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ブッダが説いたこと(一)

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秋の仏ほっとけ会(第3回) 第一報!

 昨夏のブータン調査に携帯した『ブッダが説いたこと』(岩波文庫・2016)は、スリランカ出身の学僧ワールポラ・ラーフラ(1907‐97)が、パーリ語・サンスクリット語の仏典に収められたブッダのことばのみに依拠して、仏教の基本的な教えを体系的に説いた英語圏最良の仏教概説書(1959年刊)であり、2016年に本邦初訳の運びとなった。訳者の今枝由郎氏には昨年8月末にテインプーでお目にかかり、以後、本書の内容を講演していただきたいと水面下でお願いしてきたが、このたび今年度の予算が確保されたので正式に依頼しご快諾いただいた。大急ぎで日程・会場を調整しほぼ確定したので、第一報としてお知らせする。

 日 時: 11月18日(土)13時開場 13時半開演
 会 場: 県民ふれあい会館 講義室(120席)入場無料・先着順
       http://fureaikaikan.jp/  TEL 0857-21-2266
 講演者: 今枝 由郎 (京都大学こころの未来研究センター特任教授・
        元ランス国立科学研究所CNRS研究ディレクター)
 演 題: ブッダが説いたこと
 講演概要:  仏教の最も古い形態を現在まで継承しているスリランカのテーラワーダ仏教の高僧ワールポラ・ラーフラの著作(今枝訳『ブッダが説いたこと』 岩波文庫・ 2016)に基づいて、ブッダの教えの中心的概念を紹介する。その後2500年ほどの間に、この教えはアジアのほぼ全域に広まったが、地域ごとに様々な形態に変化していった。その中で、現在のチベット・ブータンの仏教、および日本仏教を取り上げて、本来の仏教と比較し、現代における仏教の意義・役割を考えてみる。

 主催・事務局(問い合わせ先): 公立鳥取環境大学保存修復スタジオ 
               TEL&FAX 0857-38-6775 hozonshufuk@kankyo-u.ac.jp



     今枝由郎(いまえだよしろう)先生 略歴・業績等

【略歴】
 1947年 愛知県生まれ
 1974年 大谷大学文学部学士号取得
 1978年 高等学問研究所(EPHE)第4部門歴史・文献学修士号取得(フランス)
 1987年 パリ第7大学国家文学博士号取得(フランス)
 1974~91年 フランス国立科学研究所(CNRS)研究員
 1981~90年 ブータン国立図書館顧問(出向)
 1991~2012年 フランス国立科学研究所(CNRS)研究ディレクター
    ~1995年 カリフォルニア大学バークレー校客員教授(出向)
    ~2007年 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所客員教授(出向)
 2016年~ 京都大学こころの未来研究センター特任教授(現在に至る)

【研究領域】 
  仏教史、チベット語圏歴史・文献学


【主要業績】

1.訳書
『サキャ格言集』岩波文庫、2002年
ロベール・ドリエージュ『ガンジーの実像』白水社〈文庫クセジュ〉、2002年
フィリップ・ブルサール、ダニエル・ラン 『囚われのチベットの少女』トランスビュー、2002年
ヴェロニック・クロンベ 『ブッダ 生涯と教え』大東出版社、2003年
『ダライ・ラマ(14世) 幸福と平和への助言』聞き手マチウ・リカール、トランスビュー、2003年
ロラン・デエ 『チベット史』春秋社、2005年 
ドルジェ・ワンモ・ワンチュック『幸福大国ブータン 王妃が語る桃源郷の素顔』日本放送出版協会、2007年
ダライ・ラマ6世(ツァンヤン・ギャムツォ) 『ダライ・ラマ六世 恋愛彷徨詩集』トランスビュー、2007年
フレデリック・ルノワール 『人類の宗教の歴史-9大潮流の本質・誕生・将来』トランスビュー、2011年
『日常語訳 ダンマパダ ブッダの〈真理の言葉〉』トランスビュー、2013年
『日常語訳 新編スッタニパータ ブッダの〈智恵の言葉〉』トランスビュー、2014年
ワールポラ・ラーフラ 『ブッダが説いたこと』岩波文庫、2016年

2.共訳・監修
クンサン・チョデン 『ブータンの民話と伝説』小出喜代子共訳 白水社、1998年
マーカス・ボーグ編 『イエスの言葉 ブッダの言葉』鈴木佐知子・武田真理子共訳、大東出版社 2001年
フランソワーズ・ポマレ『チベット 〈「知の再発見」双書〉』監修・後藤淳一訳、創元社 2003年
ドルジ・ワンモ・ワンチュック編『ウギェン・ドルジ述 虹と雲 王妃の父が生きたブータン現代史』監修・鈴木佐知子・武田真理子共訳、平河出版社 2004年
ピーター・ホップカーク『チベットの潜入者たち ラサ一番乗りをめざして』鈴木佐知子・武田真理子共訳 白水社 2004年
フレデリック・ルノワール『仏教と西洋の出会い』富樫瓔子共訳、トランスビュー 2010年
ソナム・ギェルツェン『チベット仏教王伝 ソンツェン・ガンポ物語』監訳、岩波文庫、2015年

3.単著
『ブータン 変貌するヒマラヤの仏教王国』 大東出版社 1994年、新装増補版2013年
『ブータン仏教から見た日本仏教』 日本放送出版協会〈NHKブックス〉、2005年
『ブータンに魅せられて』 岩波新書、2008年
『ブータン中世史 ドゥク派政権の成立と変遷』 大東出版社 2003年
『敦煌出土チベット文「生死法物語」の研究―古代チベットにおける仏教伝播過程の一側面』 大東出版社 2006年

4.共著・編著
『ブータン 東ヒマラヤの王国』 ギー・ヴァン・ストゥリドンク写真、フランソワーズ・ポマレ=イマエダと共著、講談社、1985年
『ブータンのツェチュ祭 神々との交感』 永橋和雄・写真、<アジア民俗写真叢書>平河出版社、1994年
『ブータン・風の祈り ニマルン寺の祭りと信仰』 田淵暁・写真、<アジア民俗写真叢書>平河出版社、1996年
『多田等観全文集 チベット仏教と文化』 白水社、2007年

5.語学テキスト
『ゾンカ語口語教本』 大学書林、2006年
  チベット語固有名詞のカナ転写方式に関する提案
「チベット語のカタカナ表記について」
ロラン・デエ 『チベット史』(春秋社、2005年)の付録

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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