父の日

四駆のハスラー
ほんらいならば、月曜日の講演に備えて鳥取に滞在し、父の日の夕刻は吉田次郎4の演奏を聴く予定だったのだが、家族のスケジュールは狂うし、わたしの時計・眼鏡・歯は連続して故障する始末で、急ぎ奈良に戻ってきた。
帰ってきた甲斐はあったようだ。苗木屋さんに注文しておいたゴールドキーウィ苗と珈琲苗のうち後者が入荷したという知らせがあり、我が家で3本目のプランター栽培珈琲樹が誕生したのだ。値段は500円と安く、それならさらに1~2株買ってもいいと漏らしたところ、「最後の1本」だったそうで、ラッキーだったというほかない。また大切に育てて、必ず白い花を咲かせてみせるよ。

一方、女たちは神殿(こどの)のディーラーから新古車に乗って帰ってきた。家内名義のワゴンRの乗り換えである。おもに娘が乗る車だが、今回は四駆にした。この2月の豪雪が堪えたのである。豪雪時にはわたしが使うことになるだろう。軽自動車の現況はといえば、背高のタイプではNボックスとタントがトップを競り合い、ワゴンRは敗北感否めない(積極的に見積もりしようとしない)。代わってハスラーが売り上げを伸ばしており、たしかに路上でよく目にする。ライバルはNワゴンあたりだが、こちらの見積もりはとても高かった。いろんな面でハスラーに分があった。
たまたまなのだろうが、Nボックスは結婚30周年の記念となり、ハスラーは同35周年の記念となった。ともに身の丈にあった良い車だと思っている。




昼寝ののち新車でドライブしようということになり、バルビゾンから高の原イオンへ。そこで、珍しいことに娘が「父の日だから・・・」などと言い出して、豪雨になるかと心配したが、よく考えると、買ってほしいものがたしかにあった。それが思い出せないまま、なんとなく時計を買おうという気になった。じつは、腕時計をこの一月で2回修理に出しているのだが、代わりに量販店で買った安物の時計を腕にはめると、ベルトの部分で肌がかぶれてしまう。以前の安物は発掘現場でも丈夫で肌荒れなどしなかったのに・・・フィールドワーカーには電波時計のほかにねじ巻き腕時計が必要なんだな。電波時計は時差調整に向かない。だから、修理中の電波時計とはちがうねじ巻き時計を買うことにした。
帰宅して夕食。そのあと、息子が包装された箱をもってきた。「父の日だから」という。大きさからワインの赤白2本と予想し、果たして開封すると、そのとおり・・・ではなかった。ジュースなのだ。赤ワインと白ワインの原料となる葡萄でつくったジュースなのだとラベルに書いてある。姉弟3人で考えたあげくのプレゼントであり、有り難く嬉しい限りだが、この春から読み込んできた文献に記されていた格言を思い出した。
不味な葡萄は良いワインになる
さぁて、どうすべきか?