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男はつらいよ-寅さんの風景(3)

寅さん定型バージョン01_02


私の寅さん

 4月27日(木)。2年生に第12作「私の寅さん」をみてもらいました。マドンナは岸惠子。だれがどう考えても、絶対手の届かないスーパー美人に寅さんが恋して振られる初期の定型バージョンですが、類似作品と違うのは、家族が九州に旅にでて寅さんは柴又で留守番するところ。やはり寅さんが旅にでないと調子がくるいますね。旅先では思いやりのある正義の味方のような役割で人望を集めるのに対して、実家に戻ると大変な我が儘になる寅さんのギャップが表現されていないのが残念です。

 <ストーリー> とらや一家が九州旅行へ出発する前日、寅さんが帰って来た。隠しだてされてムクれる寅さんだが、結局淋しくタコ社長(梅太郎)と留守番をすることになった。それから数日後、小学校の級友・文彦に再会、懐かしさのあまりに悪酔いし、文彦の妹・りつ子の家で彼女の大切なキャンパスを汚して追い返された。翌日、とらやへ謝罪に来たりつ子と意気投合、互いが病気のときにお見舞いへ行き来する関係になった。しかしりつ子は絵を生涯の伴侶として生きていくつもりで、寅さんとは一生友達としてつき合っていきたいと語るのだった。 所詮つりあわない女流画家に寅さんが胸を恋焦がすシリーズ第12作。(アマゾン



↑女のインテリと便所のナメクジほどヤなものはないんだ・・・



 2年生たちもやはり視聴前は不安だったようだが、観賞後の感想は好評でした。下に感想を掲載します。画像をクリックすれば拡大しますので、ぜひ読んでやってください。


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(7006)寅さんが落ち込むとよく行く土手だが、その風景を繰り返しみせることによって、寅さんの心境がわかりやすくなると感じた。この家族内でのさくらの役割は大きい・・・

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(7049)初めて「男はつらいよ」をみました・・・物語だけでなく、風景も作り込まれている作品だと感じました。土手のサビた看板のびきった雑草、毎日利用しているのではないかと思わせる机、階段のきしむ音、どれも手を抜くことなく、やりきった作品だと感じました。

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(7113)大分の高崎山が今より猿も人も多かった。熊本の自然風景は今も昔も変わらない気がする。

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(8014)自分の出身県が映画の舞台になっていたのは嬉しかった。



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(8030)山田洋次監督は「男はつらいよ」で家族の大切さを最も伝えたかったのかもしれない。

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(8070)寅さんは大人げなくて、あまり好きなタイプの人じゃないなと思いました。でも、見終わるころには、子供らしくて、環状豊かでかわいいなと思えました。

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(8131)おじさんのジョニ赤、バス車内で煙草を吸う博、加減のないあだ名(デベソ)など、今との違いに驚きつつも羨ましくも思えた。いまでは大概のものが手に入るし、ルールや縛りが厳しく、人と人との距離が遠い。あんなふうな時代に行ってみたいなと思った。

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(8133)寅さんが実家やリツコさんの家を出て行くときに「止めるな」と言うが、本当は止めてほしい気持ちが伝わってきておもしろかった。

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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