立川~樗溪の町並み調査(6)

山の手通りの町並みスケッチ(1)
10月18日(火)、教授が居住環境実習・演習(Ⅰ)で職場復帰されました。先週のメールでは、復帰できない場合の差配をされていて、その場合はケントさんのミニレクチュアの後、大雲院の美術品を全員で視察することになっていたのですが、晴天でもあり、予定どおりの表通りスケッチとなったのです。
演習は4限からですが、3限に教授を含む3名で下見に行きました。それまで私なりに考えていたのですが、2年と3年以上が斑になっている分担を修正されました。結果、2年の履修者16人名は連続する16棟、3年以上のゼミ生はその南側に隣接する12棟を描きます。ですから、28棟の連続立面図になる予定です。

↑変更した表通りの調査範囲(茶色が2年の実習演習、ピンクが3年以上のゼミ) ↓立面スケッチ中

4限から2年生に立川町山の手通りの立面図をスケッチしてもらいました。以前述べたとおり、大雲院裏手の町並み(北側)です。山の手通りは江戸時代の幹道でしたが、その西端に位置するGN地区・ IN地区は幕末の絵図によると、まだ市街地化していなかった可能性もあります。しかしながら、田淵金物店や楠城屋醤油店など保全度の高い町家が残り、改修されている町家でも中2階形式が主流を占めており、町並みは良好に維持されています。

↑田淵金物店

作図は歩測でおこないます。学生はコンベックスを携帯するよう指示されていますが、歩幅以外の採寸にはできるだけ使わないようにします。目分量で、というか身体感覚で描くことが肝要です。とくに、建物に接触して計測すると、トラブルのもとになります。
大半の2年生は屋根高を決めるのに骨を折っていました。正面からみると、2階の屋根は低くみえるのですが、側面で見直すと、だいたい2~2.5mの高さがあるようです。立面図を並べて貼り付けるわけですから、左右の屋根高に整合性がないといけません。これについては、隣り合う学生のコミュニケーションが重要です。一昨年まで使用していた高さ測り棒はすでに現場に持ち込まなくなっています。身体感覚によりフリーハンドが大原則なのです。もちろん教授たちや上級生が寸法のバランスを指導します。

ちなみに、2年生がスケッチをしている間、私は来週スケッチする裏通りなどを歩き回りました。おおよその案も固まってきましたので、早めに教授に提案する予定です。毎年、女子学生は「つるべ落とし」に苦しめられてきましたが、この日は暖かく、「寒い、さむい」の連呼はありませんでした。帰りgのバスでは、どういうわけか、飴玉が全員に配られました。その顛末については、明日、教授がレポートされます。(ゆめみし)
