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さざんか紅葉

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鵯越のオニギリ

 鵯越といえば義経だ。一ノ谷の逆落としで平家軍を壊滅に追い込んだ戦場として知られるが、谷の岩場はあまりに急なので、逆落とし自体を『平家物語』のでっちあげとみる説も根強い。いまはそこに広大な墓苑が営まれている。鳥取から二時間以上かけて墓苑に着いたが、親族はまだだれもいなかった。墓苑はほんに広大すぎて、いったいどこに祖先の墓碑があるのか分からない。土曜日なので管理事務所も閉まっている。頼りになるのは「さざんか」という地区名だけで、おろおろ車を進めロータリーに乗り入れた。おびただしい数の墓標が林立する。10分あまり歩いて、あるいて・・・左をみると・・・あっ淺川と書いてある。墓石の裏手にまわり、父の名前を発見した。大急ぎで草むしりを始める。素手の草むしり。


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 午後1時をすぎて、続々と親族がやってきた。ここで軍手を拝借し、草むしりがおおいに楽になった。しかしながら、ひとり丹後の姉の姿がみえない。いつものことである。時間感覚のない人は一生そのままさ。その姉もあらわれて、全員で母の遺骨を墓に収めた。その後、姉手作りのオニギリをコンクリートの亭(あずまや)にて舌鼓。神戸はまだ冬ではない。秋晴れの紅葉まっさかり。鳥取の感覚では、11月上旬から中旬の気候である。紅葉に抱かれながら、お茶とオニギリとお菓子で親族一同談笑し、満足して家路につく。
 高速道路の車窓に映る紅葉は、それはそれはみごとなパノラマである。瀬戸内と山陰でかくも風景が一変するのだね。分かってはいるけれども、羨ましい。


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拉麺と蘇鉄

 解散後、我が家3人は、母が長く住んでいた加東のラーメン屋を訪れた。母が好きだった「山椒亭」でヘルシー御膳をいただこうとも思ったのだが、オニギリで腹は膨れていたので、寿のラーメンに切り替えたのだ。かつて「世界一美味いラーメン」と評価した大衆食堂の味である。食堂のテレビでJリーグの最終戦を放映していた。かつての黄金カード、鹿島対磐田。鹿島は勝ちきらなければ優勝を逃す。試合は0-0のまま動かない。残り15分(延長を含めれば20分)、画面を凝視し続けたが、鹿島に得点できそうな気配がない。攻撃が単調で、リズムに抑揚がないのだ。ボールをためて時間を稼ぐ選手がいないし、ときに攻めさせてカウンターをくらわせようとする余裕もない。あまりにも1本調子が続くから磐田はそのリズムに慣れてしまっていた。結果はご存知のとおりであり(0-0)、名波-中村が大岩の夢を砕いたと言えるかもしれない。そんな簡単に優勝監督にはなれないよ、同世代のスターたちは意地をみせ、大岩には大きな教訓になったわけである。


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 寿の対面に浄土真宗「円妙寺」の境内がある。父母の旦那寺であり、本堂にお参りすることにした。その本堂の斜め前に大きな蘇鉄が植えてある。先日(10月28日)の古民家ツアーで訪れた尾崎家と河本家の庭にも蘇鉄が植えてあった。会長さんは、これを日本海沿岸に分布する植木として紹介されていたが、わたしは違うと思っていた。だって桂離宮にだって植えているのですから。円妙寺本堂前の蘇鉄にしたって、尾崎家・河本家に比べてもはるかに大きい。わたしは、座敷飾における唐物数奇と似た存在だと思っている。座敷の押板に飾る宋の器や絵画が数奇であることによりステータスシンボルになっているように、蘇鉄という南蛮物は庭園を彩る数奇な植栽なのだと思う。遠くルソン方面から取り寄せた珍奇な植物が庭に異国の風情を与え、そうした植物を取り寄せる所有者の財と権力をアピールする。黒潮から枝分かれした対馬暖流に近接する温暖な風土に適応した植栽としてとらえるのは、おそらく誤った環境適応論であろう。


1202鵯越山茶花4の09円妙寺ソテツ

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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