青い瞳のダンケルド -カーリング批評(3)
黒髪のイブ
ミュアヘッドは黒髪に変わっていた。以前はブロンドに染めていたのか、さいきん黒に染めたのか、よく分からないので、画像検索をかけたところ、2014年以前はブロンド、2016年以降は黒髪の写真がでてきたので、やはり元はブロンドなんだと思いこんではいけません。ウィキペディアにyると、「髪の色は元々黒であるが、ファッションのために金髪に染めて」いたのだそうである。つまり地に戻したわけだ。黒髪のイブはロシアのスキップのようにみえる。カナダのレイチェル・ホーマンが昔のイブだね。
イブ・ミュアヘッドはやはり強力なスキップでした。ストーン研磨の影響がなお残っていたのか、最初の方はアイスの感覚を掴みかねていたが、途中からほぼ軌道を掌握し始め、日本のほうが混乱していった。今日の日本は、リラックスして楽しそうというより、やや緊張に欠ける場面が目についた。
試合を決めたのは3点スチールされた6回の攻防だが、藤沢さんはとても難しいショットに挑んで失敗した。あそこは2点スチールでもやむを得ないという判断から英国の3点めを潰しにかかるべきだったのではないか。9回1点スチールされた場面も、藤澤さんは一度失敗しているコースを再度失敗した。試合後のインタビューで、後半のアイスの変化を読みきれなかったというが、なぜタイムをかけてリンド・コーチの意見を聞かなかったのだろうか。
スイス戦はメンタルを少し緊張気味にもっていったほうがよいかもしれない。大きく負け越しているスイスではあるけれども、ランクは世界2位、2年前の世界選手権では決勝をはじめ3連敗している。決して油断できない。
↑Muir Woods とはサンフランシスコの近郊にある「ミュアの森」ということだが、この場合のミュアとは国立公園制度を提唱した人物の名前らしい。