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鯉に願いを-ネコノミクスの街(10)

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地震に強かった長屋群

 11月2日(水)、ASALAB8名が立川で寒さに震えスケッチを描いていたころ、倉吉の河原町・鍛冶町では、大鳥屋と旧小倉家住宅・土蔵の実査がおこなわれていました。年度末の登録文化財申請にむけて、文化庁の担当官に下見していただく機会でして、2日にまにあうよう3年生は実測図(平面図)・棟札翻刻などを仕上げ、1日までに送信を終えていました。2日、会長から実査が無事終わったとの報せがあり、安堵しています。

 3日は奈良にいたのですが、お昼のNHKニュースに会長が2度も映りました。作業服姿で歩いています。一緒に澱粉カットしたほうがよいかもね? 相前後して、マッド氏から写真付きのレポートが届きました。抜粋引用します。

  旧小倉家の様子は先月末、工務店の社長にみてもらいました。一部修復に○万円位かかるだろう
  と言っておられましたが、(略)それと相前後してブルーシートを出入りの業者に頼んで掛けられ
  ました。道路側からは確認できませんでしたが、道路反対側に瓦がズリ落ちていたようです。(略)


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 一方、小川家のほうは煙突に亀裂が入り危険な状態になっており、庭園内の茶室の瓦はガタガタに崩れ、燈籠はほとんど倒れた、とのことです。煙突を撤去するか修復するか、で意見が分かれているらしい。ところが、5軒長屋は瓦がいたんだ様子もなく、ガラス戸のガラス一枚割れていないというから、どちらがレッドカードの危険家屋なのか分からない。貧相な構造のようにみえる長屋群が地震に強かった理由を科学的に考察してみる必要がありそうです。

被災した文化遺産のためのチャリティへ

 12日のイベントに係わる2日のミーティングでは上の情報をうけて倉吉の問題も話し合いました。イベントでは、報告書『倉吉の歴史まちづくり』(Ⅰ)(Ⅱ)などを会場で販売し(実際は寄付に対する寄贈)、その売り上げ金を河原町の旧小倉家土蔵の復旧に寄付することに決めました。また、湯梨浜の重文「尾崎家住宅」の被害も相当のようですが、こちらも報告書『尾崎家住宅-建造物調査報告書-』を販売し、その売り上げを尾崎家に寄付する予定です。前提として多くの聴衆にご来場いただく必要がありますが、なにより地震の影響で客足がにぶっている。すでに二つの大地震を頂戴してますから。震度6弱に続く吉川大地震・・・余震を懸念してますが、我々のホームグラウンドですからね。


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@ビニールハウス


公民館便り28年11月_01  161027 文化財の被害状況
↑(左)河原町公民館便89号 (右)文化財の被災状況

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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