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雪作務

 23日(月)午後1時、奈良を早めに出発した。ニュースから飛び込んでくる情報は「大雪、大雪・・・」の繰り返し。近畿自動車道のあたりからはやくも吹雪が舞い始めた。中国道に入っても断続的に吹雪に襲われるが、もちろん積雪はない。途中眠くなり、安富パークで半時間仮眠をとった。なにやら案山子も元気ない。
 佐用から鳥取道に入り、吹雪は一気に激しくなった。大原から粟倉に至って雪化粧が厚くなる。前を大型のトラックがのんびり走っている。時速30~40km。ラッキーだ。少し距離をおきながら大きな轍をトレースしていけばよいのだからね。
 午後5時過ぎ、鳥取南インターで地道に下りる。少々後悔した。延々と渋滞が続いている。それでも動いていないわけではない。前を走る軽自動車が尻を震わせる姿を恐るおそる観察しながら凸凹の雪道をゆっくり走る。下宿に着くと午後6時を過ぎていた。さて、雪掻きだ。近くで若奥様が先に雪掻きを始めていた。みな同じ思いで雪を掻いている。いま掻いても明日になればまた雪掻きさ。
 所要時間を訊ねた。軽自動車なら20~30分で済むといわれ、少し勇気が出て、ハイスピードでスコップを震う。良い調子で掻いていくと、若奥様の車が動かなくなった。前輪が空回りしている。遠くにいた一人の主婦が助っ人に駆けつけてきた。わたしももちろん手を貸す。雪国に住んだことがない方には分からないだろうが、雪に埋もれた車輪の空回りを接地させるのは骨の折れる仕事である。いったいどの雪が悪さを働いているのかよく分からないから、あちこちの雪を掻くのだが、なかなか効果があらわれない。わたしは奥様のキーを拝借し、人妻の車に乗り込んだ。甘美な匂いがしますな、ぐふふ・・・ギアをバック(R)とロー(L)に切り替えながらエンジンをふかし、車を押してもらう。10分ばかりで車はくぼみから脱出した。今度はわたしの車だ。思いの外すんなり駐車スペースに納まった。初日はこの程度で済んだ。
 しかし、それにしても、ヘトヘトだ。ジムよりはるかにキツい。まずは室内で温まってiPadを確認すると、広島に戻っていた同僚が岡山で動けなくなり、岡山のホテルに泊まるという連絡が入っていた。そして、智頭の悲惨な大停滞を知った。鳥取道(高速)はのろのろ運転で車は動いていたが、真下の国道53号と373号は100台渋滞になって多くのドライバーが雪の夜を過ごしたのだ。
 帰鳥できたこと自体が幸運であったわけだが、そんなわたしの疲労もピークに達していた。ちかくの焼肉屋で夕食し、帰宅後まもなく眠りに落ちる。


雪(八東)1485316659422 旧八東町に住む学生からゼミ欠席のメールあり。こういう状態だそうです(25日)。


 24日(火)、早朝4時に目が覚めた。何度も外に出る。そのたびに車に積もった雪を掃った。9時前までおきていて、まもなく全日休講の報せが届く。岡山の同僚はいったん広島まで戻ることを決めた。仮眠をとった後、わたしは大学に行こうと決心した。これが大間違い。駐車場から小路に出るとたちまち雪の蟻地獄に陥り、車が動かなくなった。自宅から30メートルばかりのところである。悪戦苦闘するが、車は言うことを聴いてくれない。そのうち、近所の奥様たちが集まってきた。みんな手にスコップをもっている。堀田茜に似た奥さんの指示に従い、車輪の下にタオルを巻きつけ、バック(R)とロー(L)を切り替えながらエンジンをふかし、少しずつ車を元の方向に動かしていく。わずか30メートルの距離で3回ストップを繰り返し、駐車場に納めるまで一時間半を要した。助けてくれた皆様には、玄米ラーメンをお礼に差し上げた。有り難うございました。

 大学に行くのを諦めた。四輪駆動でない限り、この雪道を走ることはできない。食物があまり家にないことが心配になった。雪道を歩くしかない。まずはペースノートへ。なんと、駐車場に融雪装置がついている。駐車場はがら空きなんだが、店内に客はいなかった。そこでハンバーグ定食をたいらげ、マルイまで買出しへ。途中、シュガー・ナックル・ボクシング・ジムでは女性コーチが一人で駐車場の雪掻きをしていた。対岸から大声で挨拶して、マルイをめざす。マルイの帰りに、今度は宮長の交差点で動けなくなった車を発見。スコップをもった若者が二人、迅速に駆け寄りサポートを始めた。わたしも手伝った。とても危険な場所だったが、10分ばかりでなんとか車は動いた。二人の青年は車を助けるため自主的に活動していると聞いて感心した。帰りにはジムに寄った。「申し訳ないけど、いろいろ仕事を抱えているので、いまは手伝えない」と謝り、エネルギー源にしてもらおうとチョコレートを差し入れした。

 あとはもうただただ家に居た。智頭のスタックは未だ解消していない。明日は講義がある。大学に行く適切な方法を考えないといけない。

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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