タラレバの告白

先々週末の日曜夜、さりげなく告白された。
「あした係長の辞令もらうねん」
平日の夜も土日もただただ遊びまわっているだけのタラレバだと偏見の眼差しでみていた人物がヒラから係長に昇進するのだというから、青天の霹靂と言うほかない。
月曜はそわそわした。患者と相談してスーパーに行き、「お頭付の鯛の刺身」など買いこんで帰宅を待っていたのだが、同僚たちが祝ってくれるということで、夕食を共にすることができないまま、わたしは奈良の家をあとにした。

ささやかな吉報に揺れたその週末、わたしは郡山のイオンでサッカーシューズを買った。十月桜の血戦を意識してのことである。現役時代はもっぱらアディダスを履いていたので、今回もそうしようと思ったのだが、アディダスご自慢の牛皮はアンビリーバボーなほど硬く、足の甲を痛いほど締めつける。そこで、店主の薦めるアンブロの靴に履き替えた。カンガルーの皮なんだそうだ・・・これがやわらかくて驚くほど足にフィットする。アディダスかプーマかの二者択一の時代はとっくに終わっているんだね。当然のことながら、ブランドよりも、履きやすさを選ぶに決まっている。
ボールは子ども用の4号球にした。慣れるまでは4号で十分さ・・・と決めたのだけど、梅雨前線は信じられないほど活発になり、未だグラウンドに立っていない。
