縄文-建築考古学、再び(8)


岩宿通信(2)-西鹿田中島11号住居組直し
7月6日(木)。仮組解体後、ただちに組み直しがおこなわれた。課題とされたいくつかの問題を解決するための再作業である。
①三脚頂部の股木を長くして、股をかみあわせたところ、前回よりも安定した
ジョイントになった。
②エゴ材の木舞については、7段から4段に替えることで調整している。
(浅川注:管理上木舞が多いほうがよいなら5段も可)
③結束材については、φ4mmの麻ロープ(↑右)を採用する。縄文時代草創期の縄については、
再現する住居跡が「多縄文期」ということで、すべての縄の撚り方が出揃っています
(再現のむずかしい縄の撚り方さえある)。したがって、このロープを使うことに矛盾は
生じないと考える。
④木材のモックル処理の調整が遅れており、工事着手スケジュールに影響が出るかも?

↑↓ 三脚股木のかみ合わせ。長目の股に変えて奏効。
