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珈琲一杯の幸せ

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 先週末帰宅して簀の子縁に足を運び、天日干していた珈琲豆をみると、カラカラに乾いていた。色は限りなく白に近いモスグリーン。いまだ珈琲豆の面影には遠く、節分の豆にみえる。
 焙煎には慎重になった。ネットのサイトを漁り、知り合いのカフェのマスターにも電話して情報を集める。なにぶん失敗は許されない。純喫茶ペパーミントからを譲り受けたのは4年前に遡る。4年もの歳月をかけて育てあげた珈琲豆なのだ。そうだね、大切な娘が赤ん坊から成長して嫁入りし、初孫ができたような、そんな感覚がある(未だ初孫はいないけど)。なんとしても焙煎を成功させ、一家で味を楽しみたい。


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 乾いた豆の収穫後、家族全員がそろう時間を狙っていたが、なかなか調整がつかないまま二日が過ぎた。4月30日(日)夕刻、娘は外出していたが、豆を放置していても新鮮さが失われるばかりだから、焙煎を決意した。

08:39 豆蔵人の指示に従い、IHコンロに鉄のフライパンをのせた(↑左)。
08:42 火力が強すぎて、いきなり一部の豆が焦げて慌てる(↓左)。
08:59 20分焙じてなお白黒まだらのまま(↓右)。


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09:12 焙じ始めてから33分経過。ようやく斑が目立たなくなってきた(↓)。


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09:24 さらに12分焙じてほぼ完成とみなした。炒り始めから43分経過している。この間、IHの温度は2~3を原則としたが、まれに4~6まであげた。


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 焙煎した豆を皿に移して匂いを嗅いでみたが、焦げの臭いしかしない(↑)。ところが、豆をミルで入念に挽いた途端、強烈な珈琲臭が発散した。凝縮された珈琲の香りそのものであり、期待に胸が膨らむ。


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 息子もこの匂いに驚き、さっそく珈琲メーカーをセットした。娘の分を残して3杯分淹れた。カップに注ぐとよい香りがする。まずはストレートから。全員、「美味い」と唸る。わずかに雑味を含むものの、苦みばしったフレッシュな味がしてストレートに大満足。カステイラを頬張り、また一口。うぅ~ん、幸せな時間が過ぎていく。
 最後に少しミルクも入れてみよう。ブダペストの土産物店で仕入れた使いにくいピッチャーからホットミルクを注ぐ。こちらも美味しいが、ストレートのほうが良かった、というのが全員一致の感想である。
 深夜、娘が帰宅し、残りの一杯を淹れた。娘も同じ感想であったが、やはり大勢で飲むほうが愉快に決まっている。かくして4年がかりの珈琲栽培はファーストステージの幕を閉じた。今後、我が珈琲人生はどのように展開していくのであろうか!?


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↑タクヲさんから頂戴した還暦祝いのカップ(↑右)、猫がひとつ割ってしまいました。この場を借りてお詫びします。

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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