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大山まで泳げ、鯉のむれ

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 河本家で家相図の複写を拝借した後、何年ぶりだろうか、大山町所子を訪れました。最後の訪問はひょっとしたら門脇先生のギター教室だったかもしれません。ともかく重伝建選定(2013)以降はじめてのことです。相変わらず、重文「門脇家住宅」は見事なものですし、近隣に軒を連ねる大型民家=和風住宅のレベルが高いことも認めますが、なにぶん範囲(面積)が狭い。重伝建といえば、町や村をうろうろ歩きまわるのが楽しいのであって、所子の場合、その快楽はほとんど味わえません。重伝建の評価の対象が「町並み」であるとするならば、上方往来の大原や平福のほうに軍配があがる。街環でつくりあげた部分があるとはいえ、重伝建にするなら広範囲に歴史的建造物が分布する集落が優先されるべきだとやはり思いました。所子は重文・県指定・登録文化財の複合で間に合う。


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 重伝建になりたくてもなれない町や村があるのとは対照的に、さして希望もしていないのに、国の役人の一言で重伝建に動く場合もある。自治体側の言い分はいつも同じでして、「住民が主体的に・・・」。嘘八百。

 鯉のぼりが勢いよく群れをなして泳いでいるので、石巻を思い出しました。鯉の群れのむこうに大山がみえる。聖なる霊界に向かって滝登りする出世魚たち。晴れたり曇ったりで風が強い一日でした。視界を反転すると、水田の向こうに民家の屋敷構えが重なってみえる。たしかに美しい。


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植田正治生家

 大山町から境港に移動し、末広町の小路にたたずむ登録文化財「植田家住宅」を視察した。植田家は、写真家植田正治の生家で、明治中期の中2階型町家である。履物屋を営んでいたそうだ。思いの外、素朴な建物であった。
 登録文化財建造物は増える一方だが、修理のための予算がつかない。このまま朽ち果てていく建物もでてくるだろう。国や自治体がどういう手を打ってくるか、見守りたい。


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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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