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中部地震被災地行脚(1)-湯梨浜

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重要文化財「尾崎家住宅」及び国指定名勝「松甫園」

 11月12日(土)のイベントと15日(火)の講演では冒頭に鳥取県中部地震で被災した歴史的建造物を紹介し、募金等の支援を要請した。わたしたちの手法は単純であり、これまで調査などで関係している建造物の所有者に直接募金を手渡すと宣言し、募金をつのった。その結果、数万円の義捐金が集まったのだが、長く放置しておくわけにはいかない。できるだけ早く被災者にとどけるべきであり、18日(金)の昼に大学を出発し、湯梨浜町から倉吉市をまわることにした。


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 まずは湯梨浜町の重文「尾崎家住宅」から。いつが最後かわからないが、2~3年ぶりの訪問である。いきなり長屋門のひび割れに目を奪われた(↑)。主屋でご主人と奥様にご挨拶し、被災部分をご案内いただいた。目立つのは土蔵の外壁剥落である。ほかにも、瓦がずり落ちた部分、ガラスが割れた部分、庭の傷みなど、至るところにブルーシートが被せてある。実際にみることはできなかったが、木柄の細い仏間に損傷が多いとも聞いた。


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 ここに見舞金を渡す写真を公開すること、恥ずかしいとは思いながらも、いただいた義捐金をたしかに所有者に渡したことの証拠とさせていただく。みなさんからいただいた募金は確実に被災者の手にわたったのです。
 幸いにして、尾崎家住宅はほぼすべての建造物が国指定の重要文化財、庭園は国指定の名勝になっているので、今後確実に補助金により修理がなされる。わたしたちの調査とその成果である報告書が重文指定の礎となったこと、いまさらながら嬉しく誇らしく思う。
 あとは行政に任せます。大変でしょうが、これだけの建造物と庭園なんだから、その価値を高めるような修理・修復がなされんことを祈っております。


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【学生感想】
 湯梨浜町宇野の尾崎家住宅は国指定重要文化財の茅葺き民家です。先日の鳥取県中部地震で大きな被害を受けました。今回立ち寄ったのは、被災状況の確認とイベントで募った義捐金を寄付するためです。ASALABでは10年ほど前に尾崎家住宅の調査をおこない報告書を刊行していますが、私たちは初めての訪問です。大庄屋ならではの立派な茅葺屋根が印象的でしたが、長屋門の土壁や主屋のガラスの一部などにひび割れや破損があり、庭園には青いビニールシートが敷かれており、震災の影響がひしひし感じられました。しかし、構造的に大きな被害はなく、教授が講義などでたびたび話される、柱が太く、貫を多用した「田舎づくり」のしっかりとした木造住宅が耐震性に優れているということを実感しました。尾崎さんに早速募金を渡したところ、大変喜ばれていました。少しでも早く、被災からの復興を祈るばかりです。(鬢鬢20)


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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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