ブッダが説いたこと(三)



大学HPに広報記事をアップしました。
激動の3週間が過ぎました。還暦の秋、FCセクストンの東西対抗血戦から故郷での凱旋講演までアドレナリンは溢れ続け、脳梗塞寸前のところまで体は喚いていたのです。嘘ではありません。講演前日の健康診断において、体重-4.5kg、ウェスト-9cmという朗報の代償として、血圧が前年比+50という驚異的な計測値を示していました。ダイエットには、澱粉カットと歳相応の軽い運動が最適であり、血圧の薬はそうした体質改善にあたってネガティブに働くという情報を信じて断薬した結果です。
すぐさま放置しておいた血圧の薬を大量に服し、講演に臨みました。おかげで体調は快方に向かっています。その後の1週間がまたハードでした。科研申請の締切を迎えていたからです。自慢じゃないが、毎年、科研が書けん、わけです、締切日からが勝負でして、締切を過ぎてようやく体に鞭打ち本気になって書く。血圧のコントロールさえできれば、なんとかなるだろう。そういえば先月、「ブッダが説いたこと」講演の打ち合わせが京都駅であり、調子にのって今枝先生にアドバイスを求めたんです。そのとき「調伏」という概念を教示されました。たしかに「調伏」で点が線、線が面へとつながっていく。なんとか花開いてほしいものです。
余談はさておき、今枝先生の講演が十日後に迫っています。肝心の先生はいまブータンでして、帰国はたしか2~3日後のはず。広報も最後の力を振り絞っています。新聞報道はたぶん来週になってからでしょうが、昨日は大学のホームページにお知らせをアップしました。以下のサイトをご参照ください。
http://tkserv.kankyo-u.ac.jp/news/2017nendo/20171031/
または
http://www.kankyo-u.ac.jp/news/2017nendo/20171031/
明日もまた100通以上のDMを発送します。駄目押し、駄目元です。このシリーズの広報をまだまだ続ける予定です。
反戦歌を歌っていたころの自分を回顧しているんだろうか?
Ah , but I was so much older then , I'm younger than that now.
嗚呼、でもね、あのころの俺はずいぶん年老いていて、
今はあのころよりも若いのさ。
今枝由郎先生の講演「ブッダが説いたこと」のお知らせ
今年度(2017)、公立鳥取環境大学学内特別研究費助成研究に採択された「中国青海省・西蔵自治区のチベット仏教僧院に関する予備的調査研究」(代表者・浅川滋男)の一環として、第3回仏ほっとけ会(ほとけほっとけえ)を開催します。チベット・ブータン仏教史の大家、今枝由郎教授(京都大学特任)をお招きした講演会で、岩波文庫のベストセラー『ブッダが説いたこと』(ワールポラ・ラーフラ著・今枝訳・2016)の内容を中心にお話しいただきます。
今枝由郎先生は、フランス国立科学研究所で長く仏教の研究に携わられ、フランス国籍を取得されていますが、昨年から京都大学こころの未来研究センターで古典チベット語を教えられています。チベット語・ブータン語・サンスクリット語・パーリア語など多くの言語を習得し、仏教を多言語的に比較できる世界的にも稀有な研究者です。古代インドにおける草創期仏教にも関心を抱き、後世の注釈・漢訳などに惑わされず、今に残る古代インドの文献のみからブッダの教えを読み解こうとされています。
講演会の概要は以下のとおりです。
日程: 平成29年11月18日(土)13時開場 13時半開会
13:30-13:45 趣旨説明(浅川滋男)
13:45-15:15 講演「ブッダが説いたこと」
15:15-15:30 休憩(質問用紙回収)
15:30-16:15 質疑応答~閉会
会場: 県民ふれあい会館 講義室(120席)入場無料・先着順
http://fureaikaikan.jp/ TEL: 0857-21-2266
講演者: 今枝 由郎
(京都大学こころの未来研究センター特任教授・元フランス国立科学研究所CNRS研究ディレクター)
演題: ブッダが説いたこと
講演概要: 仏教はアジア各地で多様な変化を遂げ、本来の姿から遠ざかっていった。本講演では、仏教の最も古い形態を今に継承しているスリランカ上座部仏教(テーラワーダ)の高僧ワールポラ・ラーフラの著作(今枝訳『ブッダが説いたこと』 岩波文庫・ 2016)に基づいて、ブッダの教えの中心的概念を紹介する。仏教の多様な変化のなかで、現在のチベット・ブータンの仏教、および日本仏教を取り上げて、本来の仏教と比較し、現代における仏教の意義・役割を考えてみる。
申込方法: この記事の最上段にチラシをアップしています。チラシ裏をクリックすると拡大します。裏面の最下段に申込書がありますので、ご記入の上、事務局までFAX、E-mail、郵便でお知らせください。
主催・お問い合わせ先: 公立鳥取環境大学保存修復スタジオ
〒631-0801 鳥取市若葉台北1-1-1
℡&FAX:0857-38-6775 E-mail:hozonshufuk@kankyo-u.ac.jp
後援: 鳥取県教育委員会・鳥取市教育委員会