黄昏フォルテウス
全豪オープンが終わったら、今度は全日本カーリング選手権だって。一試合3時間かかるからね、2試合みれば半天過去了。昨年(2016)、ロコソラーレが全日本を制し、さらに世界選手権で2位を獲得したと聞いて驚いた。そのときのメンバー4人に本橋は含まれていない。産休のまっ最中で、代わりにスキップを務めたのが中電から移籍してきた藤澤と聞いて納得。
だれがどうみても、藤澤の実力は小笠原を上回っている。ソチ五輪予選の決勝において一瞬運気が反転し、北銀が中電を倒して代表の座を掴んだわけだが、結果はあのとおり。スキップの限界を強く印象づけた。
その後、北銀は戦力強化のため吉田(姉)と苫米地を戦力外とし、吉村と近江谷を補強した。二戸の苫米地は引退、吉田は妹の所属する常呂のロコソラーレ(LS北見)に移籍した。その年(2015)の日本選手権でLS北見は北銀に完敗。スキップとしての本橋は小笠原以上に不安定だった。あきらかにメンタルが弱い。
ところが、一年後には立場が逆転する。北銀は予選でLSに敗れたあと準決勝で敗退。LSが富士急を倒して優勝を飾り、そのまま世界2位にまで上り詰めたのだ。今年もLSの優位は動かないと予想されたが、両者ともに攪乱要因を含んでいた。LSは本橋、北銀は船山がいずれも産休から復帰したのだ。「勝っているチームは触るな」という格言に従うならば、LSは本橋を復帰させるべきか否か、悩ましいところであったろう。一方、北銀はチーム1の実力者として船山の復帰は喜ばしいところだが、結果として日本が誇る最高のセカンドが控えにまわるという悪循環が発生してしまう。
だれがどうみても、藤澤の実力は小笠原を上回っている。ソチ五輪予選の決勝において一瞬運気が反転し、北銀が中電を倒して代表の座を掴んだわけだが、結果はあのとおり。スキップの限界を強く印象づけた。
その後、北銀は戦力強化のため吉田(姉)と苫米地を戦力外とし、吉村と近江谷を補強した。二戸の苫米地は引退、吉田は妹の所属する常呂のロコソラーレ(LS北見)に移籍した。その年(2015)の日本選手権でLS北見は北銀に完敗。スキップとしての本橋は小笠原以上に不安定だった。あきらかにメンタルが弱い。
ところが、一年後には立場が逆転する。北銀は予選でLSに敗れたあと準決勝で敗退。LSが富士急を倒して優勝を飾り、そのまま世界2位にまで上り詰めたのだ。今年もLSの優位は動かないと予想されたが、両者ともに攪乱要因を含んでいた。LSは本橋、北銀は船山がいずれも産休から復帰したのだ。「勝っているチームは触るな」という格言に従うならば、LSは本橋を復帰させるべきか否か、悩ましいところであったろう。一方、北銀はチーム1の実力者として船山の復帰は喜ばしいところだが、結果として日本が誇る最高のセカンドが控えにまわるという悪循環が発生してしまう。
北銀の弱点がどこにあるのか、みんな分かっている。かのスキップが大きな顔をしている限り、北銀は世界に通用しない。逆にそのスキップがいてくれさえすれば、他の日本のチームは「勝てる」という自信を失わずにいられる。本人以外のすべてのプレーヤーやファンはそのことを知っている。結果として、このたびの北銀はいきなり予選の1回戦で中電に敗れ、最終戦ではLSにも敗れて、3位で決勝トーナメントに進出しはしたが、準決勝で再び中電に惨敗し、今年もまたLSとの決勝に届かなかった。
ここでは敢えて、たられば、だ。もしも、北銀のラインナップが近江谷-小野寺-船山(吉村)-吉村(船山)であったら、中電はもちろんLSとも互角以上に渡り合えただろう。そう思っている人は多いはずだ(2チャンネルが最も手厳しい)。
しかし、現実はちがった。小野寺という、日本を代表する若い才能を控えにまわし(驚いたことに小野寺はミキコーチの代役としてヘッドコーチ役を務めていた)、くだんのスキップがミスを連発して9回ギブアップ。情けない幕切れであった。そもそも、なんのために札幌学院大から吉村を補強したのであろうか。平昌五輪で勝ち抜く大型スキップとして育成するためにスカウトしたのではないのか。その選手がセカンドを務め、セカンド専門の小野寺が控えにまわっている。近江谷も良い選手だが、どうしてもバンクーバーの悪夢が頭をよぎる。
老害のなせる技だね。他人事ながら自戒としなければならない。
さて、まもなく決勝だ。藤澤対中電の因縁の戦いを愉しもう。
ここでは敢えて、たられば、だ。もしも、北銀のラインナップが近江谷-小野寺-船山(吉村)-吉村(船山)であったら、中電はもちろんLSとも互角以上に渡り合えただろう。そう思っている人は多いはずだ(2チャンネルが最も手厳しい)。
しかし、現実はちがった。小野寺という、日本を代表する若い才能を控えにまわし(驚いたことに小野寺はミキコーチの代役としてヘッドコーチ役を務めていた)、くだんのスキップがミスを連発して9回ギブアップ。情けない幕切れであった。そもそも、なんのために札幌学院大から吉村を補強したのであろうか。平昌五輪で勝ち抜く大型スキップとして育成するためにスカウトしたのではないのか。その選手がセカンドを務め、セカンド専門の小野寺が控えにまわっている。近江谷も良い選手だが、どうしてもバンクーバーの悪夢が頭をよぎる。
老害のなせる技だね。他人事ながら自戒としなければならない。
さて、まもなく決勝だ。藤澤対中電の因縁の戦いを愉しもう。