十月桜

用瀬町運動公園
1月初め、大学近隣にある「鳥取県フットボールセンター若葉台」を訪れた。来たる10月21日(土)に開催されるFCゼクストン同窓会の血戦-東西対抗戦-の戦場となる最有力候補として事務室を訪問したところ、4月にならないとリーグ戦等のスケジュールが決まらないと言われた。
時は流れて4月1日。桜散るエイプリルフールに東京から催促のメールが届く。「はよグランド確保せんかい」というお達しであります。3日(月)、フットボールセンターに電話すると、「未だ知らせがありません」とのことだが、なわけないだろと勝手に忖度し、県サッカー協会に電話で問い合わせた。
電話口で御歳60歳の還暦サッカー集団であることを説明すると、事務局長さんはたいそう親切になり、「調整してみます」とのお返事。翌4日、入学式の最中になが~いマナーブザー音の振動があり、あとで折り返し電話すると、以下のような説明があった。
まずリーグ戦などで主要なグラウンドはおさえられている。そうでないグラウンドもちょうど芝のはり替え期で使えないところが多い。あいているのは用瀬(もちがせ)町運動公園だけなので仮押さえしておきました、とのこと。
まことにありがたいお知らせであり、ただちに用瀬町運動公園に電話して正式に予約した。使用料は500円/時間。大安値ですね。夕刻、運動公園を訪れたのだが、午後6時を10分ばかり過ぎており、バリケードで封鎖されていた。翌5日午前、佐治から直接再訪問。


鳥取市用瀬町古用瀬の用瀬町運動公園はJR用瀬駅から1kmばかり南に下った高台にある。「古用瀬」という小字名からして、おそらく古い歴史があり、あるいは用瀬発祥の地なのかもしれない。サッカー専用のグラウンドがあるわけではない。高台の最上段に多目的グラウンドと野球場、その下の段にテニスコート、ゲートボール場、ジェットコースターのような滑り台(遊園地)、いちばん下に管理棟、カヌー水辺公園、パットゴルフ場がある。




多目的グラウンドがサッカー場を兼ねている。グラウンドは国道側(西側)を桜並木に縁取られ、東側は遠くに三角山(みすみやま)などの霊峰を望む。綺麗な芝生が張ってあり、還暦爺の東西対抗戦にはもったいないぐらいだ。桜並木の過半を占めるソメイヨシノは未開花(↑左)だが、挿し木のように小さな樹々にぽつりぽつりと花が咲いている(↑右クリック)。ユスラウメの花と似ている。
坂を下りて、管理棟で挨拶し、ここぞとばかりに訊ねてみた。
「あぁ、あれは十月桜です。十月から四月まで咲く冬の桜で、今がちょうどお仕舞いどきなんです」
十月桜 -ゼクストンの血戦を彩るだろうか。

↑滑り台 ↓管理棟

