ヤクと野牛の物語(3)


ヤク※1がチベットからおいしい塩※2をもちかえるのを
野牛はまってまって、まちつづけました。
野牛はまきばにすわってまっていたのです。


ヤクは塩がほんとうにおいしいことを知り、
チベットの野山が好きになりました。
「ここで暮らすつもりです」とヤクは言いました。


野牛はからだにほとんど毛が生えないまま、
あたたかい平原でくらしています。
ちょっとごらんなさいよ。
野牛はあたまをあげて山をみあげているでしょう。
野牛はさむい雪山にいまも住んでいる長いふさふさ毛の
ヤクをまっているにちがいありません。 【完】 {宮川}
【注】
※1ヤク(yak)
偶蹄目ウシ科。体長 2.9m,体高 2m,体重 500kg内外。
体は黒い長毛でおおわれ,長毛は蹄 (ひづめ) のあたりまで達するほど長く伸びる。
角も長く、1mほどになる。チベット・ブータン地域の標高 4000~6000mの高地に群れをつくってすむ。
https://kotobank.jp/word/%E3%83%A4%E3%82%AF-143482 (コトバンク - ヤク)

http://rapanui2008.com/?mode=grp&gid=104343 (RAPANUI - Tibetan Accessory)
※2岩塩(rock salt)
ヒマラヤ山脈が形成される時、原始のテチス海の海水がマグマの熱によって焼かれ、 結晶化して還元性焼成岩塩がつくられた。高温のマグマで焼却されているため、一般の自然塩や海塩に含まれるニガリ成分の塩化マグネシウムや硫酸マグネシウムはほとんど含まれていない。最初にこの岩塩をみつけたのは、チベット高原に生息している牛科の動物ヤクだと言われる。毎年決まった時期に群れをなしてこの岩塩を食べに行くことから、岩塩の存在が知らるようになった。自然環境の厳しい高地で 生き延びるためヤクは岩塩からミネラルを補給していた。
http://natural-power.sakura.ne.jp/free_9_35.html
(ありがとう自然力 - 『リ・コエンザイムソルト』の起源)


http://働く女性の味方.com/ (チベット産ヒマラヤ岩塩の浄化効果・効能は?)