ヤクと野牛の物語(4)
![ヤクと野牛の物語 p23[著者紹介]](https://blog-imgs-100-origin.fc2.com/a/s/a/asaxlablog/20161114094706937.jpg)
著者について
リンジン・リンジンは東ブータンのルンツェ県※3クルトエゲンパカップの辺鄙な村にある貧しいはたおり一家に生まれました。リンジンは4歳のときゴムチェ(在家信者)として初期の教育をスタートさせました。1998年になって現代教育に転じ、やがてフィリピン共和国中央ルソン州立大学で農学の学士、オーストラリアのメルボルン大学で大学院の学位をそれぞれ取得しました。
子どものころ、リンジンは物語を聞くのが好きでした。お気に入りの語り手はお母さんです。リンジンは読書家であり、文章を書くのも好きでした。2001年のメルボルンでの冬休みのあいだに「幸運のお守り」や他のブータンの田舎の民話、9つの説話集を著しました。「ヤクと野牛の物語」は子どもむけに書かれたリンジン・リンジンの最初の出版物です。リンジンのお気に入りの民話を子供たちと共有するために公刊したのです。
リンジン・リンジンは1997年から2013年までブータン国民評議会の講師、研究プログラム主任、プログラム局長と委員を務めてきました。現在、ブータンの首都ティンプーにある王立経営研究所において、キャンベラ大学の正式(フルタイムの)な学生として大学院研究を追究しています。
イラストレーターについて
テンパ・ラブガはフリーのアーティスト兼イラストレーターで、最近はティンプーの水龍スタジオで働いています。 {大竹}
![ヤクと野牛の物語 p26[裏表紙]](https://blog-imgs-100-origin.fc2.com/a/s/a/asaxlablog/20161114094751b4e.jpg)
【裏表紙】
「ヤクと野牛の物語」は、テンパ・ラブガの美しいイラストとともにリンジンリンジンがシンプルな英語で語りなおしたブータンの民話です。
この物語は、ふたりの友だち-ヤクと野牛について語られます。2人はチベットの岩塩を食べたくて、チベットまで旅することを決めました。
しかしながら、チベットはとても寒いので、野牛がヤクに毛皮のコートを貸している間、ヤクが旅に出ようと決めたのでした。ヤクは野牛の毛皮コートを着て、チベットにむかうのですが、、、
すべての登場人物は擬人化され、マンガ化されています。それは、本を読むときに子どもたちが、ストーリーをよく理解でき、イラストを見ることで、自ら話を語るのを助けるからです。
本書は、ブータン子供本イニシアチブ、ブータン王立政府、教育省、「セイブ・ザ・チルドレン」との協働により制作されました。わたしたちのブータンの多くの子どもたちにより多く、より良い本を読んでもらうのが私たちの目標です。
イニシアチブは、ブータンで子どもむけ本の質を向上させ、ジャンルを拡大するため、地方の出版社・作家・イラストレーターと協働しています。この本はそうして、質のたかい読書教材に子どもたちが接する機会のふえるように、学校で買われたり、配布されたりするのです。教師は読書の教育方法に活用し、子どもたちに読書をうまくすすめることができるようになるでしょう。 {橘}
【注】
※3 ルンツェ県
ブータン東部の県。 県都はルンツェ。 2013年の人口は1万7200人。 ブータンで最も開発の遅れている県の1つ。道路は少なく、最初のガソリンスタンドは2005年の開業、電力供給も不十分で、複雑な地形のため社会福祉が行き渡っていない。 気候は良好。インフラ遅れのために農業が未発達だが、ルンツェ県のほとんどは自然保護区となっている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ルンツェ県_(ブータン) (wikipedia - ルンツェ県_ブータン)

http://www.dragontours.jp/about_geography.html
原図(ブータン旅行専門・ドラゴンツアーズ - ブータン王国の地理)
画像編集(ペイント)割り当て
p.-1~02 大竹
p.03~07 宮川
p.08~13 和田
p.14~20 田邊
p.21~23 橘
p.24~26 米田