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洪水の前に

 1974年といえば、17~18歳か。ディランはお気に入りの歌手ではなかったが、たまたまラヂオで『ビフォー・ザ・フラッド』をエアチェックし、度肝を抜かれた。ディラン&ザ・バンドのライブはクラプトンの「レイラ」に匹敵する衝撃があり、何度もなんども繰り返し録音を聴いた。前に述べた理由でディランの資料を集めようとしているわけだが、肝心の音源はなにから始めるか。やはりこれしかない。いつものごとく、中古の輸入盤を注文した。値段は¥ 786 (+送料)。注文日は1月17日。米国から輸送されたCDが昨日ようやく届き、めずらしくリビングのCDプレーヤーで聞いたんだけど、やはり凄い。1曲めの「我が道を行く Most Likely You Go Your Way(And I'll Go Mine)」のイントロで高校時代の胸の高鳴りがたちまち蘇ってきた。
 ディランは不思議な音楽家だ。わずかなコードで名曲を仕上げてしまう。ビートルズやジェイムズ・テイラーの対極です。デイランの場合、コードは4つばかりあれば十分。たいした工夫があるようには思えないのだが、たしかにメロディは耳に残る。大変な才能だと思います。「天国への扉」「見張り塔からずっと」「ウォールフラワー」などはシンプル・イズ・ベストの代表でしょう。ひょっとすると、多作がなせる技なのかもしれない。短時間で多くの曲を書き上げる。たとえば、年に数十曲作るとすると、そのなかに2~3曲は佳作・名作が含まれるんじゃないか。これを何十年か続ければ、ヒット曲はおのずと増えるでしょう??
 多作という点では、吉田拓郎が似ているんだな。拓郎も複雑なコードは使わない。ありきたりのコード進行だけれども、名曲を書き残している。「襟裳岬」はレコード大賞だからね。好き嫌いはあるだろうけれども、たくさんヒット曲を出したという事実だけで十分レスぺクトに値します。坂本龍一よりも、ディランや拓郎のほうがレコード・CDをはるかに売っているんだからね。音楽なんて、何が正しいのか、何が売れるのか、さっぱりわかりまへん。



↑これ、いいでしょ?  ブラックニッカのようなピート・シーガー。




↑ラッツ&スターのようなビージーズの「風に吹かれて」

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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