男はつらいよ-寅さんの風景(11)

続・ロケ地撮影カチンコ勝負!
6月22日(木)、曇り。先週に引き続き「寅次郎の告白」(1991)ロケ地で映画シーンの再現撮影をしました。この日は鳥取市街地5カットと円通寺墓地1カットのみであり、大勢を運ぶ交通手段も確保できなかったので、2年生の男子3名に4年生の町並み班を加えた少数精鋭で挑みました。出演者を補うため、4年も脇役で参加しています!


若桜橋袂の叩き売り まずは若桜橋での寅さんの叩き売りのシーンから。「寅次郎の告白」では季節は秋ですが、場面はお盆のしゃんしゃん祭りという矛盾した季節感の設定をしています。若桜橋袂の袋川沿いに屋台が軒を連ねてとてもにぎわっている場面です。男子が寅さん、ポンシュウと見ならいの若いヤンキーに扮して、私も屋台の品物を物色するエキストラで出演しました。高校生以来のポニーテールです。この日の寅さんはちょっとスリムすぎますね。大きなジャケットで寅さんTシャツと腹巻が隠れてしまいます。それと、ここだけの秘密にしてほしいのですが、この日先生が準備した寅さんのずぼんはチャックがあがらなくて、スースーしていたそうです(笑)。一方、ヤンキー君はスカジャンと柄シャツの2パターンで撮りましたが、柄シャツ・草履と茶髪がどんぴしゃ・・・
叩き売りの小道具はペットボトルやらビンやらですが、こういうものでも並べるとそれなりのリアリティを発揮するから不思議です。市街地だけあって、人通りも多くチラチラと視線を感じながらの撮影でした。


栄町の旅館さがし 若桜橋のあとは、歩いて栄町に移動しました。満男と泉ちゃんを鳥取駅で見送った寅さんが宿を探すシーンです。前もって場所を調べ、グーグルマップのストリートビューで見ていたのですが、着いてみてびっくり、アーケードが取り払われていたのです。一瞬間違えたかと思いました。ストリートビューの写真は2015年のもので、そのときはまだアーケードはあったんですね。この近くに住んでいるきびたろうさんによると、去年撤去されたらしいです。とはいえ、撮影はもちろんやりますよ。通行人4人と寅さんの計5人です。市街地最後のカットは小路に入って旅館の前です。いま旅館は居酒屋、隣のスナックはブティックになっており、その手前側にはクリスチアン・ロナウドの大きなパネルが目をひきます。唯一奥にみえる建物だけが撮影当時と変わらないままでした。


円通寺墓参り 市街地から円通寺に向かう途中のコンビニでアイスブレイクしました。暑い日で体に沁みます。
先週最後の撮影地である稲常から坂道を車で上がり、円通寺の墓地へ。最後の撮影は、寅さんと聖子、泉、満男の4人でのお墓参りのシーンです。2000年の西部地震で墓地のお墓を立て替えているのか、撮影時とずいぶん変わっており、墓石の数は増えているし、墓地の境界を囲む並木も大きくなっていて、借景となるべき千代川と稲常橋がよくみえません。結局、ロケ地に使われた墓地がどれなのかよく分かりませんでした。じゃんけんをして私が泉役、ぱでぃさんが聖子役をすることになりました。この季節に長袖はとにかく暑いですね。
これにて1・2年生とのロケ地撮影は終了です。お疲れ様でした。なお、先生は空港に直行される予定でしたが、リュックを大学に置き忘れたみたいで、取りにいかれたのですが、はたして飛行機にまにあったのでしょうか?
今後は、ゼミで倉吉を訪れたさい、地蔵横の鉢屋川などのシーンも3・4年生で撮影する予定です。(みひろ)

