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続・ハ地区の進撃(4)

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 台風18号が西日本を襲撃する直前、間隙を縫って16日(日)夕刻に帰国しました。
 14日のパジョディン登山、それはもう苛酷でしたよ。登山口の標高2,650m、本堂が3,650m、奥の院の冥想洞穴あたりが3,800m以上。たんなる登山じゃないからね。ひと山登り、延々と縦走して、また山を登る。水平方向の距離でもたぶん12km以上ある。登りで5時間以上、下山も3時間近く。おそらく数万歩あるいたでしょう。学生たちは高橋尚子のようにスタスタ上っていきましたが、わたしゃなんども心が折れそうになった。ひっきりなしに休憩して、圧縮酸素を吸入し、水を飲む。立とうとすると、立ち眩みがする。これから先の人生で肉体的にこれほどしんどいことはもうないだろうって思って歩いてました。
 よく本堂まで辿り着いたと思います。有森さんじゃないけれど、自分を誉めてやりたい(笑)。ところが、辿り着いたらいつも雨降り、でもなかったんだけど、だれも居ないの~~まぁ、このあたりのことは学生のレポートに譲りますが・・・
 帰国して2~3日めが疲れのピークなのね。今まさにそうなんですが、さきほどからスタレビ35周年記念コンサートをBSでやっていて (鳥取で視た30周年コンサートは3.11の年だったんだな。あれから5年か)、いま森高千里が「渡良瀬橋」を唱っています。いいな、これ、癒される。



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アラックづくり

 15日(土)はパロからバンコクへの移動日でしたが、ティンプーの民俗遺産博物館を訪問しました。ブータン焼酎アラックの造り方を見学するためです。蒸留器のない時代にどうやって蒸留酒を造ったのか、よおく分かりました。
 訪問時(午前9時半)、カマドの上に鉄製のおおきなカメが置いてありました。材料は裸麦ではなく、小麦でした。カメ底に醪のような材料がすでにおさまっていて、さらに追加されていきます(↑)。醪のようにみえますが、甘くはないそうです。


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 カメ底に堆積した状態が↑右、この小麦の粒の上に四脚金具を置きます(↑左)。↓はその四脚に小さめの金タライをのせたところです。このタライに蒸留酒が溜まっていきます。


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 大きな金タライでカメ全体に蓋をし、その大金タライに冷水を注ぎます。これが冷却装置です。そして、カマドに着火します(↓右)。もう原理はおわかりでしょう。鍋底の小麦汁(醪?)を加熱するとアルコールが蒸発し、蓋(大金タライ)に蒸気が付着し冷却されてカメ内部の小金タライに蒸留酒の露がポトリポトリと落ちて溜まっていくわけです。

 
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 ↑中央は伝統的な徳利です。いつも水か酒をいれて湿らせておかないと乾燥して板が割れてしまうそうです。↓は醸造酒の貯蔵カメ。鉄製です。ブータンの醸造酒はまだ飲んだことがありません。たぶん中国雲南省永寧モソ人の青稞酒に似たものだと想像しています。


0816民俗遺産博物館01アラ造09醸造




泣けるね・・・ソナム・ジンカ・ファームハウス
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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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