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縄文-建築考古学、再び(8)

11支柱の組み直し(1) 18採用された紐


岩宿通信(2)-西鹿田中島11号住居組直し

 7月6日(木)。仮組解体後、ただちに組み直しがおこなわれた。課題とされたいくつかの問題を解決するための再作業である。

  ①三脚頂部の股木を長くして、股をかみあわせたところ、前回よりも安定した
   ジョイントになった。

  ②エゴ材の木舞については、7段から4段に替えることで調整している。
    (浅川注:管理上木舞が多いほうがよいなら5段も可)

  ③結束材については、φ4mmの麻ロープ(↑右)を採用する。縄文時代草創期の縄については、
   再現する住居跡が「多縄文期」ということで、すべての縄の撚り方が出揃っています
   (再現のむずかしい縄の撚り方さえある)。したがって、このロープを使うことに矛盾は
   生じないと考える。

  ④木材のモックル処理の調整が遅れており、工事着手スケジュールに影響が出るかも?


12支柱の組み直し(2)
↑↓ 三脚股木のかみ合わせ。長目の股に変えて奏効。
13噛み合わせ部の点検



14支柱の組み直し(3)
四脚めを架ける

15噛み合わせ部接写
↑↓四脚頂部のかみ合わせ
16支柱の組み直し完了後
↓↑「長材」を二つの「短材」で支える
17支柱と三叉の交叉

19支柱及び垂木埋設部
三脚と垂木の基礎

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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