男はつらいよ-寅さんの風景(10)


ロケ地撮影カチンコ勝負!
6月15日(水)、先週の44「寅次郎の告白」(1991)ロケ地下見ツアーをうけて、1年生が撮影現場での風景再現撮影に挑みました。4年生も町並み卒論系のメンバー中心に支援しましたが、カッキーさんとOK君は撮影に自転車が必要ということで、大学から40分かけてサイクリングでやってくれました。感謝、感謝!!です。


おもな撮影地は上方往来河原宿です。1年、4年のみんなが衣装やバス停等の小道具・大道具、先生はカチンコとメガホンまで用意して雰囲気を盛り上げました。結構ほんきの撮影です。まずは出会橋前のバス亭のシーンから。1年生には高校時代に演劇部・放送部の女子学生がおり、私たち4年生が用意したバス停よりも立派な道具を作って来てくれました。バス亭を立てる黒子はかっきーさんです。イズミちゃん役とマドンナ役の一年生は、映画と同じ色の服を来てくれています。満男役の学生には頭にケガをしているので、包帯をまきつけました。寅さん役は先生が葛飾柴又で買ってきたTシャツ、腹巻に加え、先生のブレザーと寅さん風の帽子をかぶりました(このとき雪駄を履き忘れました)。


出会橋前で撮影終了後、着慣れない腹巻きを身につけたからか?、寅役の学生がお腹が痛いと言い出したので、先生がコンビニに連れていきました。そのあいだに他の学生は新茶屋の近くまで移動しました。寅さん一行が宿泊した割烹料亭です。中には入れないため、外のシーンのみの撮影となりましたが、マドンナ役の学生は男物の青いジャケットに着替えるなどやる気満々です。もう一つのシーンは、女将が寅さんと二人っきりになるために、従業員を家に帰すシーン。自転車二台を有効活用しました。
その後、裏手の背戸川にまわり、鮎の選別と洗い物をしているシーンへ。男1名、女1名のシーンですが、とても痩せている役者さんの体型を考慮し、背の高い女子学生がおじさんの役を演じることになりました。ちなみに、この段階で下駄と雪駄を準備していることを思い出し、履いてもらいました。さらに雰囲気が出ています。
なお、女子であることを隠すためにベトナムの帽子を使いました。目的はかなえたのですが、日本の風景としては少々異質だったかもしれません。


↑↓背戸川の洗い場。演者2名とも女子です。



旧森下医院の前では、自転車に乗る満男と泉ちゃんの撮影をしました。まず自転車の所有者である4年のOK君とカッキーさんが試し乗りし、次に1年生で何度もテイクを取り直しました。結構なスピードで動くシーンの撮影はなかなか難しいです。完全なコピーはできませんでしたが、雰囲気は再現できたと思います。このころから、近所の女子小学生が集まってきて一部の学生と「交流」を始めました。


墓参りの帰り道-稲常
コンビニでブレイクした後、自転車に乗ってきたOK牧場くんとかっきーさんはお役御免となりました。お疲れ様でした!
残りのメンバーは稲常(いなつね)をめざしました。これまでマドンナ亡夫の墓参りのロケ地は不明であり、先生は漠然と城山か霊石山のどこかであろうと仰っていましたが、サイトを精査すると、すでに撮影地を確認している人がいて、墓地が円通寺、帰りの道がその隣の稲常であることが分かりました。河原の休憩時間まで、そういう漠然とした情報しかありませんでした。実際に稲常の集落入口三叉路に着いて下車し、農道を歩き始めたのですが、ロケ地は謎のまま・・・そこで、みひろさんと私がネット上の地図を活用するなどし、なんとか発見することができました。良く晴れて夕陽が綺麗だったので、最高のロケーションとなりました。
ちなみに、墓参りの時点では満男はまだケガをしていないので、包帯をほどいています。


先生は、「子どものころの町長がここに住んでいたんだ」と言われ、懐かしさでいっぱいになったようです。田植えが終わった水田を始めたくさんの風景写真を撮影され、帰学がずいぶん遅れました。暑い中、皆さんお疲れ様でした。どのシーンも雰囲気が出ていてました。来週は鳥取市街地の若桜橋でのシーンを中心に撮影する予定です。(ぱでぃ)






