エクササイズ-大森神社(1)


7月12日(水)、曇後雨。4年3名で大森神社の実測を行いました。前回の倉田八幡宮と同じく、第6次ブータン調査にむけての基礎訓練という位置づけなので、気合いを取り組みました。
大森神社は鳥取市相生町に位置し、祭神は大己貴神・少名毘古那神・事代主神です。境内に入ると正面に拝殿が見え、その奥に本殿が鎮座し、左脇に社務室を配します。本殿は昭和3年(1928)の建立であり、昭和11年には県から供進社の指定を受けています。昭和36年(1961)、聖神社と大森神社の例祭にあわせて「鳥取祭」が催されました。この「鳥取祭」と「因幡の傘踊り」がしゃんしゃん祭の起源とされています。そのため大森神社は地元住民からはなじみ深く、実際に作業中にもお参りする方々がいらっしゃいました。


作業分担は、OK牧場ときびたろうが境内屋根伏図、だっしょが手水舎の断面図です。今回は倉田八幡宮よりも境内が狭いため、OK牧場ときびたろうは、半分割ではなく、個別に屋根伏図を作成しました。建物の配置はシンプルで、比較的描き易いものでしたが、境内の形が入口から扇状になっており、建物と地形の配置関係をつかむのに苦労しました。雨が降ったり已んだりと終始天候に悩まされ、細かい部分を書ききることができませんでしたが、ペース的には前回と比較しても上々の出来だったと思います。
手水舎の断面図は作図に関してはさほど苦労していませんでしたが、高さ測り器を使ったことがなく、高い部分の寸法をとることができませんでした。これについてはブータン調査までに使い方をマスターしていく予定です。今後も自分達で時間を見つけては社寺に出向き平面図を素早く完成させることができるように訓練していきたいです。(OK牧場)






狛犬もいくつか確認したので簡単に紹介しておきます。
1.鳥居脇の狛犬
平成19年5月制作の新しい狛犬(↑)。原則どおり吽形は口を閉じ、阿形は口を開けている。角はなく、股間にも一切の表現なし。
2.裏門)脇の狛犬
昭和6年制作の狛犬(↓)。吽形は口を閉じているが、阿形と思われる方は破損が激しく顔がつぶれている。こちらも角はなく、股間にも表現なし。



3.拝殿脇の狛犬
神社境内で最も古い明治9年制作の狛犬。原則どおり吽形は口を閉じ阿形は口を開けているが、前足が直角で顔もおもしろく、とても特徴的な狛犬である。ネットで調べてみると形態的には出雲丹後狛犬をモチーフにしているのではという意見もあった。角はなく、股間にも表現なし。


