もういちど、ハーバーライト
1-4 vs. 4-1
今夜のネットは炎上中です。ホームで1-4の完敗。引き分けで優勝という条件のなか、大敗した監督は「最初から相手が格上だと分かっていた」と発言し、火に油を注いでしまった。格上の相手にホームで引き分けるために策を練るのが監督の仕事ではないのかな。国内選手ばかりのJリーグ選抜では負けても仕方ない、という火消しの意見を目にしたが、一年前の鹿島アントラーズは日本人ばかりで南米代表を破り、レアルとの決勝を延長にまでもちこんだ。鹿島には個として突出した存在はいないが、確固たるチームの精神とスタイルがある。柴崎と小笠原を共存させる昨年末のチームは世界レベルに近づいていたのだ。
ハリルホジッチ監督は同じレベルの日本人選手を使いながらチームのスタイルを構築できていない。そうした批判を受け入れることなく、「わたしは2勝したのだから良い成果」だとも述べている。協会長はご機嫌斜めのようだが、韓国にホームで1-4の大敗を喫してなお更迭の気配がない。サッカー界の常識からは考えがたいことだ。日本人の温情に感謝すべきだろう、ハリルさんは・・・
鹿島の昌子や植田も不調だった、という反論もあるかもしれない。わたしに言わせれば、その責任も監督にある。植田を右SBで起用して中国戦で光明がみえた。その結果を踏まえて韓国戦でも先発させたが、前半をみればフィットしていないことはだれでもわかる。ならば、後半からは昌子-植田-三浦の3バックに変更する手もあった。システムを3-5-2にすれば、2トップになって前線からのプレスがかけやすくなっただろう。それにしても、サイドバックは日本代表の悩みの種だね。内田の招聘が現実味を帯びてきたような気がする。
数時間後に放送された世界クラブ選手権3位決定戦をみると、本田もおおいに再評価の対象に浮上してきている。メキシコのトップチームはやはりレベルが高い。パチューカはホームのアルジャジーラを4-1で軽く退けた。なによりサッカーの質が高い。かりにユーロ本戦に出したとしても恥をかくことはないだろう。本田は欠場したが、カップ戦決勝にむけての温存とみる向きが濃厚であり、そこで先発し賜杯を手にすれば、代表復帰への途も大きく開けてくるだろう。欧州で活躍している香川・岡崎も必要な存在だということを改めて思い知らされた。そういう意義のある日韓戦だったととらえれば、ポジティブ・シンキングになるのかな?
いまが正真正銘、最後の機会だ。何度も述べているとおり、どうせ敗退するなら日本人監督に経験をつませるほうがいい。勝てば儲けもんだ。
いまレアル対グレミオのハーフタイム。レナト・ガウショが寅にみえる。リチャード・ギアのオランジーナよ。
パリンカの夢、もういちど、ハーバーライト mark91