に出る。まずは馴染みのアンビエント・カフェに。カフェの本棚に英語や日本語の雑誌・書籍・絵本が並んでいたので、我々の訳した絵本もおいてもらおうと思ったのである。従業員は快諾してくれた。『心の余白』と『炎たつ湖』の2冊が本棚に加えられた(↑)。
 再び街にでる。CDを買おうということになった。CDショップの名前も場所も知らない。学生諸君に英語で質問してもらうことにした。さっそくケントが美人をつかまえた。彼女は驚くほど親切に行き先を教えてくれた。
 途中の道ばたで農民たちが野菜を売っている。そういえば、今枝先生の奥様が「いまはゼンマイが美味しいの」と教えてくださった。道ばた市場で、今度は頼みもしないのに、二人の女子学生がゾンカ語の通訳をかってでてくれた。おかげで、ゼンマイとワラビを一束ずつ買うことができた(こちらではソテーにする)。CDは4枚買った。民族音楽、仏教音楽ばかりである。11月12日のイベントに使いたいと思っている。


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 工芸品ショップにも立ち寄った。カウンターのむこう側に艶やかな女性が坊やと一緒に立っている。坊やに訊ねた、「お母さんなのかい?」と。すると、その女性は大笑いした。わたしは、この子の姉で、まだ14歳なの・・・だって。どうですか、みなさん、下の写真をみて14歳と思えますか。よく聞くと、この日は特別らしい。踊りの発表会があり、衣装を着て化粧をしたのだそうだ。それにしても畏れ入ります。女は化生だ・・・ここでくらのすけ15が帯に拘った。すでにキラとテゴは手にいれたが、ユーチューブで着付けをチェックすると、帯があったほうがいいようだ、というのである。店だなには綺麗な帯が並んでいた。上質な手織りである。また、散財してしまった。(ケーシー)


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タシツォゾン                                   

 9月3日(土)午前、ティンプー北郊のタシツォゾン(城)を訪れました。ドゥク派の総本山であり、内部に大きなラカンを含みます。ここにジュケンポ(座主)がお住まいになっています。2013年の第2次調査では、ここで開催されたいたツェチュ祭を全員で見学したそうです。ですから、ケントさんも先生も来訪済ですが、わたしにも是非みておくようにとの配慮で参観が決まったのです。


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 まず入口でビザの呈示を求められました。ガイドのウタムさんさえ驚いています。聞けば、この9月1日から規則が変わったとか。そこからしばらく、歩いていくと、ウタムさんが「ここだよ」と手をさします。この春、中国人たちがドローンを発着させた緑地でした(↑)。タシツゥオ城の城門の前、正面崖下のウォン川を挟んで対面する小高い丘陵に王宮や国会議事堂が軒を連ねています。こういう国会最重要施設をドローンで空から撮影しまくれば、当局が怒り狂うのも無理はないと納得するほかありません。規則が厳しくなるわけだ・・・。


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 タシツォゾンは1641年の建立で、一度火事に見舞われ現在の建物は第3代国王ジグミ=ドルジ=ワンチュクによって再建されたものです。12世紀以降、ゾンができる前は若い僧侶を育成する道場があったと言われています。昨年から今年にかけてのヒアリング調査では、数多くの僧が「タシツォゾン」という言葉を口にしました。直接タシツォゾンで修行した僧侶もいれば、タシツォゾンの命により寺を変わったり、瞑想地に移動したりしています。タシツォゾンがドゥク派僧侶の人事の全てを掌握しているのです。


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 回廊から中庭に入ると、2階建あるいは3階建の高層建物ウチがみられます。新しいものが多かったですが、いくつか年代の古い建物も見受けられました。本堂(↓右)には大きな釈迦が祀られていました。正面・奥行ともに三間、天井が吹き抜けという形式でした。釈迦を描いたマンダラもみられました。


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ツール・ド・ブータン 

 ブータン調査をおこなう9月初はツール・ド・ブータンの季節です。昨年は、深夜のブンタンで出発点を確認しましたが、今回はゴールの状況をティンプーで少しだけ観察しました。3日12時の段階では、ブンタンからのフルコースの到着者はいませんでしたが、プナカからのハーフコースでゴールした人は何人かいました。外国人が目立ちます。ガイドのウタムさんはかつて自ら参加していたので知り合いが多く、あちこちで握手を交わしています。そのなかに76歳の人もいました。ハーフコースを走り終えて爽快そうでした。(くらのすけ15)


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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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