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11月12日に生まれて

 11月11日は「いちたろう」という名の父親の命日で、翌11月12日は亡き母の誕生日である。そして、摩尼山登録記念物決定祝賀のイベントは11月12日に催された。母は生誕の日まで生き延びてくれるものと信じていた。父が命日に迎えにきて、その翌日天に召していくのだろうと思いこんでいたのだが、その一月前に旅立ってしまった。一月たって、葬儀に参列した一部の兄弟姉妹が摩尼寺に集結した。再会したのはよいが、まず兄が脱落。歩けないと言って麓の茶屋に座り込んでしまったのである。上の姉だけはきっちり会場まであがってきて、すべてのスケジュールにつきあってくれたが、残りの3名は、遅刻しているにも係わらず、イベントそっちのけで、奥の院から立岩をめざしたのであった。ちょっとしたばちあたりだから、山で迷子になるんじゃないかと心配(期待?)したが、この日に生まれた母親が天上から帝釈天降臨の岩崖を見張り続けてくれたのかもしれない。偶然ながら、兄嫁の誕生日も母と同じ11月12日なので、このあたりの運気はもっているのだろう。立岩から境内まで無事下りてきて、休憩時間に如来像を拝み、すぐさま麓の兄を助けに戻っていった。

 連日の曇天・雨天とは打って代わり、11月12日は今秋一番の晴天だった。秋晴れとはほんにこのことである。吉川さんが晴れ女なのか、それともまた母の守護なのか。正直なところ、イベントに不安な要素を抱えていたのだが、曇り空とともに杞憂は一掃された。イベントは盛会であり、困ったことはなにもなかった。吉川さんの朗読はいうまでもなく、二人の学生の朗読も素晴らしかった。最後に武田くんは吉川さんの指導まで受けていた。羨ましい限りである。
 12日の夜は家内と二人で蹴球酒場へ。驚いたことに、マスターの誕生日もまた11月12日だというので、アイルランドの黒ビールを馳走し、3人で誕生祝いの祝杯をあげた。

 93歳の誕生日、おめでとう!


1012吉川02web
11月12日 イベント終了後の記念撮影

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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