続・今年も、奇跡の発見


大型掘立柱建物と細い柱
このたびの片貝家ノ下遺跡の試掘トレンチでは、竪穴とは複合しない大型の掘立柱建物も単独でみつかっている。やはり立ち上がった壁の痕跡が確認され、壁付きの柱のような膨らみもみとめられる。さらにまた、シラス埋土のなかに、柱痕跡と思われる空洞もあるし、深掘りしたトレンチには木柱らしき角柱がたちあがった状態で出土している。1辺10㎝ばかりの小さな角柱だが、シラス埋土に残る痕跡のサイズとも一致しているという。
このほか、水田の畦もみつかっているが、稲の遺存体はまだ確認されていない。

今年度の後期から、出張後の「証拠品」の持ち帰りに厳しい規制が設けられ、9月の教授会で通達された。「用務地でのコンビニ等で購入されたレシート等(大館市の店名や住所と日付があるもの)」もしくは「自撮り写真(大館市と標識などに書いてあるもの」のどちらかがないと空出張扱いされるので、まぁ大変でした。そもそも、大館市は比内「地鶏」の里ではあるけれども、ガラケーと一眼レフで生活している者に「自撮り」はできない。この顛末については、本家LABLOGをご参照ください。



