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落葉

01板井原CIMG1787


 板井原に行ってきた。某4年生の就職内定祝いということで、「火間土」で食事をしたのだ。二年ぶりだと思う。ご主人は八十の峠を越えられたが、なお矍鑠とされており、日々車を運転し、智頭と板井原を往復されている。釜炊き飯の味は相変わらず絶品。水車で精米した米を板井原川の水で炊く。もちろん羽釜で炊く。
 板井原ごうこの味も懐かしい。こんなに酸っぱかったかな。睡眠不足の体を、梅干しのような刺激で引き締めてくれた。

 就職内定祝いなら、ほかにいろいろ食事処もあるだろうが、なぜ板井原を選んだのかというと、その4年生が「伝統的建造物群と文化的景観の制度的融合」を卒論のテーマとしているからだ。キム姉が板井原を卒業論文のテーマとしたのは2008年度のことであり、2009年の卒業研究展示会の最終日にその論文を完成させ、2010年のちょうど今ごろ、それが報告書として実を結んだ。その報告書を携えて板井原を訪れ、「火間土」の釜炊き飯をいただいた。そのとき、すでにキム姉は社会人になって大学を去っており、エアポート&部長が修士2年、黒帯・黒猫たちが4年生だったはずだ。


01板井原CIMG1729


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 本音を漏らすと、少々うしろめたい気持ちがある。あのころ、ぼくたちは、県伝統的建造物群として未来を失いかけていた板井原を国の重要文化的景観に押し上げることができないか、と模索していた。報告書では具体的な提案もしている。残念なことだけれども、ぼくたちの提案を受け止めてくるような動きは、いまのところない。
 ただ、町の支援は厚くなってきているようだ。サインボードの設置、家屋の修復に加え、他県出身の地域支援の若者がちょうど定住を始めるというので集落はざわついていた。なにより紅葉の季節であり、観光客が多かった。駐車場は満杯。そこに大型バスが2台入ってきて、車の出し入れに骨を折った。
 「火間土」のご夫婦は理想だ。あんなふうに晩年を送りたい。


01赤波CIMG1800←赤波川
前日(木曜日)は大雨で、後期初めて摩尼山に登れなかった。一日違いでこの晴天。

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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