ギシルコーヒー


2年ぶりのイシランメ
BSの「晴れ時々ファーム」がいよいよ珈琲栽培に乗り出した。先輩として負けてられませんね。しかし、初回から後塵を配してしまったところもある。珈琲はもともと珈琲の実、すなわちコーヒーチェリーを食するために栽培されていたものである。生のチェリーよりも、むしろ赤い実を乾燥させたドライチェリー食べていたようだ。まもなく、そのドライフルーツを煮出してエキスを飲むようになり、さらに進んで果肉と種を分けて煮出すようになっていく。この種こそが珈琲豆である。一方、果肉ティーのほうもなお愛飲されており、それを「ギシルコーヒー」と呼ぶ。番組では、出演者3名が「フルーティであり、漢方薬のようでもあり・・・」などと絶賛していて、ほんと悔しかった。


我が家では、皮をむいて種を取り出し水漬けしたところで、果肉をかじってはみたが、さほど上質のチェリーではないように思えたので、そのまましばらく乾燥させた後、珈琲プランターに肥料として戻してしまった。果肉がまた新しい果実の成分になると思ったからだ。この五月、白い花が2本の珈琲樹に咲き乱れたので、来年もまた苦みばしった珈琲を飲めるはずだから、来年こそはギシルコーヒーをしっかり味わいたい。
ギシルの悔しさをイシランメ(ユスラウメ)のチェリーが晴らしてくれた。4月の開花時に十分予想されたことだが、2年ぶりの大収穫である。またたくまにヨーグルトのトッピングとして胃袋に消えてしまった。大きな種が出るのは愛嬌だが、野性味溢れるチェリーの味にうなった。ちなみに、もうひとつのトッピングは、アルペンローゼで仕入れた手作り「ゆずのマーマレード」である。息子はヨーグルトなし、チェリーだけのほうが美味しいとも言った。秋の剪定さえ注意すれば、来年も食べられるだろう。

↑5月27日 ↓5月22日 数日で赤みが一気に増した。
